2人の世界旅 日々の記録

4年3ヶ月、1日も欠かさず綴った旅日記
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パラグアイ>2010年02月03日(Wed)
アスンシオン→シウダーデルエステ
:: 旅1000日め : 世界旅178国め : 和人235ヶ国め : あづさ191ヶ国め ::

■旅して1000日め
旅をしているときは、曜日感覚さえ失いがちです。だから旅して何日めに当たるのかなどは全く気にかからないのですが、今こうして日記をつけてみると、この日は無事に旅して1000日めを迎えた日のようです。1000という数字は、今までの100日ごとの節目よりも一歩大きな節目に見えます。今まで、頑張ってきたよね。この100日間を思い起こすと、次のようなことが印象に沸いてきます。

・900日を迎えてから、前半1/3はカリブ海の島国をめぐっていた。そして南米大陸に入ったときの喜びは今も鮮明に覚えている。何故か? 大陸の旅は自由度が高い。今日その町について、そこから次はどこに行こうかを決められる。気に入ったところに長くいるも、気に入らないところをすっとばすも、とにかく自由度が高い。
・南米大陸には文明がある、文化がある。いったんスペイン人に滅ぼされて先住民が全滅し(ドミニカ国のキャリブテリトリーなど僅かな例外はある、≫こちら)、先住文化が消滅して征服者の支配の跡でどこに行っても似たようなものしかみられないカリブ海の旅にも良さがあるかもしれないが、私には、先住民の文化が国ごとに色を変えて魅力を見せてくれる南米大陸のほうが、旅していて楽しい。
・南米大陸の皮切りになったスリナムは、意外や意外と思い出深い国となった。中国人だらけでごはんが超ウマイことも、オランダと中国とインドネシアのユニークな融合文化も、ついでに歯医者にお世話になったりオカマおにーさんや水商売おねーさんたちの集うアパートで過ごしたりとユニークな体験が面白かった。
・クリスマスはエクアドルのアマゾンで、年末年始はペルーのアンデス山岳地帯で、この2ヶ所では旅を急がずゆっくり3、4日を過ごし、南米大陸の双極性をゆっくり味わった。
・年末年始の4泊をワラス一点に滞在しておきながら全部で18泊したペルーは、残りの「泊まったお宿」が14軒という、ワラス以外は動きっぱなしのハードな旅をしたことになる。なのに疲れていない。いつどこに行ってもペルーは楽しい。ナスカの地上絵の大地で寝たり、ウロス島の浮島でホームステイしたり、世界五大文明説を生み出したカラル遺跡に早い時期に訪問できたことなど、充実した思い出でいっぱいのペルー。
・旅して現在191ヶ国目、旅日数もそこそこ長くなってきたあづさがパスポート盗難に遭ったのは2度だけで、でもその2度とも、同じ国の同じ街、ボリビアの首都ラパス。相性悪いなーとつくづく思いつつそれでも大好きなボリビアの旅。世界史を変えたポトシ銀山の旅もウユニ塩湖の水鏡体験の美しさも忘れられない。

今旅して1000日め。残った南米の国もウルグアイ・アルゼンチン・フォークランド・チリだけになりました。そして来月から、私たちの旅はパシフィック!太平洋の南の島国へと突入するのです。

これまた見る世界が変わっていくことはとても楽しい。

次の100日後、どこにいるのか、とても楽しみです。


■マテ茶買いました
今日やったことは、文字にして書くと簡単です。午前中に出るバスでシウダーデルエステCiudad del Esteへ行っただけです。エステは東という意味で、直訳すると「東の街」というところです。到着したら夕方で、バスターミナルの近くに宿を見つけて夕食をとりました。相変わらず体は疲弊していて、ビフェ(ビーフステーキ)やらミラネッサ(カツレツ)といった選択肢のない宿周辺の、肉肉した食事にも辟易気味。あとアルゼンチンなどのバスでは激甘おやつをよく配布する、そういうのをもったいないからと捨てずに食べてしまうのも体力低下の原因かもしれません。もうお肉見たくない、野菜いっぱいのヘルシー食よもう一度!! ・・・とさえ懇願してしまいます。

さてそんな肉食天国&甘いもの天国のパラグアイ人やアルゼンチン人はどうやって生きているかというと、まず彼らは「マテ」という茶飲み文化を持っています。「マテ→テ→ティー→茶」と連想するとそれは私たち日本人の茶飲み文化と類似していることが想像できるかと思います。マテを飲んで野菜不足を解消するという発想を持っていると聞きます。

このマテの文化は面白いし、何より茶器がめっちゃ可愛い。今日スーパーに行ってくれた和人が、「ジェルバ」(茶葉に相当)と「ボンビージャ」(茶漉しつきスプーン型金属ストロー)を買ってきてくれました。本当は更にこれにグアンパ(湯飲みに相当するが冷水もよく入れる茶器)を使うんだけど、それはまた追々探していきましょう。

パラグアイ

ジェルバをカップに入れ、お湯か冷水を注ぎ、ボンビージャで吸うだけ。写真をよーく見ると、ボンビージャがスプーン様に広がった部分に茶漉し機能の穴があいているでしょ! これ、めちゃいいアイディア~! 日本でも水出し緑茶を職場デスクで飲めるんじゃないかな、なんて楽しいことを考えたりもしています♪
本日の旅
行動 :アスンシオンからシウダーデルエステへ移動
朝食 :クリームウェハース、コーヒー、コカ茶/宿
昼食 :Sandwich(サンウィーと言う、パンにチキンカツを挟んだものと牛カツを挟んだもの)/バス車内
夕食 :Bife con arroz(ビフェコンアロース、うすでかステーキとチーズ混ぜごはん)、Milanesa con ensalada(ミラネッサコンエンサラダ、うすでかステーキのカツ、レタストマトにんじん)、マテ茶/エンカルナシオンの食堂
宿泊 :オテルティアナンシーHotel tia Nancy
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旅情報
1グアラニー=0.02円

*アスンシオンからシウダーデルエステへの移動
アスンシオンのバスターミナル(Terminal de Omunibus)から何社ものバスが出ている。競合しているので値引き交渉もしやすい。私たちは40000グアラニー(約800円)でチケットを買った。所要6時間。