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■ナンディ日帰り観光
昨日の日記では、フィジー人の民家滞在が厳しい点について書きました。うーん、本当は途上国続きの旅をするのなら、もう少し、自分の身が汚いところに置かれる点について耐性をつけねばならないのかもしれない。でもこれでもアフリカだってほとんどの国を旅したりした上でも、ここで住まう環境について不衛生さを感じるのだから、厳しいには違いないかな。
今日は、気分転換に、ナンディNadiへ観光に行きましょう。フィジー語では「d」は「nd」の発音になるので、Nadiと書いてナンディと読みます。首都ではないのですが、観光に便利な町です。
ナンディの町は古いです。古くて、メラネシアン(チリチリアフロヘアーがちょっとアフリカ人っぽい)やインド人がひしめく暑い町。「新婚旅行フィジー」の、ヤシの葉がさらさらと音を立てる白亜のビーチと青い海のクリスタルなイメージは、ナンディの繁華街にはありません。
商店街を歩くと、目立つのはインド人経営のお店がずらり。南米スリナムでは中国人が商業を牛耳っている感がありましたが、ここフィジーでは商業の中心にはインド人がいる。インド人は勤勉ですから、世界各国で真面目に働いているのです。市場の香辛料売り場で働くおじさんも優しくて、あづさにガラムマサラ(英語でホットスパイスパウダーミックス。ホットは「辛い」ではなく「温める」の意味)の材料を見せてくれたり、嬉しいな。今フィジーにいながら、今後踏み入れるだろうインドがとても楽しみになってきます。
あと商店街で目立ったのは、日本語の看板を出す土産物屋の数々です。日本人の人気の新婚旅行先ですから、空港に近い町であるナンディには、たくさんの土産物屋があり、店員は片言を上回るレベルの日本語で話しかけてきてくれます。「ハイこのカゴ持ってね!買わなくても大丈夫ね!」みたいにね。店内では日本人観光客も見かけました。
ナンディで一番行きたかった場所が、ヒンズー教寺院です。外観の写真がとってもきれいだったから。1人3.5ドル払わないと中に入れないと主張する、お金を請求する怪しいガイドもどきに入り口でつかまっちゃいましたので、内部は観光していません。でも細やかな造りが目を引く外観を見られただけで、見たいと思っていたものが見られて満足です。
スーパーマーケットへ行きました。今までのポリネシアの国と違って、物価が安い。ポリネシアはニュージーランドの支援の下に成り立っているといっても過言ではなく、またニュージーランドもきっぱりと「ポリネシア国家を支援する」という立場を表明しているだけに、今まで訪問してきたポリネシア国家には、ニュージーランドからの輸入食品が本当にいっぱいありました。「この人たちニュージーランドがなくなったら暮らしが相当原始的になるだろうなぁ」と思えるくらいに、です。
でもフィジーはメラネシアの国なので、ニュージーランドに依存する体制はとっていません。また農業も盛んなので、作物が自国でかなりまかなえるようです。そして、ニュージーランドの代わりに、分かりやすいのが「インドとのつながり」です。食用油のコーナーにはギーがあり、ダール(豆)もスパイス類も豊富にあります。「早くヒンズー語が読めるようになりたいな」と、インドから来たそのパッケージを見て、強く思うのでした。
薬局に行って、探している薬があるかどうかを訪ねました。そうしたら「フィジーにはないけれども3週間待ってくれればインドから取り寄せできます」と言われ、インドとの商業的つながりをここでも実感しました。とりあえず今日のところは、背中の発疹の薬(抗ヒスタミン薬)だけ購入。10錠入って100円しないのですから、薬も安い!
今日は気分転換に良い一日でした。ナンディの町はフィジーの縮図のようで、見るものがいろいろと興味深かったです。
本日の旅
行動 :ナンディ日帰り観光
朝食 :パン、いちごジャム、紅茶/フィーおばさんち
昼食 :パッションフルーツ炭酸ジュース、Chilly chicken(チリーチキン、骨付き鶏肉きゅうりにんじんで野菜炒めを中華風に作り醤油とチリパウダーで味つけとろみつけ)、ライス/ナンディの食堂
夕食 :パン、ソーセージ人参玉ねぎ炒め、draunimoli(ドラウニモリ、生のレモンの葉のお茶)/フィーおばさんち
宿泊 :フィーおばさんち
旅情報
1ドル=48円
*ナンディのヒンズー教寺院
入場料は3.5ドルと怪しいガイドに請求されます。払わずに中に入っている地元民もいるので、うまくそういった人たちと一緒に入場できたらいいですね。ただし、生臭を食べた日は入場できません。朝食に卵やベーコンなどを食べないようにするか、食べたことがばれないようにするか、聞かれたら「私はビーガン」と答えるなど、一応この点には気をつけていきましょう。あと服装も、膝や肩が見えるようなものは不可です。