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■ブルネイの先住民の地へ
昨日の日記にも書きました。ブルネイは、ボルネオ島(別名カリマンタン島)の北部沿岸地域のごく一部を占め。Wの字の形の国境線をもっています。つまりはUの字型をした2つの小さな領土をもっています。首都バンダルスリブガワンBandar Seri Begawan、略称BSBがあるのは西側のUの字の中。それならば、是非、東側のUの字の領土にも訪れてみたい! 朝は1つ博物館観光をしてから、船に乗るための港へ向かいました。
向かう先は「東のU字形領土」にあたるテンブロンTemburongと呼ばれる地域のバンガルBangarという町。「西のU字形領土」にあるBSBから訪れますが間にあるマレーシア国土を回避して海域および河川をモーターボートで進んでいくことになります。
船に乗ると、まるで「ジャングルボートツアー」に参加したかのような光景が続いていきます。右も左もジャングルの木々。世界でボルネオ島にしか生息しないと言われているテングザル(天狗のような長い鼻を持つおサル)を探しましたが見つかりませんでした。
もともとブルネイは領土のほとんどがジャングルでした。ここがジャングルでなかったら、地理的に孤立した王朝にならなかっただろうから、このジャングルこそ現在のブルネイを育んだ地理的要因の1つだと思うんですね。さあ、そんなジャングルの奥には、どんなところが待っているのでしょうか。
バンガルには45分で到着しました。普通に舗装道路も走っている、でも周辺はジャングルの木々が森のように残る町でした。緑の多いブルネイの片田舎ではありますが、舗装道路のほかにも政府のインフラが整っていることはよく分かりました。
港から上陸するとすぐのところに市場があります。小規模の市場ですが、きっと、古来のブルネイ人はこういうものを食べていたのだろうことが伺える伝統食も幾つか売られていました。お店のおばちゃんがワジッドという、甘く炊いて葉で巻かれた穀物菓子をプレゼントしてくれました。黒糖の味が強く、美味しかった。一方であづさはアンブヤという、サゴヤシデンプンで作ったお餅がブルネイの代表料理と知って(日本語のネット情報で結構見つかる)それも探そうと思ったのですが、話を聞くと今ではあまり作られないとのこと。確かに道が良くなって物流が良くなると、面倒で味いまいちな物は、今は昔の物になってしまうのかと思いました。
その後もバンガルの町散策、観光をしました。後半は雨にも降られてしまいましたが、何と言うか、キラキラ輝くBSBとは異なる質素な顔を見ることができて、本当にここに来て良かったと思います。そうでなければ、ブルネイの印象が、王様の住む町の印象だけで終わってしまって、人々の素朴な暮らしが見えなかったものね。
再び高速船に乗って、首都BSBに戻りました。船を終着地の手前で降りたので、2つの博物館めぐりもでき、また王墓なども観光でき、今日は様々な観光三昧で充実したまま1日を終えることができました。
本日の旅
行動 :バンガル日帰り観光
朝食 :Beancurd with crab meat(ビーンカードウィズクラブミート、厚揚げカニ肉レタスのにんにく塩中華炒め卵とじ)、ごはん、Fish head mee hoon soup(フィッシュヘッドミーフンスープ、魚の頭のブツ切りのから揚げトマトにんにく入り太い米めん中華スープ)/バンダルスリブガワンの食堂
昼食 :Nasi katok(ナシカトック、ごはんフライドチキンきゅうりサンバル(辛味調味料2種)/バンガルの市場
夕食 :Mee goreng ayam(ミーゴレンアヤム、鶏肉入り焼きそば)、Nasi lemak ayam(ナシルマックアヤン、ココナッツミルク炊き込みごはんゆで卵乗せ、フライドチキンきゅうりピーナッツ干し小魚)/バンダルスリブガワンの食堂
宿泊 :ケーエイチスーンサービシーズアンドレストハウスK.H.Soon Services and Rest House
旅情報
1ドル=78円
*ブルネイでアンブヤを食べる
日記本文に登場するブルネイの伝統食アンブヤ。旅行者の行動範囲の中では目にできる機会が少ないと思われます。でも高級ホテルではアンブヤを提供するところもあるそうですので、興味があれば是非そういったところに問い合わせると良いと思います。ちなみにアンブヤ単品ではなく、揚げ魚にカレーソースなどのおかずが添えて出されます。作り方はサゴデンプン(片栗粉みたいなもの)をお湯で練るだけなので、民家のほうが安く本物のアンブヤを食べられるような気もします。