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■ビラコチャはかつて同じ絵を見ただろうか
ナスカNazcaの地上絵に包まれて寝た昨夜。「誰かに何か言われたらどきましょう」という気持ちでいたのに、こういうときに限って誰も何も言わないものです。朝までずっとナスカの地上絵と共に過ごすことができたのは、本当に嬉しいことでした。
ナスカの町はここから20km離れているので、トラックをヒッチして乗せてもらい、ナスカの町へ移動しました。
今日は、あづさだけになりますが、セスナに乗って地上絵フライトもして、空からもばっちり地上絵観光をしようと思います。和人はあんまりセスナが好きではないようなので、地上お留守番です。
セスナに乗るのって、かなり酔うとのことですが、無事に安い会社を見つけて支払いも済ませたら朝からお腹が減っちゃって(^^ゞ ペルー名物のセビッチェ(魚のレモンマリネ)を食べながらビールいっぱい飲んじゃいました(^^ゞ
セスナは4人乗り(うち1席は操縦士)でした。乗客は南アフリカ人夫妻とあづさの3人で、あづさが助手席に座りました。何しろ今回は写真を撮るのが自分1人だけなので、緊張します。一眼レフの設定はいつもフルマニュアルにしてあるので慣れたものですが、その設定の見直しから緊張していました。
テイクオフ、そして、地上絵のあるパンパ平原へ・・・。
絵が見えてくる前に、無数のナスカライン(線)と、三角形、矢印などが見えてきます。上空から見るとその精巧さがよく分かります。ああ、めちゃくちゃ感動する・・・、第一弾となる「クジラ」の絵が見えてくる前から、泣けてきます!!
「クジラ」のあと、有名な「宇宙飛行士」の絵。思わず「アストロノーツ」って叫んでしまいました、セスナから見てもやはり大きな地上絵に、感動しました。
この絵を描いたナスカ文明の人々は、何を目的にしていたんだろう・・・。昨日の日記にも書きましたが、その謎は今も解明されていないものの、私たちはその絵を「神に見せる」という説が気に入っています。
セスナに乗って見る絵は、神ビラコチャの目線と同じでしょうか?
神ビラコチャは、かつて同じ絵を見たでしょうか?
「サル」のしっぽは素晴らしい渦巻き模様、「犬」、そして「コンドル」。
「クモ」のラインの鮮明さは今も格別です。
高台に描かれた「ハチドリ」の美しさには、ああ、美しすぎて声がでなくなる・・・。
最大の絵は、285m長さにも及ぶ「ペリカン」、
このあたりになるとセスナは高度を一層高くしています。
大きすぎて、高度を上げないと絵が見れないからです。
そして「オウム」を見て、セスナは昨日最初に立ち降りた「ミラドール上空」へ。
「木」と「手」が、上空からもきれいに見えます・・・。
ナスカの地上絵フライトは生まれて2度目で、「2回目だとゆとりをもって見られるかな」と思っていたのに全然そんなことはありませんでした。世界でただ1つここにしかない偉大なものを目の当たりにするだなんて、やっぱり興奮と感動は大きすぎるのです。
昨日今日と、2日間どっぷり、ナスカの地上絵と共に過ごすことができました。あと今日やったことは、町でセビッチェ屋のハシゴをして、アクエドゥクトという昔の人の地下水路を見に行って、クスコCuzco行き夜行バスに乗ったこと。
楽しかった。ペルーで一番愛する地ナスカは、とっても素晴らしく、楽しかった。
なのに明日朝起きたら、インカ帝国の都にいるだなんて、これまた素敵ですね。
夜行バスの旅が多くて疲れもたまるはずですが、寝ている間に次の観光地へ自動的に動いているというのは素敵なもので、次から次へと「いいところ」ばかり訪問できて、ペルーの旅は、期待以上に楽しい毎日の連続になっています。
本日の旅
行動 :ナスカの地上絵フライト、ナスカ観光、クスコ行き夜行バスに乗る
朝食 :sopa(ソパ、野菜鶏のスープ)、pollo(ポジョ、鶏煮込み)、arroz(アロース、ごはん)、tallarin(タジャリン、スパゲティー)、白豆ピューレ、紅茶/ナスカの路上ごはん屋
昼食 :ceviche(セビッチェ、魚セロリのレモンマリネ)、ポップコーンカモテ(スウィートポテト)、チチャ(紫とうもろこしのジュース)/ナスカの食堂
夕食 :arroz con pollo(アロースコンポジョ、ごはんと鶏の煮込み)/バス会社待合室、aeropuerto(麺入りチャーハン)、ビール/ナスカの食堂
宿泊 :クスコ行き夜行バス
旅情報
1ソル=32.8円
*ナスカの地上絵フライト
ナスカの町の各旅行会社で申し込める。3人乗りセスナは機体が小さくて右も左も窓の外が見やすいのでおすすめ。1人45US$が相場のようだった。もちろん高い値段を言ってくる会社もあるし、安い値段を言う客引きもいる。安い場合は窓側かどうかを聞くこと。「estare por la ventana?」などと訊くと良いだろう。今回1人40US$と言ってきた客引きに聞いたら、その値段は3人がけの真ん中(つまり窓際ではない)だった。地上絵は陽が斜めに差し込むときれいに見えるので、正午を避けたほうがいい。また、軒並み45US$と同一価格を言ってくる場合でも、ソル換算してもらうと換算後価格が変わってくるので、換算後に安い料金となる会社を選ぶのも良い。料金には町から空港への往復と約30~40分のフライトつき。空港税20ソルは別途空港払い。