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■時差解消と静養と・1
昨日(3月24日)は、夜10時のフライトに乗って、タヒチまで6時間。地球を少しずつ動いていく旅をしていると、こんなロングフライト、なかなかありません。ランチリ航空の国際線は今まで乗った飛行機の中でもかなりサービスが良く感じられ、水すら有料なんていう航空会社も出てきている中、無料で美味しいチリワインを振舞ってくれます。
イースター島とタヒチTahiti間の時差は5時間。3日前までいたチリ本土との時差は実に7時間。その上イースター島を徒歩で回ろうと頑張ってしまったので、疲労と時差で、体は疲れています。実際タヒチに着いたのは日付上昨夜11時台ですが、チリに長くいた体は朝6時感覚ですから、完全徹夜をした疲労感が出てきました。
今日から仏領ポリネシアの旅が始まります。「ポリ」はたくさんという意味で、仏領ポリネシアは無数の島が集まった国です。日本人には、何故か、その主島であるタヒチ島の名前をとって「タヒチ」という国があるように思われていますが、いえいえ、国家名はれっきとした仏領ポリネシアです。
仏領の地域ですから、ここに住むフランス人と交流できたら、いろいろとこの地が理解できて良いですね。そう思って、今日からはフランス生まれフランス育ちのダビッド兄さんの家にホームステイすることになっています。
でもかなり疲弊しているので、観光は後日にして、今日は静養していようと思います。
何故かというと、私のバソプレシンが、ちょっと出過ぎちゃったから。
一応2人で出来るだけの水を持って歩いても、部分的にヒッチハイクで助けてもらっても、水の汲めない島を徒歩で一周というのは大変でした。炎天下だったし。
身体にはホメオスタシスというのがあって、要は恒常性というか、「やばくなったら元に戻さなくちゃ」という生理機構があります。その一端を担うバソプレシンがトレッキングにより分泌亢進されました。抗利尿ホルモンというもので以下ADHと略しますが、一定以上に身体が濃くなったことを感知したら分泌されることになっていて、浸透圧尿の量を減らして身体のもつ水分量を増やす方向に作用します。炎天下で水をケチって飲むトレッキング中に身体が濃くなり、ADH分泌によって身体の水分保持量を維持しようとしました。その結果、血管透過性亢進つまりは血管内に水分が増えたためにそれらが血管外にしみ出して、体組織に水がたまる・・・、一言で言うと浮腫です浮腫! 英語でアキュートエデマ、今私は浮腫の諸症状に非常に苦しめられているのです! 私の足はイースター島トレッキングにより、異常な太さになってまるで象の足。ついでに脳浮腫も伴っただろう思考低下、そうだこの全身倦怠感も浮腫のせいにしてやろう。とにかく全体表で皮下がパンパン、ヤバイぞこれは・・・。
タヒチでは海を見ながらのんびりしなさいってことかしら。
はい、これが今いるタヒチ島です。
本日の旅
行動 :ファアア滞在
朝食 :ガーリックキャベツのパスタ/ダビッド兄さんち
昼食 :チキン醤油ラーメン、マテ茶/ダビッド兄さんち
夕食 :エビチリ、ごはん、ジャスミンティー/ダビッド兄さんち
宿泊 :ダビッド兄さんち
旅情報
1フラン=1.06円
*チリと仏領ポリネシアの時差
チリ本土とより7時間遅れ、イースター島より5時間遅れとなる。仏領ポリネシアには国内時差もあるので、あくまで国際線が発着するタヒチ島とチリの時差です。