2人の世界旅 日々の記録

4年3ヶ月、1日も欠かさず綴った旅日記
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メキシコ>2009年07月31日(Fri)
前日カンクン
翌日カンクン
カンクン
:: 旅813日め : 世界旅134ヶ国め : 和人222ヶ国め : あづさ150ヶ国め ::

■カンクンでホームSUSHIパーティー
さてカンクン在住メキシコ人、友達マニーに、「SUSHI食べたいな、作れる?」と言われたら、やっぱり御礼を兼ねて応えたいですよね。

で、今日は、昨日の日記にも出てきたuーとくん(ユウトくん、ホントにこの字が愛称です)をも寿司パーティーに誘って、お買い物とか準備を一緒にしました。

“寿司の要”、美味しい寿司飯作りはuーとくんと和人担当。あづさはひたすら卵をくるくるとだし巻き卵を作ったり。そうして出来たお寿司はやっぱり美味しい♪ 醤油とわさび、寿司酢に海苔が揃えば怖いものはない。カンクンではイカが非常に安かったから、もっと買えばよかったかな。ヒットしたのはツナマヨ、もちろんアボカドやカニなどの具も美味しい。メキシコのスーパーでは安心して生食できる鮮魚がなかったけれど、結構頑張って具を用意できたのではないでしょうか。ともあれ4人で会話弾みつついただきました。

マニーは寿司好きで、以前は家族とよく食べていたのだそう。自己流で、お皿の上で“握り”を作ったりもして、私たちが用意したお寿司の具を美味しそうに食べてくれました。食後にはビールを買ってきてくれ、更に嬉しかった。

■眠れぬ夜に思うこと
予定では3泊くらいでカンクンを出る予定だったのですが、「明日はパーティー(私たちも登録しているネットコミュニティーのパーティー)があるから是非いなよ!」とマニー兄さんに誘われては、断るのは忍びない。

昨日今日のように観光もしないで無為に時間を過ごしていると必ず罪悪感を感じてしまう。旅を動かさないのに大事な資金と時間を遣ってしまうことに対して。

でも、友達となったマニー兄さんとの交流。人付き合いも大事。日本の社会生活もそうだったじゃないか、人付き合いを重んじるほど自分のことが犠牲になっていくものであり、それは自分に益として却ってくるのだ、と自分に説教して、ともあれカンクンではそういう心と戦うことを頑張っているような気がします。人付き合いの悪い人には、なりたくないですし。

ベリーズがあんな位置(カンクンの真下)にあるせいで、多分、メキシコはそんなに楽しめないでしょう。ち。冬のフォークランドに間に合わせる大きな枷も、いろいろなところに小さな枷もある。

キューバで疲弊してしまい、またメキシコは前にも来たことがある上、しかもビーチリゾートカンクンに来ているのに、これまでカリブ海小国(バハマやケイマン)で超イイ海を味わってしまっていてここで海に行く気がないということが重なったトリプルパンチ。いや、今泊まっているところが熱帯夜と蚊で眠れないことを加えるとカルテットパンチだ。

今日も眠れない夜、蚊が多くて無風の不快指数満載の熱帯夜です。で、ちょっと憂鬱になりつつ、今後のことでも調べていかねばと1人で起きてネットしてたら、今年の夏の映画「アマルフィ 女神の報酬」というもののサイト(≫こちら)を見てしまった。・・・いいなー、プロモ映像見て、イタリア南部都市アマルフィAmalfiの美しさに感動した。織田裕二も天海祐希も好きなので、なんだか嬉かったなあ。いつかイタリア南部は行くだろうから、行ったらアマルフィ行ってみたい!

 ・・・そうなんだよね。どこだって、楽しみを持って期待を持って行かないと行っても楽しくないんだよね。

最近特に旅が忙しくて、本や写真をゆっくり見る時間がなく、ついでに自分の基礎知識も薄い場所であることが重なり、「旅先への憧れを募らせる時間」、そしてその時間を作るエネルギーが欠けていたんだと思う。そしてたった2つ3つのサイトを見て、アマルフィに憧れをもてたとき、今まで苦しかったことが、心からはじけてしまったようでした。泣いちゃいました。

でもこうしていったん気持ちが沈みきったあとは、気持ちが浮上するだけ。そして、メキシコをどう周るかということより、明日からは、旅に一番大事なこと、今後の旅に夢と希望が持てて、「訪れて憧れが昇華される」ような旅を造ることをちゃんとやっていこう、憧れがないところでだって、「旅欲が昇華される」ような旅を造っていけばいいんだっていう気持ちを取り戻すことができた。

明日からは大丈夫です。苦しいことがはじけて楽になって、自分のアイデンティティに元気が加わった。

明日からまた旅が楽しめる。

眠れぬ家、気持ちのもやを取ってくれた家、友人マニーの人柄。

だから、この家に来て良かったんだと思う、私。


* * *

カンクン

料理上手のマニーの、「メキシコ流男の一人暮らし料理」は勉強になった!
冷蔵庫にはクロケット(ツナコロッケ、チキンコロッケ、ハムコロッケ)の揚げる直前状態のものがタッパにたっぷり入っていて、ちょっとしたときに、パンを鉄板で焼き(トースターでは出ない香ばしさが旨い!)、レタス+ライム入りマヨネーズ(市販)+マスタード+揚げたてクロケットで、カフェレストラン並みに美味しい一品を作ってくれる。日本でも是非真似したいアイディアだと思った!

本日の旅
行動 :カンクン滞在
朝食 :なし(朝昼合同)
昼食 :Tacos(タコス3種、Pollo con Papa(鶏とじゃがいも)、mole(モレ、甘くないチョコレートソース)、Chorizo con papa(辛いソーセージとじゃがいも)に好みで野菜類を乗せる)、Mole de Olla(モレデオージャ、肉やとうもろこしが入ったスパイススープ)、arroz(アロース、ごはん)、Tortilla(とうもろこし粉の薄焼き)、Agua Jamaica(アグアハマイカ、ハイビスカスジュース)、Agua Fruta(アグアフルータ、パイナップルジュース)/カンクンのフードコート
夕食 :手巻き寿司(カニイカアボカドきゅうりツナマヨポテサラだしまき卵)、ビール/マニー兄さんの家
宿泊 :マニー兄さんの家

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旅情報
1ペソ=7.4円

*コミーダコリーダ
「その土地の食」でも紹介していますが、メキシコのランチタイムは、「コミーダコリーダ」(食べたらすぐ出て行けという意味をもつらしい)と呼ばれる、おかず+スープ類+ドリンクの3点に主食トルティージャがついたセットが安く食べられます。その店がコミーダコリーダ用に提供する範囲内でしかおかずを選べませんが、是非メキシコではコミーダコリーダを楽しんでみてください。
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