2人の世界旅 日々の記録

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ガーナ>2008年01月11日(Fri)
タコラディ→ケープコースト
:: 旅246日め : 世界旅49ヶ国め : 和人214ヶ国め : あづさ70ヶ国め ::

■負の世界遺産、ケープコースト
そういえばセネガルのダカールDakarで、ゴレ島Ile de Goreeに行ったっけ(≫こちら

「奴隷積み出しの地」、それはアフリカ各所で世界遺産に登録されている。

ここガーナでも、海岸沿いには奴隷積み出しの城砦が数多くあり、一群が世界遺産に登録されています。著名なのは、ケープコースト城と、その近郊のエルミナ城です。「城」「castle」なんて表現してしまうから、綺麗な印象を持ちやすくなってしまっているけれど、奴隷を寿司詰めのように収容して、アメリカ大陸へ運び出していた、そんな非人道的な黒人出荷所の跡地でもあります。

今日はタコラディTakoradiからケープコーストCape Coastへ行きました。先述の背景があることは分かっていても、「世界遺産」「見所」「観光名所」という響きは時に悪魔的で、それがある町に来ているのだから観光に行こうという気持ちが捨てきれないのです。

1630年に建造されたケープコースト城は、砲台が並ぶ白亜の城で、美しささえ持っています。外人は地元民の7倍の入場料というのには、納得しつつ馬鹿らしいと呆れつつ、英語ツアーによる建物と歴史に関する諸説明を聞きながら、観光しました。

あづさは「夕暮れのケープコースト城」の写真を撮りたいと思っていたので、英語ツアーが終わったら、2人でお城の屋上から海岸線と夕陽を見ました。ガーナは(正確に言うと現在のガーナ国土とよく重なるかつての地域)はかつて「ゴールドコースト」(黄金海岸)とも呼ばれ、その名は金の輸出で栄えたことに由来するそうです。

でも、今日私たちが見たゴールドコーストは、夕暮れの輝きが目に美しく飛び込む、その海岸線がまさに黄金に輝くゴールドコーストなのでした。

ガーナのケープコースト城
本日の旅
行動 :タコラディからケープコーストへ移動、ケープコースト城観光
朝食 :ホワイトケンケー(とうもろこしの精製した粉を練ってプランティン(バナナのようなもの)の葉にくるみ、ふかしたもの)をペペ(というトマト汁と辛ピーマンとたまねぎスライスが入ったソース)につけて食べる/タコラディのマーケット
昼食 :アンモ(ごはん)、ぺぺ(辛いピーマンソース)、ワチ(豆と米を同時に炊いたもの)、スパゲティ(細め短め)、シチュー(エンナン(魚)とチェフワ(ゆで卵)入りのトマトが豊富なレッドペッパーベースのスパイシーシチュー)を1皿に乗せたもの/タコラディのバスターミナル
夕食 :ケンケー(精製していないとうもろこしの粉を練ってとうもろこしの薄皮にくるんでふかしたもの)をペペにつけて食べる、スタービール/ケープコーストのバー
宿泊 :サンモズゲストハウスSammo's Guest House
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旅情報
1セディ=115円

*ヴォルタ、アクラ周辺および中部・西部地方の城塞群
ガーナ沿岸部では、いくつかの要塞群が世界遺産に登録されている。世界遺産に登録されているものは以下の11物件。
→喜望要塞、*ケープコースト城、ペイシエンス要塞、アムステルダム要塞、*セントジャゴ要塞、バテンシュタイン要塞、サンセバスティアン要塞、メタルクロス要塞、イングリッシュ要塞、セントアントニー要塞、*エルミナ城。

私たちが訪問したのは、このうち3つ(*印)。
ケープコースト城の入場料は7セディ(外人料金)、これは地元民の7倍の料金だった。英語ガイドつきで、城内を案内してくれる。