:: 旅839日め : 世界旅136ヶ国め : 和人222ヶ国め : あづさ152ヶ国め ::
■スペイン語学校10日め(水曜日)
06:30~07:00 | スペイン語勉強A、30分。朝食準備、お弁当準備もしながら勉強。 |
07:30~12:00 | スペイン語勉強B、4時間半。今日が最後の授業です。 |
21:30~23:00 | スペイン語勉強C、2時間。授業が終わっても復習大事。
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今日のスペイン語勉強時間は7時間でした。
そして、最後の授業が終わりました。
スペイン語勉強A。
最後の宿題はハードだったなあ。与えられた1つの文章(動詞のみ不定形(英語でいう原形)で書いてある)を、現在形・点過去・線過去・未来形と、形を変えて4つの文章にするもの。それぞれに動詞の活用が違うので、めちゃくちゃハードでした。昨日いったん答えをノートに書いてみたのですが、今朝は早起きしてその問題をもう一度解き、授業に備えました。
スペイン語勉強B。
授業の最初は、宿題の答えあわせです。でもノートを見ずに、先生が文章を言ったら、あづさは連続して4つの時制で文章を言い換えて答えるようにしました。見ながら答えたら会話じゃないものね。つっかかってしまったところも多かったので、復習が大事です。不規則動詞はやっぱり難しいですね。ハードな宿題だったけど、ものすごく楽しい充実感満載の宿題でした!
今日は最終日なので、新しい時制に入ることはないだろうと思っていました。でもなんと、今日新しく「遡及未来(過去未来形)」に突入しました。嬉しかった。これがあれば「I would be...」のような湾曲表現がより可能になるから、使う頻度、きっと大! です。最終日の今日は宿題を出されることはありませんから、先生と一緒に練習問題を見ながらあづさが即答していくスタイルで授業が進みました。練習問題はデジカメで撮って、いつか必ずや全てノートへの清書を終えようと誓いました。
最後、時間が余ったところでは、時間は再帰動詞(前も少しやったところ)の強化に充てられました。そして、最後の授業が昼12時で終わりました。
先生はあづさに、「会えて良かった」と言ってくれ、プレゼント(素敵なネックレス)をくれました。あづさは、「昼前には学校に来てね」と和人に言っていたこともあり、レッスンが終わったら3人であづさ手づくりの日本食を食べました。昨日たくさん作った鶏と野菜の炊き込みご飯(ちゃんとかつおだしと醤油を入れました)に、今朝作った鶏の照り焼きです。
鶏の照り焼き。
8月18日の日記に書いた、「ユキさん」のこと。彼女が5、6歳の頃、母が勤める日本食レストランのお兄さんが作ってくれた味が、小さい頃の憧れの思い出になっていたことを、この日記にも書きました。彼女は「照り焼き」のことを、「テリジャキ」と言います。Yはスペイン語ではしばしば「ジ」の音で発音されるからです。前、先生があづさに「テリジャキの作り方知ってる?」というので、今日はなんとなく、先生に照り焼きを作っていきたかったんです。朝少し早起きして、骨付きのチキンから骨をはずして、照り焼きを作っていきました。さてそれは、「ユキさん」が作った味と同じだったでしょうか、その答えはきっと永遠に分かりません(実際に食べたことのある和人も味までは覚えていなかったので)。でも、一緒に思い出の「テリジャキ」を共有したことで、お世話になった先生への、お礼の1つになったのならばとても嬉しい。先生は「ムイリコ」(とっても美味しい)と言って、食べなれない日本の味を食べてくれました。嬉しいことに、後日同じ学校の他の生徒から聞いたのですが、先生はこの日本のごはんとおかずを食べたことを、他の生徒や先生にも話してくれていたのだそうです。嬉しいです。
■スペイン語学校を終えて
スペイン語学校を終えて。
キューバやメキシコにいたときだって、簡単なスペイン語のやりとりはできていました。中南米を旅行する旅行者は、誰でも、そのくらいはできることです。「チケット2枚ください」「これは幾らですか」「○○はどこにありますか」、そういう、旅行会話集に載っているようなスペイン語はいたって簡単です。だから、別に学校に通わなくたって旅はできます。
でもそれは、「会話」ではありません。自分の言いたいことを言うのは簡単です。手持ちにある単語をチョイスしてそれなりのルール(文法)でつなげばいいだけ。簡単です。でも、「会話」では、自分の知る知らないを配慮せずに相手が話してくることを理解するものなの。でもそれこそ会話なのだと、今までの旅の中でも強く思ってきました。
世界の言語を使用人口の多い順に並べると、中国語(主に中国)、英語(多数の国)、ヒンディー語(インド)、スペイン語(多数の国)、フランス語(多数の国))・・・となります。だから、「世界の多くの国で多くの人と使える言語」という尺度で見ると「英語、スペイン語、フランス語」の順となるでしょう。英語は中学のときから習ってきて結構話せるので、スペイン語こそ私のサードランゲッジに適していると思ったんですよね。
だから、アンティグアに行ったら、中米や南米の旅がこれからだということもあり、スペイン語を学ぶことに決めました。和人も昔ここで2週間勉強したから私もやってみよう! という理由もありますが、私は、本当の会話をするために、会話のルール -すなわちそれは文法- を身につけたかったのです。よく「文法はそんなに知らなくても通じるよ」なんて言う人いますけど、そういうのは好きじゃない。文法は会話のルールなのだ、それを無視するなんて会話のルール違反と同じじゃないか、何故ルールを身につける努力をしないのだ!? と思ってしまうから。
私は、学んだ言葉を日本語とスペイン語ですべてノートに清書するという、膨大な時間がかかる復習法を取りました。私が知っている限り、そんな復習をしている人は誰もいませんでしたが、何故でしょう。短期間の勉強であるほど「やったことを全部記録に残していかなくちゃもったいないじゃん!」って私は強く思うのです、何故皆はそこまでしないのかしら? 不思議に思います。
今後グアテマラを離れた後も、学んだこと全て、80時間の授業の全てが1冊(160ページあります)のノートに清書されたものを持っているのだから、バスの待ち時間や移動の時間などにも、いつも、2週間のスペイン語学校体験が再現できます。貴重な貴重な私自身のための永遠の教科書が、2週間のレッスンで積み重ねられていきました。これと、いつまでも脳に残る先生の美しいスペイン語の声が、得たものの最高級です。
もし今後スペイン語学校に通う人がいたら、復習と、予習と、「理想の自分を思い描くこと」の3つを、常に実践してほしい。復習しなければ、スペイン語学校に通っても得るものは少ないと思いますし、「目指す自分の姿」がなければ上達の度合いは低い。これは長年教育者として勤めてきた私の確信でもあります。で実際に、午前中の授業が終わったあと、自習しながら他の人のレッスンも耳にしていたのですが、復習していない人は伸びないのが、よく分かりました。いつまでも自分の手持ちの語彙で話をするだけだから伸びないのだろうと思います。
「理想の自分を思い描くこと」・・・スペイン語学校に通う私が常に持っていた「理想の自分」とは、「地元の人が流暢にしゃべるスペイン語が理解できて、自分も思うとおりのスペイン語を話せるようになること」です。だから、いろんな文法を学びたかったし、単語も増やしたかった。ずっと声に出して復習をしてきた。理想の自分に近づく努力は誰にも負けないこの2週間だったと思っています。
初日の授業内容の復習を見ると、内容はとても幼稚です。懐かしくさえ思えます。あづさのスタート時の状況を知っている、
同じ学校に通っていた勉強仲間も宿にいた他の人も、2週間とは思えない授業の進み方に、驚いてくれています。それは、あづさのリクエストがあったからとはいえ、次から次へと授業を進めてくれ、ただ進めるだけではなく1日100も200もの練習問題を次々とこなしてくれ、そのための準備を授業外にしてきてくれた先生に大きく感謝すべきことであり、また、復習と予習とを頑張った自分自身を、褒めてあげていいことだろうと、思っています。
流石に旅を中断するのは2週間が限界ですから、まだ未修得の接続法や完了形などは、今回得た学習方法を元に、今後自分で勉強を進めていくことになります。でも2週間の土台は、本当に本当にこの上なく有益でした。何たって良い勉強方法が分かった。これからは正しい勉強方法、正しい取り組み方で残った文法だって勉強していける・・・こんなに嬉しいことはない。正直、寝る時間もままならなくて苦しかったけれど、スペイン語学校に通ったことは、グアテマラのみならず、この世界旅の中でも筆頭格の素晴らしい思い出になってくれました。
最後に。
前向きすぎるかもしれないスペイン語学習について書いてしまいました。あづさがアンティグアのスペイン語学校に通う前、「他の人の学習進捗はどんなんだろう」と思ってネット検索してもよく分かるものがなかったので、自分自身への記録のために、スペイン語学習の進捗を記述してきました。もし読んでくれた人がいたら、長文本当にありがとうございました。
Por cierto, dentro de un año, se me haya terminado ya el viaje en sudamérica?
"¿Cómo te fue de dos semanas en Antigua?"
Quiera preguntar a mí-a-seré dentro de un año.
¿Qué haré hacer la respuesta para esa pregunta?
¿Seré capaz de responder que "Mi esfuerzo en Guatemala me ha cambiado."?
Dentro de un año (si no lo olvidaré) trataré de llevar un diario.
さて、1年後、私は南米の旅を終えているでしょうか。
「あのアンティグアの2週間はどうだった?」
って、1年後の自分に聞けるものなら、今聞いてみたい。
未来の私はその質問に何と答えるでしょう、
「グアテマラで頑張ったから全然違ったよ」って思えているでしょうか。
1年後の日記に(忘れていなければ)、その答えを綴ってみようと思います。
人生で、最も忘れられない外国の街の1つになったアンティグア
“1年前の私”より愛を込めて
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1年後の日記
本日の旅
行動 :スペイン語漬け
朝食 :玉ねぎハム入りスクランブルエッグとチーズを乗せたトルティージャをオーブントースターで焼く、コーヒー/宿
昼食 :鶏と野菜の炊き込みご飯に生姜と三つ葉を乗せて、鶏の照り焼き/宿、学校
夕食 :手作りボロネーゼソース、ハム、チーズ、鶏といんげんのスープ、トルティージャ、サラダスパゲティー(トマトきゅうり玉ねぎマッシュルームのマヨビネガー仕立て)、ワイン/宿
宿泊 :ペンション田代