2人の世界旅 日々の記録

4年3ヶ月、1日も欠かさず綴った旅日記
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シンガポール>2010年11月27日(Sat)
★シンガポール行き夜行列車→ジョホールバル→シンガポール島
:: 旅1297日め : 世界旅211ヶ国め : 和人245ヶ国め : あづさ218ヶ国め ::

■シンガポール到着!
シンガポールは世界地図を広げたら点にしかならない極小国家、都市国家。東南アジアではナンバーワンの先進国です。離島のような小さな島もありますが、主たる島はシンガポール島と呼ばれています。

シンガポールの入国手続きはウッドランズWoodlands駅です。そこからシンガポール駅に着き、メトロを乗り継いでウェーチェンの家を目指しました。


「Tan Wee Cheng」、その者は今「シンガポールで最も多くの国を旅した男」

出会いは偶然でした。
1度目はウォーリス(≫こちら)。
焼かれた豚が大地一面を多い尽くす驚愕の儀式を見ていた、私たち以外の観光客。たまたまあづさの隣に座っていて、少しだけ会話しました。彼は私たち以上のハイペースで南洋の島国をめぐっており、「できるだけ多くの国を旅したい」タイプの旅人であることが伝わりました。

名前もメールアドレスも交換しなかったけれど、その後インターネット上で彼を見つけるのは容易でした。そしてあづさは一言だけのメッセージを彼に送ります。

 「Have we met in Wallis? Best, Azusa」

本当にこの1文だけ。
日本語にするならば「私たちウォーリスで会ってます? では。 あづさより」くらいなもんです。
そして私たちがそのメールを出したことで、ウェーチェンにもインターネット上の情報から私たちが非常に多くの国を旅していることが分かり、彼からはそれも含めた驚愕の返信をもらいました。

2度目の出会いは、ツバル(≫こちら)。
私たちは飛行機で到着したばかり、彼は今から出国のために飛行機に乗るところでした。
ベンチに座っていて偶然に彼を目撃したあづさは「ウェーチェン!」と思わず言ってしまった。そして再び、ほんの数分だけの会話。彼はその会話の中で「シンガポールに来る時は是非僕のところに滞在してくれ」と言ってくれ、その日がとうとう今日やってきたのです。



到着してみたら、わーおびっくり!
「マンション」どころか立地を見ても「これって億ション!?」と思えるほどの素晴らしい家です。ウェーチェンは、近所の別のマンションで両親と一緒に住んでいるのですが、投資を兼ねてこの自分用マンションを購入し、家具も生活用品もそろえ、自分の趣味の部屋や友人を招く部屋として使っているのです。素敵なキッチンにリビング、私たち用に使わせてもらえる寝室はエンスイート(トイレバスつき)、趣味の部屋には世界中の旅行ガイドブックや各国の書籍がずらりと並んでいます。

出会ったときはお互い旅の最中で、あづさは失礼にも彼を「バジェットパッカー」(お金を節約し安宿などを選んで旅をする人)だと思っていたら、むしろその逆。経済学の専門家で大学でも教鞭を取る彼は忙しい合間を縫って「時間を金で買う」タイプの旅人、金のないパッカーには羨ましいお金の遣い方ができる、いわば「フラッシュパッカー」だったのですね。

でも「多くの国を見てみたい」という私たちとの共通点は根付いています。ちなみに彼は現在196ヶ国を旅しています。和人245、あづさは218。


3人で一緒に外に出ました。
ウェーチェンは今仕事が忙しい時期で、自分が時間が取れない代わりに、友人が私たちにいろいろなシンガポールの良いところを見せてくれるといいます。一緒に向かった先は、バックパッカーも集まるホステル「The Betel Box」でした。そのオーナーのトニー氏とウェーチェンが友人なのです。

早速、各種ビール、日本酒、その他いろいろな美味しいお酒をごちそうになり、会話にも花がたっぷりと咲きました。下の写真、なかなか気に入っているのですがどうでしょう(*^-^*) 左から2番目が例のウェーチェン、和人と頭を下げあい趣ある乾杯をしあっているのがトニーです。

シンガポール

ホステルで過ごす楽しい時間。宿に泊まっていたジャーナリストっぽいお姉さんは私たちの旅が「新婚旅行で世界211ヶ国目」という点に反応し、すぐさま私たちへのインタビューが始まりました。この様子は後にメディアに掲載されています。

マレー村へ伝統演技「トランスダンス」を見に行き、夜は美食家トニーの案内でオーセンティックなシンガポール料理の一流店はしごめぐり♪ 初日からシンガポールを堪能しました♪


シンガポールは多民族国家です。主な民族は中国人ですが、ストレイトチャイニーズ(Strait Chinese、マレー半島の海峡沿岸に移り住んだ福建人のこと)となった中国人が地元マレー人女性と婚姻してやがて独自の文化を持つようになった人々を意味する「プラナカンPeranakan」の文化があります。しかし、まだシンガポール初日では、目の前に出てきた料理が、「マレー料理」なのか「中国料理」なのか「プラナカン料理」なのか、あづさにはピンと来ません。くぅぅぅ~、苦しい(>_<) でもトニーに聞くと「これはプラナカン、これはチャイニーズ」といった具合に答えてくれるので、どこかに識別のカギがあるのでしょう。

ああ、早くこれら識別ができるようになり、シンガポール料理の知識の土台を築きたい。そう思いながら、食べたものの名前や味や材料などを必死に書きとめながら、美味しい初日を無事に終えたのでした。
本日の旅
行動 :シンガポール行き列車下車、マレーシア出国、シンガポール入国、シンガポール観光
朝食 :なし(移動していた)
昼食 :Yam Cake(ヤムケイク、ヤムイモ羊羹甘辛醤油だれ)、Mushroom dumpling(マッシュルームダンプリング、キャベツきのこ入り焼き春巻き)、Chee Cheong Fun(チーチョンファン、米粉の薄い平べったい麺をロールし甘辛醤油だれをかける)、Chi Kueh(チークエ、米粉プディングに甘い大根煮付けを乗せて甘味噌を添える)/シンガポール島の食堂街
夕食 :菜尾(ツァイパー、キャベツ煮びたし)、油条(ユーティヤオ、揚げパン)、Yam rice(ヤムライス、ヤム芋炊き込み醤油味ごはん)、肉骨茶(バクテー、豚肉漢方煮込み)、変片蝦(マイピエンシャ、揚げ海老のパン粉乗せ)、オタ(魚すりみ焼き)、蝦醤鶏(シャージャンチー、エビペースト絡めの鶏のから揚げ)、猪脚(チューチャオ、豚足の醤油煮込み)/シンガポール島のレストラン、Laksa(ラクサ、米麺の香辛料ココナッツミルクスープ)、Rojak(ロジャック、フルーツともやしの味噌ダレ)、パイナップルジュース/シンガポール島の食堂
宿泊 :ウェーチェンのマンション
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旅情報
1マレーシアリンギット=28.2円
1シンガポールドル=70.2円

*シンガポールのMRT
シンガポールの列車(MRT)の切符にはデポジットが含まれており、購入時にデポ分を含めて買っています。切符はなくさず、乗り終わったら券売機に通してデポジット分のお金を返してもらえます。なお多額プリペイド(JR東日本のSUICAみたいな)の場合は乗車賃が少々割り引きになりますがデポジットは返金されません。乗る回数の目星が立てられればどちらがお得か計算できるでしょう。私たちの場合は短期滞在でこれを買うのは損だと判断し毎度切符を買いました。