2人の世界旅 日々の記録

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セントビンセント&グレナディーン>2009年11月18日(Wed)
アーノスヴェール→キングスタウン→ブラックポイント→アーノスヴェール→ヴィラ
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■セントビンセントの大さな観光日
今日絶対にやっておくべきことは、首都キングスタウンKingstownの観光です。お天気も良いので観光しやすそうで、助かりました。

ベジタブルマーケット、街並み、フィッシュマーケット、両替をして、カテドラルと教会へ。

セントビンセント・グレナディーン

フォートのような白いカテドラルと、お城のような黒い教会が、1つの視野に入る場所って、なかなかありませんよね。白いカテドラルはハリケーン被害により、その後の再建建造物です。だからこそ驚いたのは黒い教会の作り方。塔の中段部分は細い石の柱だけで支えられていて、ハリケーンベルト真っ只中に位置するこの国で、こんな繊細な建物をよく作るものだと、感心して見ていました。

次に訪れたのは、西半球最古の植物園です。入場無料、なのに多くの人の手によってきれいに整備されていて、少しのお昼寝もできました。・・・昨日のベリーストロングなラム酒が残っていたのか、ここまで少ししんどかったのです(^^ゞ

大体の、キングスタウンの見どころを見終え、昼食を食べたら、ミニバスに乗って遠くの観光にでかけることにしました。目星をつけたのはブラックポイントBlack Point、人造の岩のトンネルが見られるところです。かつて英国と奴隷が造った、砂糖積み出しのための岩くりぬきトンネルです。

かつてカリブ海諸国には、原住民が暮らしていました。コロンブスによって発見される前は、多くの島が、一面のサトウキビを湛えていました。ヨーロッパでは砂糖は作れませんから、コロンブスがこれらの島を発見すると、ヨーロッパの国々はこぞって、貴族の嗜好品である砂糖を目当てにカリブ海に侵略し、その結果、おそらく平和に暮らしていたであろう原住民達は(先日訪れたドミニカ国のキャリブテリトリー地域、≫こちらを除いて)滅んでいったのです。恐ろしいことです。主要目的としてはその砂糖を作るために、多数のアフリカ人が奴隷として連れてこられ、今のカリブ海には今もアフリカ人が生きているのです。

「砂糖を積み出した歴史」とは、そういうことです。

カリブ海の旅も、もう終盤戦。なんだか、カリブ海では、最初から最後まで、アフリカ人奴隷の歴史を見続けてきたような気がします。今日を振り返ると、今日もまたそう思ってしまいました。
本日の旅
行動 :アーノスヴェールからヴィラへ移動、キングスタウン観光、ブラックポイント観光
朝食 :Roti-Chicken(ロティチキン、小麦粉の皮にふかしじゃがいもと鶏のカレー煮をくるんだもの)、Roti-Liver(ロティリバー、同様にレバーのカレー煮をくるんだもの)/キングスタウンのマーケット
昼食 :Calaloo soup(カラルースープ、サトイモのような植物の葉をミキサーでどろどろにしてじゃがいもバナナスウィートポテトヤム芋ダンプリング(すいとんのようなもの)にんじん玉ねぎと一緒に煮たもの)/キングスタウンの食堂
夕食 :Pork-Lunch(ポークランチ、骨付き豚肉のカレー、Rice(ライス、少し赤いごはん)、レタストマトきゅうりアボカドのサラダ、マカロニパイ)、Fish-Lunch(フィッシュランチ、ポークランチの豚カレーをブリから揚げのトマトクリーム煮に変えたもの)/ヴィラの食堂
宿泊 :知人の知人の家
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旅情報
1東カリブ・ドル=35.1円

*ブラックポイントへの行き方
首都キングスタウンから、第二の都市ジョージタウン行きのミニバスに乗り、途中下車。下車地点は分かりにくいのでミニバス運転手や周囲に座っている人に事前に伝えておこう。下車地点に掲げられている看板には「Site Close」(閉鎖中)と何故か出ているが、洞窟も問題なく観光できる。下車地点から洞窟までは徒歩10分くらい。