2人の世界旅 日々の記録

4年3ヶ月、1日も欠かさず綴った旅日記
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トリニダード・トバゴ>2009年11月19日(Thu)
ヴィラ→アーノスヴェール→コリンス→グラフトン
:: 旅924日め : 世界旅167国め : 和人235ヶ国め : あづさ183ヶ国め ::
※この日はセントビンセント・グレナディーン、グレナダ、トリニダード・トバゴとまたがりますがカテゴリーは便宜上トリニダード・トバゴとしました
■いよいよ、カリブ海最後の国へ
今日はフライトを乗り継いで、グレナダに立ち寄った後にカリブ海いよいよ最後の国トリニダード・トバゴに行きます。

でもね、昨夜、トリニダード・トバゴの入国ビザを持っていないことに気づいてしまったんです( ̄□ ̄;;;; これには大慌て。おかげで和人もあづさも、泊めていただいた家では徹夜でネット調べ物、トリニダード入国要件を確認したり、実際の入国事例を検索したりという事に時間を遣っていました。

でも、朝セントビンセントの空港チェックインでは何も問われずに無事通過できました。ちなみに、航空会社(今回のフライトはリアットLIATです)は搭乗者のパスポートにビザがあるかどうかを確認する義務があります。トリニダード・トバゴに渡航する日本人はビザが必要なので、今回の「無事通過」はリアット側の過失と言えるかもしれません。

今日は、日中はグレナダ観光時間がありますので、私たちはグレナダに到着したらトリニダード・トバゴ領事部へ行き、ビザを即時発行してもらおうという作戦でいました。それがだめでも、最悪の場合はビザウィーバーシステム(ビザなしで到着した者に対し空港でアライバルビザを発給する制度)で、トリニダード・トバゴ入国時にビザ発給をお願いするつもりでいます。

そうそう、何故ビザを取るのを失念していたかというと・・・どこだったかなぁ、カリブ海、国が多すぎて場所は忘れましたが、「日本人は、キューバのツーリストカード取得が必要。それ以外はビザ不要」という確認の回答をもらっていたんですよね。ごめんなさい、それで油断しちゃいました(ーー;;

私たちが乗った飛行機はグレナダに到着しました。でも、今日、トリニダード・トバゴへ飛ぶチケットを持っているという理由で、空港から外には出してもらえません。再び意味不明なリアットの対応。入国審査官は私たちの意見を聞いてくれる人で良かった。「トリニダード・トバゴビザを取りに行かないといけないから」と、ネットで調べた国内の領事部のアドレスと電話番号を見せると、そこに電話をしてくれ、「今はその領事部は閉鎖されている」という現状を教えてくれたんです。で、トリニダード・トバゴの入国審査部へ国際電話をかけてくれ、私たちには、職業や所持金、滞在日数などを聞き、それを先方へ伝えてくれ、あたかも「トリニダード・トバゴの入国審査」をしてくれたんです。ここはグレナダなのに。

グレナダの空港内では、先日のバルバドスとは違う気持ちで過ごすことができました。ぜんぜん人の話や訴えを聞かない殿様バルバドスと、親身に身を心配してくれる優しいグレナダ。イミグレ官の対応の違いは大きいと思いました。おかげで、「絶対トリニダード・トバゴには入国できる、空港で即時でビザを出してくれるから安心しなさい」と言ってもらえ、懸念事項はなくなりました。

あづさは、旅のテーマである、「地元の人との触れ合い」と「その土地の食」の収集についてできるだけのことはしてみようと頑張りました。その土地の食は空港内で。地元グレナダ人のおばさんたちとお話しをして、グレナダ料理、グレナダのお酒や飲み物、カリブ海料理の特徴や作り方などを教わったりしました。他の国では知りえなかった伝統調味料の味見もできましたよ。今日は木曜日だったのですが、金曜日はお祝い料理がレストランに並ぶそう。・・・とはいえそれらメニュー表を見せてもらいましたが、それらは全部他のカリブ海の国で食べたことがあるものばかりでした。ちょっとほっとしたり。

とりあえず、バルバドスもグレナダも、上の○ヶ国めのところでは+1としてカウントすることにしました。観光してないじゃんっていう意見もごもっとも(和人もそう言いますしね)。でもお金を遣って航空券を買ってその国まで飛び、その国の中で得た体験のためにはまたお金も遣い、地元の人とふれあい、得た体験は、大事なその国のもの。旅の体験はゼロじゃない気持ちから、ゼロにしたくなかった(でも別に1にしたいわけでもなかった)、というわけです。わかってください、この気持ち。

さあ、今日の災難はまだ終わりませんよ。

グレナダから、トバゴ(トリニダード・トバゴを構成する島のうち小さいほう)へ飛ぶフライト・・・おや? なかなか離陸しませんよ? うーん、何が起こったんだろう・・・。機内アナウンスはしきりに「バルベイドス、バルベイドス」(バルバドスのこと)と言います・・・。

そしたら、トバゴ行きの飛行機が、なんとバルバドスへ飛んでいくではありませんか!!

文字を大きく叫びたい・・・


ど う し て バ ル バ ド ス に 行 く ん だ ーー(▼▼)!!


長崎から鹿児島へ飛ぶ飛行機が、長崎からいったん大阪に飛んでいるようなもんですよ? アテンダントに訊ねると「あとでトバゴに行くから」と言いますが、長崎から大阪に行って大阪で待たされてから鹿児島に行ったら、めちゃくちゃ時間かかるじゃないですか。実際、 鹿児島 トバゴでは、今日からホームステイでお世話になるケビン兄さんが待っててくれるというのに・・・。

理由は、機体の調子が悪いのでバルバドスで修理をするため。おいコラ、修理が必要な飛行機に客を乗せるなぁ! フライト中に事故が起こる確率が高いじゃないか! 更に信じられないことに、グレナダ→トバゴの客(私たち)と、バルバドス→トバゴの客をひとまとめにするのだそうです。それも災難のもとで、2便に分けるべき乗客が1便にまとめられてしまったため、飛行機はオーバーパーソン、席が足りなくなりました(ある意味爆笑もの)。「6名様降りてください」とアナウンスが入ります。あづさがかつてアメリカで体験した、重量超過アクシデントのときは、それに協力した7名はディズニーランドチケット&豪華ホテル宿泊&全食事&お詫び金700USドルをもらっていましたが、さすがリアット、その6名には無償なのです。ひどいね。


ケビン兄さん、ずっと空港で待っていたの。本当ごめんなさい。5時間も遅れるなんて、本当にごめんなさい。ケビンは「リアットは良くない会社だから」と苦笑いしていましたけど、待つのは楽しい時間ではなかったはずです。

ケビンは初めての日本人ゲストを、とても喜んでくれました。友達も日本人がトバゴ島にやってくることを喜んで私たちを迎えにきてくれていました。
























で、今日の写真



飛行機の中

「ちょいと、あたしの席、ないんだけど」

「ぎくぅ」

本日の旅
行動 :ヴィラからグラフトンへ移動、セントビンセント・グレナディーン出国、グレナダ空港、バルバドス空港、トリニダード・トバゴ入国
朝食 :根菜いも類の味噌煮/知人の知人の家
昼食 :Roti-Beef(ロティビーフ、小麦粉の皮にふかしじゃがいもと牛肉のカレー煮をくるんだもの)/グレナダの空港
夕食 :Chicken(チキン、鶏肉煮込み)、Fish(フィッシュ、魚から揚げのスパイス水煮)、rice(ライス、少し赤いごはん)、Pies(ピーズ、大豆のような豆のスパイス水煮)、マカロニサラダ、ゆでにんじんインゲン青菜あえ、Provision(プロビション、ゆでバナナとゆでダシーン(さといものような芋))/ケビン兄さんち
宿泊 :ケビン兄さんち
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旅情報
1東カリブ・ドル=35.1円
1トリニダードトバゴドル=14.7円

*トリニダード・トバゴビザ
トリニダード・トバゴの外務省サイトによれば、「特別な理由があれば空港取得可だが、料金は4倍」とのこと。例えばセントルシアやアンティグア・バーブーダなどで事前にビザを取ると20US$弱、トリニダード・トバゴの空港でビザを取れば67US$となる。実例として、セントビンセント在住日本人などはいったんセントルシアへ飛び、滞在し、ビザを取り、トリニダード・トバゴへ飛んでいるということだが、2つのフライトに宿代だけでも数百US$かかるわけで、当然アライバルで取るほうが安い。

トリニダード・トバゴ大使館が存在する国が少ないのもネックである。大使館がない場合は(日本もその1つ)英国大使館がビザ発給を代行するがそれは非常に高額となるらしい。

トリニダード・トバゴの空港に着いたら、ビザウィーバー申請用紙に、氏名等と、事前ビザを取らなかった理由を書かさせられる。私たちは「Consulate in Grenada has been closed.」(グレナダの領事部閉鎖のため)と書いた。ただし日記本文にあるように、グレナダの入国審査部よりいったん電話を入れてもらっているので、アライバルビザはスムースに出してもらえたのだと思う。