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■グランドテール島の部族地区へ
明日、島の東海岸のポワンディミエPoindimieという町でクロスカントリーレースが開催されるそうです。昨日からホームステイしている家のロマンとポーリンの2人はそのレースに参加するので、今日のうちに車で移動するとのこと。私たちも車に乗せてもらえ、いよいよ、「別世界」へ向けてのドライブ開始です。
「別世界」とは何か?
答えは、フランス人が多く住む西海岸から、メラネシア系先住民が多く住む東海岸へ行くこと。先日の日記にも書きましたが、本来メラネシア人が住んでいたこの島に、後からフランス人がやってきて混住しているのがニューカレドニアの現状です(紛争起こしたりしているのであまり穏やかではない混住です)。
ニューカレドニアの主島(グランドテールGrande Terre島)は、長い一本線を右下がりに書いた、「 \ 」みたいな形をしています。南端の西側に首都ヌメアNoumea。西海岸はだいたいフランス人居住地区。北端と東海岸の北側がメラネシアン居住地区。大雑把ですが頭に入れておいてもらえると、この先の日記が読みやすくなるのではないかと思います。ここから先はロマン兄さんの話に基づくあづさの憶測ですが、天候の良い西海岸をフランス人に取られて、メラネシアンは雨が良く降る東海岸に住んでいる、もしくは、首都ヌメアNoumeaに近い部分をフランス人に取られてメラネシアンは田舎に集まったか、あるいは平地の西海岸にフランス人が住み、山岳地帯の東海岸にメラネシアンが集まったか、などと推測できるような民族配置です。
クマックKoumakからドライブを始めて1時間半ほどで、北部のプエボPouebo村に到着しました。そして、思っていた以上に「メラネシア度」が高くて驚きました。
ニューカレドニアのイメージといえば、スーペルマルシェ(スーパーマーケット)に行けばワイン、チーズ、バゲット(フランスパン)が買え、道行く車はルノー製、人の言葉は喉から息を抜くような音を立てるフランス語・・・という、フランス度の高いイメージでした。「地方に住んでいてもフランス領国内だから、人の暮らしも流石にフランスの影響を受けているよね」と思っていました。実際のそのメラネシア地域は、人々に若干のフランス語が通じるくらいで、ジャングルのようなところに伝統家屋(木や葉で家が作られる)があるなど、未開の地。事前のイメージが覆されました。
ジャングルの中の一本道のドライブは楽しかったです。
ドライブを進め、もう1つのメラネシア村であるヤンベYambe村に到着しました。メラネシア人の村には、フィジーであれバヌアツであれ、村の入り口や家の入り口にトーテムポールのようなものを掲げるのが特徴と思っていますが、ここにも様々な模様が彫られた木製のポールが幾つも立てられています。
そうして、ドライブは完全に東海岸へと入り、2つの滝や、ラプレla poule(鶏の意)と呼ばれる海の奇岩をルックアウト(展望所)から見て、午後3時頃イェンゲンHiengheneの町に到着しました。
ツーリストインフォメーションに行ったら、明日の土曜日に限りヌメアに戻るバスがないことが分かりました。明後日は出国の日なので、明日中にはヌメアのマリーおばさんちに行かなければならず(荷物を預けてあるので絶対戻らなければならない)、でもバスがなければ移動できない・・・。
かなり困惑しましたが、ロマンのアドバイス(希望的観測を含むw)により、イェンゲンに宿泊して、明日ヒッチハイクをつないでヌメアに戻ることにしました。
本日の旅
行動 :クマックからクルヌエまで移動、グランドテール島北東部観光
朝食 :コーヒー、バゲット、はちみつ、いちごのコンフィチュール、ペリエ/ロマンとポーリンの家
昼食 :Mwata(ムワタ、マニオクのすりおろしとココナッツのすりおろしを混ぜて葉で包んで蒸したもの)、Manioc(ゆでマニオク)、Baimoa(貝の水煮)/車の中
夕食 :Couscous(クスクス、小さな粒パスタ)、鶏と野菜のトマト煮/宿
宿泊 :バブーコテオセアンBABOU COTE OCEAN