2人の世界旅 日々の記録

■ヒッチハイク最長記録
今日はバスも何も走らない暗黒の土曜日・・・。イェンゲンHiengheneからヌメアNoumeaへ行くバスは土曜日だけありません。

６００ｋｍもの道のりとは、東京から大阪まで行くんじゃないか！？　それでもそんな壮絶な距離を、移動しなければなりません。もし　大阪　ヌメア到着に失敗すれば、ニューカレドニアから出国が間に合わない。そんな距離をヒッチハイクだけでうまくつなげるかどうかの、今日は正念場です。


ヒッチハイク第一弾。
宿から２０分歩いて幹線道路に出て、待ちぼうけ。３０分待ってやっと１台。フランス語しか話せないおばさんの車で、まずは、ポワンディミエPoindimie手前の分岐（東海岸から西海岸へ抜ける山間道路へ入る地点）へ移動終了。

ヒッチハイク第二弾。
幹線道路から離れて、山間道路を越える車のヒッチハイクも容易ではありませんでした。また長いこと待ちぼうけをし、ちょっと先にある村まで行くおじさん２人組の車をヒッチハイク。乗った時間は１０分ちょっとで、あまり移動距離を稼げませんでした。

ヒッチハイク第三弾。
おじさん２人はポンベイPombei村までしか行かないので、私たちもそこで車から降りましたが、下車したところからすぐ見えるところに１台の車。典型的メラネシアンの兄ちゃん２人が運転するポンコツ車に乗って、兄ちゃんらの畑まで、これまた１０分だけのヒッチハイク。陽気なメラネシアン気質により車内は妙に盛り上がり、楽しかったです。

ヒッチハイク第四弾。
畑の前の道、村でも集落でも何でもないところで降ろされたので、またまたしばらく待ちぼうけです。この山間道路は交通量が少なくて、ヒッチハイクが大変です。でもだからこそ、この道さえ乗り切ってしまえば後は楽に違いない！　と期待の気持ちも持ち続けていられます。これまた３０分の待ちぼうけをくらいつつ、やっと来た来た！　ヒッチハイクできたのは、フランス人ねーちゃん２人と赤ん坊が乗る車で、やっとこれで山間道路を乗り切りました。到着したところはコネKoneの町。西海岸側の分岐点です。

ヒッチハイク第五弾。
今度ヒッチハイクに応じてくれた車は、自動車エンジニアおじさんの運転する車でした。おじさんはコネの町の中心部まで行って朝食などの買出しをするそうで、お腹がすいていた私たちにもナイスタイミング！　フランスパンやレバーパテ、チーズなどを買い、やっと空腹が解消されました。ここからはスピードの出せる幹線道路を進んでいきます。おじさんの目的地ポヤPoyaまで４０分のドライブでも、距離が進んだ感があります。

ヒッチハイク第六弾。
まだまだヌメアは遠い！　ポヤでヒッチハイクに応じてくれたおじさんは、南アフリカ出身のガタイの良いおじさんでした。南ア出身つまり英語が母国語なので、今日、やっとまともに会話ができます。で、南アおじさんの趣味は自分が渡航した各国で美味しいものを食べることらしく、これはあづさも会話のネタには困りません。おじさんは今日のフライトでオーストラリアに行く、つまりこの車はトントゥータTontouta国際空港まで行くはずなのですが、「まだチェックインまで時間があるから」と、空港から往復１００ｋｍもあるヌメアまで、私たちを運んでくれると言ってくれたのです！！　実にこのヒッチハイクは２時間半のロングドライブ！　最も距離を進めることのできたヒッチハイクとなりました。



明るい時間にヌメアに戻ってこれた！　ハーバーはヨットがいっぱいでした。


折角だからヌメアの観光をしようと思いましたが、午後ではマルシェ（市場）は閉まっているし、街全体も閑散としています。明日空港へ行くためのバスの発着所も、街を歩いても今いち良く分かりません（ツーリストインフォメーションも閉まっていたし）。スーパーで買い物をし、帰宅を待っていてくれたマリーおばさんと再会し、「日本食」のリクエストと和人の好みから冷やし中華を作って、３人で夕食をとりました。


朝７時台からスタートして、午後３時にヌメア到着です。延々８時間、６本のヒッチハイクをつないで６００ｋｍを移動・・・、こんな体験、この旅初めてです。でも無事に成功したからこその発想ですけど、「面白い体験が出来て楽しかった！」ってすがすがしく思えます。