2人の世界旅 日々の記録

■旅して１１００日め
旅をしているときは、曜日感覚さえ失いがちです。だから旅して何日めに当たるのかなどは全く気にかからないのですが、今こうして日記をつけてみると、この日は無事に旅して１１００日めを迎えた日のようです。この１００日間を思い起こすと、次のようなことが印象に沸いてきます。

・南米パラグアイの日本人移住地区ピラポでは、和人は１７年ぶりの再会。移住を成功させた偉大な方々との交流の時間が素晴らしかった。
・突然やってきた世界観測史上５番目に大きなチリ巨大地震。そのとき私たちはチリにいた。怪我もなく食べ物も確保できたけれど、飛ぶはずのフライトがなくなるなど、被害を受けた。
・ペンギンの聖地フォークランドの旅。南米にいてスペイン語圏ラテン文化に染まっていた中、突如英国紳士淑女風社会に突入するのは面白い。いやそんなことよりも、ペンギンカワユス！！
・チリの旅は南米大陸最後の旅。米倉家、ハルミちゃん家族と、本当に素晴らしい時間を持つことができ、幸せをいっぱいもらうことができた。
・旅はポリネシア文化へ！　チリイースター島では徒歩で島一周計画を実行しモアイ三昧、仏領ポリネシアでは３島めぐり南国文化満喫、世界最小国家ピトケアン、ニュージーランド人リゾートのクック諸島など、まだまだ南の島の旅は続きます。

今いるニュージーランドでは、米国以来、１０ヶ月ぶりに「先進国」を見ました。人々はお洒落にリッチになっていますが、生きるのに不必要な贅沢も、自分本位で環境に悪い贅沢もいっぱい見え、まるで日本を見ているみたいです。

まだまだ南の島国は幾つも残っているので、当分、太平洋の島国を主に飛行機でつないで旅することになります。カリブ海のような狭い地域に国が密集しているのとは違ってとにかく広大なため、移動にも時間がかかります。フライトも密ではない（週１便、つまり強制的に一週間滞在なんてザラ！）ため、どうしても滞在日数が長くなってしまう。クック諸島１週間とか、ノーフォーク１週間とか、ニウエ１週間とかいった具合に。

実はこれが南米大陸の旅と違っていて、ちょっと戸惑ってもいます。大陸であったら「今日着いて明日観光して明後日出発！」とか、「夜行バスで移動して朝着いたら観光して次の夜行で即出発！」というスピーディーな移動ができる。行きたいところにどんどん行ける。大陸で１箇所に１週間滞在予定を立てるなんて、和人の友人の家以外やったことないのに、ここでは逆にスピーディーな旅ができないんですね。かといって大して見るものがないような島に１週間もいて何をすればいいんだという、一種の葛藤があります。

太平洋の旅の日記を見ると、多分、旅のペースが落ちたかのように見えるかもしれません。大してやることもないのに１日を過ごすような印象もあるかもしれませんが、そうせざるを得ない地域に来ているんだということも分かってもらえたら嬉しいです。

「南の島なんだしゆっくりすればいいのよ」という声が聞こえそう？　ホント、そう割り切るのも必要かもね～（と、自分に言い聞かせてみる）

ともあれ、次の１００日後、どこにいるのか、とても楽しみです。


■オークランド観光日
今日はオークランドAuckland滞在の最終日です。今いるところはオークランドの中でもカフェレストランが立ち並ぶ瀟洒なポンソンビー地区です。郵便局に行く準備は、ここ数日の間にも進めてきましたから、今日はまず、ポンソンビー地区の観光がてら郵便局へ行きました。荷物を送って、手軽になったら、今度は歩いてオークランド中心部へ。ビクトリアマーケットやウォーターフロントなどを観光しました。




夜は、旅して３周年＆旅して１１００日のお祝いをしました。ワインとステーキとチーズという、ニュージーランドでは比較的安く買える食材ですけど、やっぱりごちそうです♪

２人の世界旅は、４年目に入りました。
最後まで、頑張ろうと思います。これからもどうぞ宜しくお願いいたします。

■５月１４日２回目
ニウエに到着して、「土曜日から金曜日に戻ったこと」が、感覚としては面白い。日付変更線を東に越えたので、時間が１日戻って１時間時計が進みました。何だか時間を得した感じすらします。ニュージーランドからニウエはほんの少しのフライト時間なのに、ニュージーランドが５月１５日午後１時の今、ニウエでは１日戻って５月１４日の午後２時です。さあ今日から１週間の、ニウエの旅が始まります！

以前からメールで交流していたニウエ人のフランクおじさんとは、無事に空港で会うことができました。

フランクは私たちを首都アロフィAlofiに連れて行ってくれました。途中、２００４年と２００７年の大ハリケーンで倒壊した家屋跡や、それにより営業をしなくなったホテル跡なども見せてくれました。

ニウエは、たった人口１５００ないし１６００人程度の国家です。ニュージーランドの自由連合・・・これ前も１回書きました、クック諸島で（≫こちら）。独立国なのに、日本政府はクックもニウエも国家として承認していないので、日本では知名度が低いですよね。ただここニウエを国家として承認しているところが、自由連合を結んでいるニュージーランドはまあそうとしても、あともうひとつが中国しかありません。その承認国家数の雲泥の差がクックとの間にあるのです。

隆起珊瑚で出来た島には高いところがなく、内陸も海岸沿いもあまり標高差がありません。１４ある村は海岸沿いに集落を作っています。首都アロフィでさえ「村」（英語でもvillageと記載される）、私たちが泊まる宿の周りには、一応国の中心らしくショッピングセンター（お店数軒、郵便局、ツーリストインフォメーションなどがある）や会議所などがあります。

夕方お散歩にでかけました。どこかでお魚でも買えればと思ったのですが、そういうのに出会う気配もなく、緑の豊かな海岸線沿いの道を往復しただけです。道端のあちこちに、雑草に囲まれながらひっそりと墓石が点在しているのが印象的でした。


（注：５月１４日の１回目と２回目では、５月１５日を挟んだ私たちの時間感覚では１日経過しているのですが、上記ではどちらも「旅１１００日め」とし、旅日数がサイト閲覧側とかけ離れないようにしました）

下のリンクは、前日：をクリックすると５月１３日（オークランド滞在）の先頭に、翌日：をクリックすると５月１５日（オークランド最終日およびニウエ滞在２日目滞在）の先頭にジャンプします。日記の直接の続きにはジャンプしません。