2人の世界旅 日々の記録

■ビレッジライフを楽しむ日
おはよー（*^o^*）　昨日は盛りだくさんだったね！

今日はガイドのマイクによると、私たちの最終日を祝して、なんと！なんと！夕食は「ラップラップ」だそうです！！　ラップラップとはバヌアツの伝統料理の筆頭で、午後はその準備段階から私たちに見せてくれると提案してくれました！

午前中はまずはお洗濯。ちなみにヤタプー村には電気も水道もありません。バヌアツ自体がオセアニア国家群の中でも最たる発展途上国である上、辺鄙な離島に来ているのだから当たり前。でもこの村では山から水をひいて良い水が確保できています。

その水を使ってお洗濯が終わったら村をお散歩しました。今ヤタプー村では「トップトゥリーハウス」つまり「樹上バンガロー」を建築中で、今やっと床や壁の木組みが完成しつつあるところです。木の上にある家は面白そう～♪　この村に次に来ることがあれば、私は絶対「木の上」で寝泊まりしたい（^o^）

「木の上の家」に遊びに行きました。木登りはちょっと大変だったけど、眺めが良いです。私たちが木から降りて踊りの広間に行ったら、家を作っている２人の男性も仕事放って降りてきて（笑）、私たちと一緒に火起こし、弓矢教室、踊りなど、いろいろと私たちと遊んでくれました。

観光客用ではなく、本当に私たちと接するために踊ってくれている、ペニスケースをつけていなくたって、こっちの踊りのほうが、気持ちが通っていて嬉しいな。


午後はイシウィIsiwiにあるアシュフィールドへ行きました。アシュは灰という意味ですから、アシュフィールドとは火山灰でできた平原のことです。ヤスール火山のふもとにあたるこの平原で、噴煙をけたたましく揚げる火山を２人で座り込んで眺めていました。「ドドドーン」と噴火が起こると地面がユラユラと揺れます。地割れもいっぱい見ることができます。


村に戻ったら、ラップラップ体験開始！　マニオク（キャッサバ芋）を生のまますりおろしてバナナの葉の上に広げ、ココナッツミルクをたらして混ぜ、アイランドカベチ（モロヘイヤっぽい植物）を包み込みます。平らな形を保ったまま何枚ものバナナの葉で包み、焚火によって熱くなった土の中に熱された石と共に入れ、熱い土をかぶせて１時間放置します。

和人には更に別のイヴェントも用意されていました。あの、女人禁制の「ナカマル」（夜に男性が集ってカバを飲む場所）へ入れてもらえたのです。後日バヌアツの歴史書から知ったのですが、女性が人前でカバを飲むことは掟破りであり、飲めば生き埋めにされるという・・・。そんな女人禁制甚だしいカバだって、流石あづさは酋長友人♪　ナカマルには入れてもらえなくても特別にヤシの実のカップ１杯のカバを飲ませてもらえました。「バヌアツのカバはオセアニア一強烈だ」という噂の通りで、１杯飲むと口も喉も、少し遅れて脳もしびれました。すごいすごい！これぞ噂の悩殺カバ！！

ちなみに他の国ではカバの根を破砕したものを水で揉みだしてカバの飲料にしていますが、バヌアツはいまだに「噛みカバ」の習慣を残しています。つまり、若い男性がカバの根を噛み、咀嚼によって根を破砕したものを布の上に吐き出し、吐き出されたカバの根に水を注いで布で濾すことで、みんなが飲むカバを調製しているのです。



このにーちゃんがＡ型肝炎でもコレラでもポリオでも持っていたら、感染源だよなー。こわいこわい・・・という気持ちは余所に置いておいて、これが未だバヌアツに多く残る習慣なのです。ちなみにフィジーでは少女による噛みカバの習慣がかつてあったのですが、今ではその習慣はなくなりました。でもバヌアツのタンナ島は未だ古い習慣を残している。だからこそ、やっぱりバヌアツの離島は魅力的な旅先なのだと実感します。

夜はラップラップでスペシャルディナー。
突然の訪問客の、５年来の再訪を喜んでくれたかのように、首飾りや羽根飾りをプレゼントしてもらっての、ヤタプー村で食べる最後の夕食です。


私は、本当にヤタプー村に来れて良かったです。
電気も水道もない村での３泊４日が、本当に素晴らしく楽しかった。

みんなの、有り余る優しさが、本当に嬉しい旅の宝物です。