Lap lap(ラップラップ) ...バヌアツ
ラップラップはマニオク(キャッサバ芋)やバナナなどのすりおろしにココナッツミルクを混ぜ、中心に具をサンドするようにしてバナナの葉またはラップラップの葉でくるみ、石焼き調理したものです。ラップラップの中身はコンビーフ、牛肉、アイランドカベチ(モロヘイヤ様植物)など。バヌアツ一番の郷土料理です。写真は出来上がりを切り分けているところです。
Tuluk(トゥルク) ...バヌアツ
トゥルクは小さなラップラップ(≫
こちら)。すりおろしたマニオク(キャッサバ芋)にココナッツミルクを混ぜ、中心に牛肉を入れてバナナの葉またはラップラップの葉(バナナの葉によく似ている)でくるんで、ラップラップ同様に調理しました。トゥルクの中身はたいてい牛肉とのことです。じわじわと加熱する調理法なので中の牛肉が柔らかくて美味しいです。
ブーニャとは、バナナの葉などに大きな具材を入れて時間をかけて調理したものです。ラップラップ(≫
こちら)と同様に、焚火で石を加熱し、石の保熱を使ってじわじわと調理する方法が一般的です。ラップラップとの違いは、イモ類をすりおろさずに調理している点にあります。
Soup Meat(スープミート) ...バヌアツ
スープミートとは、汁気の多い肉野菜炒めのことだそうです。ちなみにオセアニアの小さな国々では豚肉がよく食べられるのに対し、バヌアツでは牛肉がよく食べられます。醤油も味の素も安く普及していて、中華料理風の味付けが得意です。
Curry(カリー) ...バヌアツ
バヌアツ人はカレーが大好き! 写真は、牛肉とじゃがいもの煮込みにカレー粉と味の素を加えて作ったものです。バヌアツ人は味の素とカレー味が大好きで、こういう料理もどこか中華料理の味がしがちです。
ひき肉を意味するミンチ。食堂メニューからこれを注文したら、ドミグラスソース煮がごはんにかかって出てきました。
どう見ても日本人なら「チンゲンサイ」と呼びたくなるこの野菜は、バヌアツではキャベツの如く呼ばれています。日本で食べるチンゲンサイよりも味が濃く、大根の葉の風味がして美味しかったです。なおアイランドカベチと呼ばれる別の植物もあります(茎が赤いモロヘイヤみたいなもの、≫
こちらで使用)。
タロはタロイモのこと。バヌアツでは米と張る主食の1つです。米が導入されたのはまだ80年くらいのことで、伝統的な主食といえばタロ、と言って良いと思います。写真は野菜のココナッツミルク煮(塩味)がかけられていて、美味しかったです。
イエムとはヤムイモのことです。日本の大根よりも大きなイモは、ゆでて食べたり、すりおろしてもち状にしたりして(写真)食べられています。
マニオク(キャッサバ芋)をすりおろしてタロイモの葉でくるんでゆでたもの。中はもち状になっています。
Coconut(ココナッツ) ...バヌアツ
写真の白い胚乳部分を菜っ葉でくるんで食べたり、その部分を削ってしぼってココナッツミルクを得たり、若いココナッツの中に豊富にたまっている水分(ココナッツジュース)を飲んだりと、ココナッツはバヌアツの庶民の味方です。1個20円くらいから買えるから、オセアニアの国の中でもことに安いと思いました。
Kava(カバ) ...バヌアツ
バヌアツのカバはオセアニア一の強烈さと定評があります(実際の濃さは作る人の水加減によって変わり得るとは思うけど)。土着文化を残す地域では、若い男性がカバの木の根を咀嚼して布の上に吐き出し、そこに水をかけて抽出するのです。舌も喉も、そして脳みそまで麻痺する悩殺カバを、バヌアツに行ったら是非体験してきてください!
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