2人の世界旅 日々の記録

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グルジア>2009年03月01日(Sun)
トビリシ行き夜行列車→トビリシ
:: 旅661日め : 世界旅97ヶ国め : 和人217ヶ国め : あづさ116ヶ国め ::

■グルジアの旅のはじまり
夜行列車で国境を越えて、グルジアへ入国しました。

英語の表記は「Georgia」、私たち日本人はつい「ジョージア」と呼んでしまいそうな国ですね。約7万k㎡程度、北海道よりやや狭い国です。

今日からホームステイさせていただくトビアス兄さんちを目指して、歩き始めました。トビアスは夜にならないと帰宅しませんが、きちんと隣家のおばあちゃんに伝言をしておいてくれたので、スムースに家に入れました。

昼食を摂って、荷物を部屋に置いたら、トビリシTbilisi観光に出ましょう! トビアスの家は新市街(しかも観光にもとっても便利な立地!)にあります。新市街はビルディングがいっぱい並んでいますが、何というか、建物の重厚な造りが何とも言えずいい感じです。ちょっとパリParisっぽい? 歩いているだけでその優美な造りの建造物群に見とれてしまうあたりが。

でも、旧市街に入ると途端にレトロな雰囲気が漂ってくるんです。マルコ・ポーロがかつて「絵画のように美しい」とここを賞賛しただけのことはあります。旧市街を歩く中、印象的だったのは、グルジア風の洗濯物干しでした。何と自家と隣家に滑車をつけてロープで結び、滑車を利用してロープウェイのように洗濯物をスライドさせて、家と家の間に上手に洗濯物を干すんです。「わーこれは絵になるなー」と思っていたら、土産物屋の絵はがきにもその写真が使われていました。

旧市街

旧市街から見上げる丘の上に、黄金が輝く美しい教会、「トリニティ教会」があります。夜行移動の後で疲れているはずですが、その教会へ向かう丘歩きもへっちゃらでした。

帰りはバザールで鶏をまるごと買い、家でさばいて鶏のホワイトシチューを作り、トビアスの帰りを待ちました。私たちは対面するのはこの夜が初めてでしたが、対談も弾んで楽しかったです。早速のグルジアビール、ごちそうさまでした♪

グルジア。
昨年(2008年)夏、およそ半年前、南オセチア(グルジア内で実質独立状態にある地域)での軍事衝突からグルジアとロシアは戦闘状態に入りました。流石にそのことを知ったときは、グルジア訪問は諦めなければならないかとも思っていましたが、状況推移は好転傾向を見せたことから、入国。

しばしば戦火の舞台となる北部では、「お洒落で素敵なトビリシ」と感じられた印象とは裏腹に、今でも内戦の緊張が続いています。同年グルジアはCIS(独立国家共同体)より脱退発表、ロシアと断交。グルジアの不穏な状態は、まだまだ続きそう・・・。

街、人、食、今日見たものはそれだけですが、どれもとっても印象が良かった。グルジアは大好きになれそうな国と思っただけに、もっとこの国が平和になってほしい。民族紛争問題は永遠に解決しないという声もあるけれど、今が最善の状態でないのなら、状況好転の余地があるのなら、それを期待したい。

平和で明るいグルジアニュースが増えたらいいなと、グルジア訪問の初日に目を閉じて願いながら、就寝したのでした。
本日の旅
行動 :グルジア入国、トビリシ着、トビリシ観光
朝食 :チョコレートパン、ルイボスティー/列車の中
昼食 :サラミとスモークフィッシュのガーリックパスタ、エスプレッソ、ジャスミンティー/トビアス兄さんち
夕食 :チキンのホワイトシチュー、ガーリックトースト、グルジアビール、キンカンレバー砂肝ソテー、ゆでささみのネギ醤油/トビアス兄さんち
宿泊 :トビアス兄さんち

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旅情報
1グルジアラリ=60.6円

*グルジア文字
グルジアは独自の丸文字を持つ。そして英語表記される場所がほとんどないので、ミニバスや列車に乗りたいときなどのために、掲示物の行き先くらいは判別できるようになっておいたほうがいい。子音を全部覚えるのは時間がかかるので、まずはアイウエオだけ覚えておいたらいいというのがグルジア在住ドイツ人のアドバイス。ゴリに行きたいのなら「オ・イ」が判別できれば大丈夫という理屈。
・ア:「ゝ」を丸っこくしたもの
・イ:「∩」を丸っこくしたもの
・ウ:「η」の左上にくるんと枝毛が生えたようなもの
・エ:「C」を左右反転させて少し幅を狭くしたようなもの
・オ:マクドナルドのロゴのような丸っこい「M」の右下に枝毛が生えたようなもの

*グルジアでロシア語
グルジアは旧ソ連圏。ロシア語がよく通じる。
小さなロシア語は2007年旅日記下欄参照:5月24日25日26日6月2日