☆もちものコラム☆

会 話 と メ モ

メモを取るときは、何かを教えてもらって、忘れないようにするとき。
2度聞くことは、やっぱり失礼だからね。

メモを使わないときは、会話のとき。
確かに、価格や名称などは、紙に書いたり電卓をたたいて見てもらうと、
相手にわかってもらいやすいでしょう。でも・・・
私たちの場合は、メモや電卓に頼る会話をしないことが原則です。

値段や行き先を聞いて紙に書いてもらうより、
質問をしてその答えは耳から聞く、
このやり方のほうが、会話の基本ですよね。

難病にかかった少女の実在の日記を記した「1リットルの涙」、
その本の中で、かつて実在した主人公は、会話も不自由な病魔の中で
「筆談に頼るのをやめよう」と、自分に鞭を打つ決意をしています。

病気からうまく喋れない彼女でさえそうなのに、
健常な私たちが「書けば伝わりやすい」という発想をもつことが、恥ずかしい。

伝わらなければもう一度言い、
聞き取れなければもう一度聞く。

中国語でもアラビア語でもスペイン語でもフランス語でも、
それが、会話です。