北京原人生まれの地、周口店へ 

(日本円から両替したら、1元=14.9円でした)



今日は、北京滞在の最終日です。

見所満載の北京観光にもかかわらず、丸1日時間を確保したのは、
北京中心部から50km離れた周口店(しゅうこうてん)へ行くためです。

周口店北京原人発掘の地で、世界遺産になっています。
でも、その遠さと、移動の足が不便なことから、あまり観光客が訪れないところでもあります。


でもね私、原人と名がつくものは大好き(*^.^*)

実際、日本でガイドブックやネットを見ても、「これっ」といった往復方法が分からないまま・・・
しかも、北朝鮮領事館へ連れて行ってくれたガイドの董(とう)さんに行き方を聞いても
「北京の人はみんなマイカーで行きますから、私もバスの乗り方は分からなくて・・・」という返事。


はあっ(--*



仕方ない。

頼るものは自分の勘しかないけれど、行ってみましょう~。

遠いので、5時半起床です。


*


ホテルから地下鉄とバスで天橋
人に聞いて周口店行きバス停へ。
やや離れた917番バス乗り場到着~。

バスは7時出発。となりのおじさんが
自分の畑で取れたライチをくれました♪
朝ごはんはこれです♪
1時間以上バスに乗り
バスの中で「周口店」と書いた紙を
車掌や周囲の人に見せたら、
何もないところで降ろされました。

更に流しのタクシーで10元(149円)
ようやく周口店に到着です!!





世界遺産の周口店到着~♪




入り口から、こんなにきれいでなだらかな道があります。

うきうきしながら、すがすがしい空気を吸いながら歩いていると・・・















ピキッ































あり?





























きょろきょろ


















あいたたたたたた
















(;;)←泣き顔
















突然、本当に前ぶれなく、右足ふくらはぎが肉離れになってしまったんです(;;)


北京到着初日と2日めに、それぞれ万里の長城に登ったりして、登山もどき。
その後も歩いて歩いて歩いて歩いて観光三昧。
その後の激しい筋肉痛が原因なのか、それとも歩きすぎが原因なのか・・・















いたーい(涙)

















こんななだらかな坂なのに、もう足はびっこひいてしまって、赤ちゃんのよちよち並みの速度。


仕方ない。それでも周口店の敷地内を、とにかくくまなく観光しましょう。




北京原人について

北京原人は、学名ホモ・エレクトス・ペキネンシス。
周口店竜骨山の森林で発見されたホモ・エレクトスの一種です。

発見当初は現生アジア人の祖先と考えられていましたが、
現在では北京原人は途絶えたとの説が有力です。

石器や火を利用していたことも分かっています。






きゃっきゃっきゃ♪



きゃっきゃっきゃ\(^^)/

ここが周口店で一番来たかった場所です♪

もうっ、ほーんとに楽しくて、足は痛いのですが、うきうき気分でらぶらぶツーショット♪
北京原人ちゃんもやさしそうな目をしています。


北京原人ちゃんの奥にあるのが、博物館です。



写真撮影禁止です(隠し撮りはご愛嬌…ね♪)

エチオピアの博物館で人類最初の祖先ルーシーを見たときもそうだったんですが、
私はそういった人々が当時生きていた様子を再現した絵を見るのも好き。

この博物館では、北京原人が道具をもって暮らしていた様子が描かれていたので、
私は数分立ち止まり、スケッチを取りました。






しばらく歩くと、「山頂洞」に到着します。
ここは北京原人の生活の穴。



修復中で、おじさんたちが2人で工事をしていました。

おそるおそる・・・

「おじさん、中入りたいなーー」


と、訴えてみたら、おじさんに伝わったのか、特例で、
立ち入り禁止のふだよりも中に入れてもらえました。わいわい♪



肉離れは本当に痛い。
びっこひきながら、山道を歩きます。


途中、こんな洞窟のようなものがあります。




「110万年前、北京原人もここを見上げていたのかなあ」





小さい頃から百科事典の類が好きで、人類の発生や地球の創生にいっぱい興味を持ってきて
その小さい頃のわくわくの中に、今の私がいるんです。
こんなに素敵な周口店、大好きになりました。




・・・なんか、うれしいなぁ。






私は周口店をくまなく周りました。


そして10:30、周口店を出ました。




特に、帰りの方法が分からないままここまで来てしまったので(おいおい)、
まずは受付おねーさんに、北京市内への戻り方を聞きます。

周口店前を通ったミニバスに飛び乗りました
はてこのバスはどこに行くのかしら(・・

バスの中のおばちゃんと筆談でお話ししても、達筆な中国漢字は読めません~。

とりあえず房山というところでミニバスから中距離バスに乗り換える、これだけは分かっているのですが、
今乗っているバスが房山に行くかどうかも確信できず。。。




そしたら、車内にいた男の子が英語で、「僕が房山で北京行きのバス乗り場に連れて行ってあげる」って言ってくれました。
あとから聞いた話ですが、北京では若年層は英語が義務教育になっていて、
会話レベルなどは日本の英語教育水準を遥かに上回っているとのことです。

なるほど~。これから北京で困ったことがあれば、是非若い子に英語でヘルプしましょう(*^.^*)



さて、ミニバス4元(59円)で
房山につきました。

この町の雰囲気大好き~
美味しそうなにおいがいっぱい~♪
男の子に案内してもらい
無事に北京行きバスに乗りました

そして車中で2時間を過ごし
12:55、天橋に戻ってきました
なんかいいかんじのお店~♪

値段も出ていなくてコワゴワですが
入ってみましょうよ(*^o^*)
刀削麺(タオシャオメン)削ってるー♪

鮮やかですよ♪
北京の味で、お昼ごはん♪

5元(74円)、いっぱいあります。

美味しいんだ~これがまた♪
スープも美味しくて、満足満足♪


店内で、相席になった可愛らしい女性です。



農芸化学の会社で大豆発芽の研究をしている女性。
もやしちゃんって呼んじゃおうっと(*^.^*)

論文を日本語で書いたりしているので、日本語がカタコト話せます。

もやしちゃんが手にもっているのは、生にんにく

「北京では、生にんにくをポリポリ噛んでから、麺を食べるのよ」ですって。
へーーーーーーーーーーーーーーー(・・

北京市内には、妙にガムの宣伝看板が多いと思ったら、
その食べ方のため、みんなカバンにガムを入れているんですって。

もやしちゃんに食後用のガムをもらい、私も、大胆に生にんにくをかじって刀削麺を食べていました。
すごおーーく、美味しいです~。




天橋から前門までバスで移動し
(1元、14円)
歩いて故宮へ

階段の上り下りが辛いほど
肉離れが痛い・・・
昨日は故宮の外壁部分の観光だったので、
今回はちゃんと中も見ました

広いです






さて、北京で見たいものは全て見終えました!


肉離れが痛いし、熱をもってきたので、タクシーでホテルに戻りました。
明日はいよいよ北朝鮮入国なのに・・・

ホテルで静養していようかなと思っていたのですが、

「ホテルで休むなら、どこか眺めのよい湖畔で休むのも同じじゃない」

って気づきました。





タクシーで10元(149円)、私は、眺望の美しい前海へ行きました。
古き良き老北京の街並みを残したエリアにある美しい湖で、夕暮れを見ながら過ごそうと思いました。


湖畔の席です。
ここで陽が暮れる時間帯を過ごします

中国茶。おかわりし放題というのは
長時間滞在にうってつけ!

いろいろな人生のことなど考えながら
日記を書いたりして過ごしました
今は8月

このくらいの夕ずみが
本当に気持ちよいの
対岸の明かりが水面に映えます

考え事いっぱーいして
北京に思い残すこともなくなり
いよいよ心が北朝鮮に向きました


ほんと、いい夕暮れの過ごし方だったと思います。

万里の長城から、北京の見所美味しいものを贅沢にめぐる
ハイテンションなまでに忙しかった北京観光のしめくくりとして、
前海でこういった過ごし方ができたのは、我ながら自慢の過ごし方です(*^-^*)






ホテルに戻り、近隣の食堂の水餃子を、特別に部屋にもってきてもらって食べました。
(ホテル支配人にお願いしたら、OK出して手配してくれました♪)

水餃子にビール。
日本にいるのでは想像がつかないほど、水餃子は本格的な美味しさでしたよ。






さあ、私の旅はいよいよ北朝鮮

これまでの写真のバックアップを取りながら、明日の仕度をして、25時に就寝しました。




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