バヌアツ旅行記
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●●●● バヌアツ秘島、タンナ島初日 ●●●●
昨日はレンタバイクでバヌアツ本島を満喫した私。
今日はいよいよ伝統文化の息づく離島タンナ島へ向かいます♪
昨日はスコールにも降られちゃったけど、今日は良い天気ね~(*^.^*)
本当は7:30に起床したけれど、疲れてて起きられないので、二度寝(^^ゞ
8:00に起きました。
宿の中で朝食をいただきました。南の島なのでパッションフルーツジュースがとても美味しい♪
*
ミニバスで空港に行きました。
「何もない」
という言葉が似合うくらいの素朴で素朴な国内線。
手荷物X線検査もないところで、とっても気に入りました♪
11:20、予定より20分遅れで離陸した小さな飛行機は、
12:00、予定より15分だけの遅れでタンナ島に到着しました。
*
タンナ島は、バヌアツの首都よりも南に位置する(つまりちょっと寒いところにある)小さな島です。
舗装道路もほぼゼロで、空港前にもタクシーなど停まっていません。
また本日の宿泊は、ヤスール火山に最も近いところにある『ジャングルオアシスバンガロウ』。
ここのオーナーのケルソンさんに、空港まで迎えに来てもらうことになっているのですが・・・
ドキドキ
いなかったらどうしよう
ドキドキ
はっけーーん!
ワーイ♪\(^^)/
これをもっているのがオーナーのケルソンさんです♪
「Nice to meet you !」
ちなみにケルソンさんは英語とフランス語が話せます。
*
"Do you have beer for me in your bangalow ?" の答えは"Sorry
No." しゃーない。2泊もするのにビールがないなら自分で買っていかなくちゃ☆ 空港近くのレナケルの町の、タンナ島最大のお店で買出し。タスカービール4本で880バツー(968円) |
|
野菜類は、青空マーケットで。 ここのにんじんはめっちゃウマでした♪ 奥の大きな木はバーニャと言い、とーーーっても大きく、息をのんで見上げちゃうほどです。 |
タンナ島を縦に縦断するように北上し、峠をいったん越えると、
活火山「ヤスール火山」の脇を通ります。
数分に1度、ゴゴゴゴゴゴゴゴゴと、轟音を上げ、
ドドドーーーーーーーーーンと噴火しています。
さらに振動のような周波が地面から体に伝わります。
今夜はこれを火口に立って見下ろせるのかと思うと、ワクワク♪ワクワク♪
14:00、ここをすぎたらあっという間に
ジャングルオアシスバンガロウに到着しました♪
ただ、ものすごいスコールが降っています(ノ_<。)エーン
欲張りな私は、タンナ島でたくさんやることを詰め込んできたので、
しょっぱなからショック…
* タンナ島(2泊)での予定 * 観光村でない、マイナーな村で、南国らしい先住の人びとの暮らしに触れる。 (タンナ島にはメジャー観光村が2つ(ヤーケル、ユニエル)ありますがそこを外したかった)
具体的には、一緒にお昼ごはんを作って食べたいと思っている。 もう一つくらいマイナー村に行って、別の原住民に会う。 世界で最も火口に近づけるヤスール火山の火口に行き、噴火を観光する。 火山の熱でできる温泉に行く。 ジャングルウォーキングをする。 |
さて私は、スコールの間、バンガロウのちっちゃなお部屋で待機。
でもね、すぐにスコールはやみ、おでかけできるようになりました。
*
では、14:20、出発です♪
途中まで宿の車に乗り、途中で下車したあとは宿の少年が、徒歩で案内してくれます。
まず着いた村は、本当に本当に素朴なところです。
私は、事前に、村でお昼ごはんを食べさせてもらえるよう手配していたので、まず酋長さんが出迎えてくれました。
食事代と入村と踊りと御礼を含めて2000バツー(2200円)を酋長さんに支払いました。
ガイド少年によると、ここではハイビスカスの花を耳の上につけるのだとか。
ハイ、おーせのままに(笑)
かわいい?(笑)
偶然だけど、服と色が合っていて、我ながらナイス♪
髪型にも合ってるでしょ(*^v^*)
村には、イースター島のモアイに通じる、小枝をたばねて作ったモニュメントがあります。
左から、宿の少年ガイド、モアイちっく、私。
*
村の広間に行くと、踊りのおもてなし準備がされていました。
こんなちっちゃな少年も、一生懸命セッティング。
観光客は私1人しかいないのにね。嬉しいな。
少年がふとこちらを見たタイミングとシャッターが同じ。
素朴で自然で、大好きな一枚です♪
ここでは、この少年の格好からも分かるよう、村人は古代から伝わるナンバスをつけています。
* ナンバスとは * 世界でも少なくなってきている、伝統的に伝わるペニスサックです。 しかし今、バヌアツでは、昔ながらのナンバスを日常つけている民族はほとんどありません。地球の歩き方には「ない」と言い切って書かれています。 でも私は、離島の秘境宿に泊まり、オーナーにマイナーなところの案内を事前に頼んでいたこともあり、念願の、観光客ずれの薄い、ナンバススタイルで毎日を過ごす稀少な人々と逢い、彼らの踊りの輪に入るなど、本当に稀有な時間を過ごすことができました |
村には壮大なバーニャの木があります。
写真にはこれしか収まらなかったけれど、まだまだ天へ伸びる壮大な木。
原住民の人々は、バーニャの木の根っこを掻き分けた先に住んでいます。
なんだか、精界と外界を分けるかのような、神秘的な感じがしました。
聖なる木がどれだけ大きいか、上の「人」を見て想像してくださいね♪♪
聖なる木に守られた彼らの伝統の暮らし。
・・・今見ても、思い出して、ちょっと感動だなぁ・・・私v
まず最初に私に披露してもらえたのは、ナンバスダンスでした。
男性の「大地の踊り」
足の裏を最大限に使って、大地を力強くたたきつけ
腹の底から、太く大きな、大地がうめくような声を出す
彼らが足で大地をたたきつける音が、私の体にまで響くのです。
しばらく、ずっと傍観していた私
踊り続ける男性
大地をたたき
声をあげ
手をたたき
声をあげ
・・・いいなぁ・・・
♪
私も混ぜてほしいな(^^#)
そうして、私も彼らの踊りの輪に入れてもらい、
見よう見真似で、一緒に声を出しながら、一緒に手をたたきながら、一緒に踊ったんです♪
ちなみに映像は三脚をとりつけたデジカムで撮影しています。
♪
踊りのあとになると、人びとも私も陽気で仲良し♪
子供たちはカメラに映った自分の姿をみて大喜び。
どこを見ても、ナンバス、ナンバス、ナンバス
彼らに「ナンバスエブリデイ?」と聞いたら、英語が分かる人が「イエス」って言っていました。
ちょっとこちらは恥ずかしいけれど(*^.^*)、せっかくなのでナンバスを撮らせてもらうことに。
伝統文化との出会いと記録と思って撮りました。ヘンなやつって思わないでね(^^;;;;
ハイビスカスの草で編んだナンバス 長年使うと真っ黒みたい |
何故か2つあるナンバス (謎) |
*
さてさて♪踊りが終わったら、待望のお昼ごはんです♪
まずは何より火を起こします。
ガシガシガシガシと木と木をこすりあわせると、やがてハイビスカスの草に点火。
木を押さえる係の少年の笑顔もかわいいね♪
おひるごはんのもとは、この子かな?
コッコッコッコッコ
出来上がった食事は、村のVIPルームに運ばれました。
左は、ライスに、鳥を焼いたもの。あとはチョコ(たまねぎみたいな野菜)とインゲンのソテー。めっちゃうま。
右は、タロイモをゆでたものに、塩味のココナツミルクがけ。コクがあってめっちゃうま。
鳥の肉が離れているあたりから、いかに肉に弾力があって美味しいかが分かるかしら?
この食事は、村の人数人と、宿の少年ガイドと一緒に食べました。
村の中で、英語が通じる人が私と同席することになったそうです。
この村のこと、伝統的な暮らしを守ること、新しいものが流れてくることに感じることなど
ごはんを一緒に食べながら、いろんな話ができたことは、とってもとっても貴重で素晴らしい体験だったと思います。
私がタンナ島にきて、ぜひともしたかったことが、
「先住民の村で、村の人と一緒にごはんを食べること」でした。
事前手配では苦労しました。不確定不確実なままタンナ島に来てしまいましたが、
また私のやりたいことが1つ叶って、本当に嬉しいことだと思いました。
ごはんを一緒に食べた人には、お礼に、紙とペン、えんぴつをプレゼントしました。
(旅行会社のおじさんのアドバイスです)
*
食後のおたのしみには、彼らが狩猟に使う矢の体験がありました(笑)
木に的がぶらさがっていて、木の枝で作られた矢で、射止めるというものです。
私は2回めで大成功♪♪♪
↓あまりに嬉しくてあまりに楽しくて、こんな画像をつくったり(笑)↓
となりにいるおにーさんの動きも、良いでしょう♪♪♪
*
村の入り口に戻ります。
そうしたら、今度は女性たちが踊りの準備をしてくれていました。
嬉しいな♪
今度は、女性たちによる、火山への祈りの踊りを見せてもらえるそうです。
ほんと、観光客は私1人しかいないのに、ここまでしてもらえて嬉しい限り。
女性の「火山の祈りの踊り」
手に持つ刃(やいば)で大地をたたき、大地を目覚めさせるような
甲高い声をあげ、空にむかって絶えず飛び跳ね、何かを呼んでいるような
火山の精霊があらわれたのでしょうか | |
手に持っている刃で 大地をたたきつけます |
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独特の祈りの歌を歌いながら 精霊と共に走る姿 |
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とにかく地面に立つ時間が少なくて 始終ピョンピョンはねてばかり。 のちのち旅行会社のおじさんに伺ったら、このはねてばかりの踊りはバヌアツのタンナ島ならではのものとのことです。
|
そう、このタンナ島は、現在も噴火を続けるヤスール火山がある島。
きっと、ヤスール火山がもたらしてくれる恩恵がこの島の文化を作ったんだろうし、
そして人々は太古の昔から、火山に祈ることで、暮らしを支えられてきたのでしょう。
女性たちの、火山への祈りの踊りを見ながら
私はここで暮らす先住の人々が、きっと古代からこの踊りを踊ることで
火山の精霊と共に暮らしを支えてきたんだろうなと、感慨深く感じていました。
特に印象的なのはこの写真です。
大好きな写真です。
いきいきとしている少女の表情。
踊りは、飛びはねるだけの大変に原始的なもの。でもね、原始的だからこそ、美しく、気高い。。。
少女の生き生きとしたこの顔が、良い思い出となって、忘れられません。
私は今回の旅で、バヌアツを選んだことを、心から良かったと思いました。
*
17:00、この村をもう出る時間です。
彼らの言葉で「Thank you」は「タナック」、「very much」は「アソーリ」、
「本当にありがとう」は「タナックアソーリ」
私は、村を出るとき、みんなに、「田中総理」を連発
田中総理(*^^)/ \(^^*)田中総理
こんなかんじ。
ついでに「さようなら」は「イマン」なので
「今田中総理」と言うと、「グッバイサンキュー♪」が伝わります♪
今田中総理(*^^)/ \(^^*)今田中総理
こんなかんじ。
これからタンナ島に行く人は、是非参考にしてね(笑)♪
*
さて宿の少年と一緒に歩いて、宿に戻りました。
雨が降ってきました。
次はヤスール火山に登ります。入山料2250バツー(2745円)。
しかし、雨が降っていると、火口に落ちた雨が水蒸気となり、しかも濃い霧がたちこめて
火山の爆音はするものの、まったく噴火の様子は見れませんでした(T_T)
くぅ~ 霧が赤く染まる向こうには、きっとものすごいマグマがあがっているのかと思うと、悔しい。
結局、目的の1つだったヤスール火山を見ることができず、下山。
宿でオーストラリア人カップルと同席させてもらって、晩ごはんを食べ、
私はジャングルの中のキャビンに入りました。
*
さて、私がどうしても泊まりたかったこの宿の部屋は、
ジャングルっぽい密林っぽい中に1つずつ建つちっちゃなキャビンです。
何て言ったらいいのかな。寿司おけを四角に作って上にわらを三角にかぶせたような部屋なので、
四角と三角の部分が、ぽっかり開いていて拭きぬけになっています。
私が泊まった時期は夜は(雨が降っていたこともあり)とても寒く、しかも部屋には薄い布とタオルが1枚。寒い。
ある服を着て、ウィンドブレーカーを着て、さむいーと思いながら寝ました。
部屋に入ったときに、布団の上には虫の糞。笑って払いのけて見なかったことにしました。
ろうそく持参。
私はこの灯りのもと、日記を書いたりして、寒い部屋での寒い夜をすごしました。
でも、とてもよい体験ができたと思います。
このジャングルオアシスバンガロウは、なんといってもヤスール火山に一番近い宿!
数分に1度、ドドドーーーーンという火山の爆発音が聞こえます。
数十分に一度のビックな爆発のときには、エキサイティングなボディソニック体験。
ろうそくを消したあとも
私は耳をすませながら、火山の息吹を音と振動で感じ取りながら、そうしていつの間にか寝ていたのでした。
明日は丸1日タンナ島での秘境体験。
明日も、たくさんの驚きと感激に出会えることを楽しみにしながら・・・♪