北朝鮮で郊外めぐり 



平壌観光の翌日は、1日かけて郊外めぐりです。
朝早くから出発して、南朝鮮(韓国)との軍事境界線である
板門店(ハンモンテン、パンムンジョン)』に行くので
朝7時半に朝食、8時すぎには出発という、昨日よりも早いスケジュールになっています。


本日の朝ごはんはこれ。



ネギとソーセージのソテー、ネギ入りスクランブルエッグ、ゆでキャベツ
ラッキョウのキムチ、あんぱん、おかゆ、ミネラルウォーター、食後のコーヒー
ラッキョウキムチがね、おかゆと一緒になるとおいしー(*^.^*)


それでは出発~!

*

高速道路で南下します。



道路わきに、ときおり、朝鮮の伝統様式を残す家屋、“韓屋”が見えます。

家の中に人が居住している様子も見えるんですよ。




ちなみにこれは、農作業をする人の休憩台だそうです。
北朝鮮のあちこちで見ることができます。


途中、水穀(スイコク)で休憩
軍事分界線に近づくため
専用の車に乗り換えます
遠くの塔は、韓国側の観光客が
北朝鮮を見渡すときの塔です

私も一昨年前はここから
北朝鮮を覗いていたっけ
いろいろ施設を見たあと
いよいよメインの北緯38度線へ!
停戦会議を行った中央会議場

以前も韓国側からこの部屋に来ました
このテーブルが有名な調印台
軍事分界線上にあります


*


お昼近くになりました。
板門店を出て、開城(ケソン)の町にきました。

ここ開城(ケソン)は、昔は高麗国(918~1392年)の首都だったところです。


豪華なお昼ご飯~♪



こーんな豪華な食事です。
朝鮮式の宮廷料理だそうです。



一人分でこんなかんじ。



ごはん、鶏スープ、きゅうりの水キムチ、豚肉と青菜の炒め物、魚のフライ
朝鮮のり、もち米の甘蒸し、油揚げ春雨の冷製、揚げじゃがいも、ゆで卵
春菊のあえもの、なすのぴり辛炊き、もやしのナムル、水、焼酎

おなかいっぱいになるかと思いきや、結構スイスイ食べられるものです(*^.^*)





食後、タバコで一服しているガイドさんに
「外の金日成主席の像を撮りにいってもいいですか」と言ってみました。
返事はOK。

でも本当のお目当ては、北朝鮮の地方都市の様子。
行き交う素朴な人々の姿が、すっごくいいんですよ♪



ここが開城の中心部なのでしょうか。
今日は8月25日、先軍政治が始まった記念日なので、旗が掲揚されていました。


再びガイドさんとも合流し、開城の、高句麗時代の遺跡建造物を見たりしながら、散策。



人々の行き交う姿も素敵ですよ。

ママチャリ普及率も高そうです。





そのあとは高麗博物館へ。
朝鮮の国の歴史を学んで帰りたいと思っていたので、いろんな展示物も見てて楽しい。





こういう壁画は、ほれぼれしちゃいますね~。素敵♪









さて、夕方から、平壌市内でサーカスを見ることになっているので、
また高速道路を通って戻りましょう。



*


水穀休憩所で、アイスクリーム発見♪
1皿50円(日本円払い可)なのですが、北朝鮮製のおやつなど、
日本へのお土産もあわせて購入しました。



北朝鮮はアイスクリームがホント美味しくて、外しませんよっ(*^o^*)




*


サーカスは、入場料1500円でした(日本円払い可)。

国際サーカス大会で金賞をとったということです。

 

容姿が日本人と同じなので、日本でサーカス見てるみたい!





ところで

面白いトイレ発見・・・・ (・・*



え~と・・・ガラス張りなんですけど(^_^ ;;;;;(滝汗)

話のタネに一枚パチリ(笑)


















*

サーカスが終わって、外に出ました。
今日は8月25日、北朝鮮の祝日です。

人々は暖かい笑顔で、ちょっとおめかしして、歩いていました。
正装であるチョゴリを誇り高く着ている様子が、なんだか見ていて心地よい。

この光景を見ているとき、今回の旅は、本当に私にとってよい旅だったと、心温かく実感しました。



おじさんおばさん、何を指差しているのかな~。



こちらには少年たちがいっぱい。









明日は、平壌から北京へ向けて、国境を越える寝台列車に一人で乗ります。
(寝台列車にはガイドはつかないので、本当に一人ぼっちです)

つまり、今日が平壌で食べる最後の晩御飯です。


平壌でもオススメの、ダック専門店で、アヒル焼肉食べ放題~\(^-^)/
今回の旅では、中国で食べた北京ダックを含め、本当にアヒルをいっぱい食べています。


 


店内には、ヨーロッパからの観光客や中国人、北朝鮮人など。

食事の間には冷麺が出ますが、そこでガイドさんから提案が1つ。


「高級冷麺も用意がありますけれど、
市民が普段から食べる冷麺を食してみたほうが、よい経験になりそうですね」


わーい♪わかってるじゃん、ガイドの李さん♪



平壌観光初日に、超高級冷麺を食べているので、
そういう提案があれば、私の返事は決まったもんです。
一般家庭で食べられている、スーパーに売っている冷麺をいただくことになりました♪



えっと、どう違うかというと、麺のコシ。

盛岡冷麺をよりもちっとさせた感じが平壌高級冷麺で、
少しそのコシを減らした感じが、庶民の冷麺です。


でも味付けはバッチリ美味しいし、コチュジャンが乗っていて更に美味しかったです。


食後のお茶は「スンニョン」でした。

お釜に残ったごはんをそのまま強火で焦がして、お湯をそそいだ、朝鮮に伝わる「おこげ茶」です。



お茶好きの私、自宅でもスンニョンを作るので、
本場朝鮮式のスンニョンをいただけ、幸せいっぱい♪









外に出ました。

ビルやマンションの明かりが輝き、この光景がパノラマで見られ、ちょっとした摩天楼。



整備された首都。

これも社会主義国家の生の姿。





北朝鮮に関するシステマティックレビューは日本にもいっぱいあるけれど、

今までそういった情報を100%受け入れるだけの私だったけれど、

今度は自分の見聞を含めながら、より強い関心と共に北朝鮮のことを知っていけるのです。




人々の温かい姿、優しい面立ち、そしてこの摩天楼。

そしてこれからの自分。


この国を旅して良かったと、この光景は、そう素直に思わせてくれました。








*

ホテルに帰って、日本へe-mail(1回4分間300円)と電話(1コール300円)をしました。

母の誕生日だったので電話したのですが、
「今平壌(ピョンヤン)にいるんだけど」と言ったら、えらくびっくりしていましたっけ(^^ゞ

そして、クセになりそうな北朝鮮式マッサージをしてもらい
お風呂に入ってぐっすり就寝♪




明日、北朝鮮を、いよいよ、陸路で抜けます。




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