万里の長城の、夜と朝 

(日本円から両替したら、1元=14.9円でした)



一時間遅れで関空を出た飛行機は、一時間遅れで北京に到着。

北京では、そのままダイレクトに万里の長城に向かおうと、
日本から送迎の手配をお願いしていました。

空港でキャッシングして元を入手し、お水を買って(5元=74円)出発です~♪

17:30に、北京国際空港を出た私たちは、ガイドの楊(よう)さんとドライバーのハオさんと一緒に
まずは本日の宿目的地である、居庸関長城(きょようかんちょうじょう)へと向かいました。



万里の長城について

いわずとしれた世界遺産、万里の長城です。
ただ長いだけの1本線ではなく、結構複雑な構造をしています。

私がアクセスしたのは、居庸関長城というところ。
ここは、山-谷-山-谷、と万里の長城が環状につながっています。
また居庸関長城は、北京から行ける範囲の中では
万里の長城に1軒しかない宿があるところです。
(まったく私、こういうのにメがないのです^^)

事前の予約が取れず、でも行ってみて粘ってみようという
事前の旅行会社との、半ば諦めのやりとりのもと、
ともあれ私は居庸関長城へと向かったのでした。




さて高速道路に乗って、70分、割とあっという間に居庸関長城に到着しました。

私がどーしても泊まりたいお宿は、「居庸関長城古客桟」という、万里の長城に1軒しかない宿です。

北京国際空港からガイドの楊さんが、電話で満室であることを確認してくれていますが、
それでもどうしてもアタックしたくて、向かったわけです。

フロントでのやりとりは長時間にわたりました。



「空き部屋はありますか」「やっぱり満室ですよ」
「じゃあレストランの椅子で寝かせてください」「だめ」
「フロントのこのソファで寝かせてください」「だめ」
「じゃあ玄関の外で寝ます」「衛兵がいて治安が心配」
「じゃあ渡り廊下に隠れてる」「だめだめだめ」
「じゃあずっと起きてる」「無理ですよ」


(中国語会話は分からないので、ガイドの日本語通訳で私は会話を理解しています)

20分くらい、フロントのおにーちゃんと一悶着したあと、
私はガイドを通じて、以下のことを伝えてもらいました。


「じゃあ支配人に電話してください」


そうしてガイドを挟んで、私と支配人の交渉が始まります。
その結果、
「今は夜7時。今まだ客がチェックインしていない部屋が1つあるので、そこに泊まることにしましょう。」
「ただし、その客が来たら、相部屋になりますよ。」


やった!

さすが支配人、決定権あります。

3人部屋なので、1人450元×3=1350元(20115円)という料金になりましたが、
ダダをいっぱーーいこねて、ガイドさんにもわがままをいっぱい伝えて、
750元(11175円)にしてもらいました。


もし相部屋になったら、相手次第では本当に部屋を出てフロントで寝ようと思っていたのですが、
結局その部屋を予約していた人はこなかったんです。
わーいラッキー。



結局、交渉に1時間もかかっちゃった♪

必死の思いで確保したお部屋は、こんなかんじです♪
ここが、万里の長城に1軒しかないお宿。よいでしょー♪


:旅行社が最初に日付を間違え、予約OKの回答後に満室と訂正。
満室ホテルでの交渉にガイドが協力してくれたのは特例です。)


*


さて、今日は8月19日、土曜日♪
土日になるとライトアップされる万里の長城の1つ、
八達嶺長城(はったつれいちょうじょう)」に行ってライトアップを見ましょう~(*^.^*)


居庸関長城から八達嶺長城までは、車で10分ほどです。
ライトアップの時間帯は、入場料が50元(745円)です。


*

わーきれいーーーーー♪




ライトアップ万里の長城♪
きれいねー♪

一枚記念写真~



じゃあ登りましょうか♪




途中には、「敵台(てきたい)」という見張り台があります。
「招待(しょうたい)」という寝室もかねていたそうです。


結構長い道のりなので、息が切れます(ーー;;
標高はちなみに900m弱。

途中で絶景を見ながら休憩。




ぜいぜいぜい・・・

思ったよりも、長城の頂上は遠く(←ベタなシャレ覚悟です)
途中の階段もきつくなってくると、ほんとぜいぜいぜい・・・




でも、長城の頂上に着いたときの爽快感は絶品!



これが、八達嶺長城の頂上から撮った写真です。
この時間は観光客も下山していて、私の独占写真となっています♪

ここは世界遺産、延々と続く、ライトアップされた万里の長城の美しさに、しばらくここで見惚れていました。

ここに来るまで、所要時間は大体20分でした。



また私は八達嶺長城をうきうき気分で下山し、21:00、八達嶺長城を出ました。



*


本日のお宿がある、居庸関長城に戻りましょう。


居庸関長城に向かう途中、丘から撮った写真です。
このように、尾根に沿って万里の長城が環状になっていて、尾根沿いにライトアップ。きれいだわ~。

そして、その谷底にあたる部分に、お宿「居庸関長城古客桟」があります。
ほんと、素敵で素晴らしいところの宿に泊まれて、よかった・・・♪




*

居庸関長城に戻ると、お祭りが開かれていました。
屋台も出ているので、これで夕食の心配もありません。



西安で有名な「兵馬俑」があったので、一枚パチリ☆


夕食は、鶏の足の煮込み、手羽、湯葉ときゅうりのサラダ、きくらげの漬物、にんにくチャーハン。
これで5元(74円)です。鶏の足ってのが、中国っぽい~(*^.^*)





今日は、日本を出るときに秘密のいいことがあったので(^^#)
ライトアップされた万里の長城と、いよいよ北朝鮮へ向かう自分と、いいことのお祝いを兼ねて乾杯しました♪



ちなみにビールはジョッキ15元(223円)、おかわりしちゃってほろほろです~♪


夕食のあとは、ライトアップされた万里の長城を撮りながら、
明日はどこから登ろうかな~と考えたり。

川べりにすわって、ぼーーっと美しい万里の長城を眺めていました。
そしてお部屋に戻って、洗濯して、0時に就寝しました。






* * *


日が変わって、8月20日(日)、朝です♪

今日はこれから、朝イチで、誰もいない万里の長城に登ろうと思います♪

朝食は、おかゆメインにお惣菜数種類です♪
万里の長城に登るとお手洗いが不便なので、大好きな中国茶は控えめ・・・



宿のレストランにお願いして、ちょこっと、焼きそばとチャーハン、ゆで卵と肉まんをいただきました。
そしてそれをお茶用の紙コップに入れて、万里の長城の頂上で頂くためのランチにしました♪




さあそれでは!8時開場の万里の長城へ、乗り込みましょう~~♪

*

この濃い青い環状のものが、
居庸関長城です。

図の右側が高く険しい山で、
左側が低くなだらかな山。
私は、高く険しい方を見たいので、
低くなだらかな方を歩くことにしました。
いったん宿を出て道路を迂回して
長城入り口でーす
朝一番の特権!

誰もいない万里の長城作戦
大成功~♪
急な階段になると、
こーんなに段差が。

結構登るのきついです。
こーんな階段。

ここは世界遺産万里の長城

すがすがしい気分で登っていきます。
いい天気♪

なだらかな道は、気持ちいいよ♪
反対側を見ると
険しい方の万里の長城が見えます。

左右に万里の長城があって
山頂がそのてっぺんになってるわけね。
歩くこと50分、只今8:40
なだらかな方の頂上に到着~♪

ここを出るのが12時なので
まだ3時間以上あります
私は、険しい方の頂上に行こうと
しばし悩んで決意しました。
いったん谷底まで降りました。

さあ、今から険しい方の長城にトライ!

兵馬俑と共にかなり気合いれてます!
ひゃあ~~~~~

なんでしょ
この急な階段(TT)
少し登って止まって
少し登って止まって
ぜいぜいぜいぜいぜいぜいぜい
もうすぐ頂上だ~~~~


やっと万里の長城の頂上に到着~~~♪



眼下に見えるスジが、最初に私が歩いた、なだらかな万里の長城。
この険しいほうを登るのに、50分ほどかかりました。






さあ、ここで憧れの、万里の長城での頂上ランチです♪



焼きそば、チャーハン、ゆで卵、肉まん、そしてお水♪


絶景だなぁ・・・




そんな風に、眼下の万里の長城を眺めながら、そういえばまだ昨日日本を出たばかりと、
北京実質初日から、大満足の私。



*



頂上ランチを食べたら、下山します。
もう足は、歩きすぎてパンパンです。


11:30に部屋に戻り、汗だくの服を脱いでシャワーを浴びて、きれいな格好に着替えました。




下山したあと、憧れの宿「居庸関長城古客桟」から見た、険しい方の万里の長城です。

尾根に沿って、敵台(見張り台)があり、それをつなぐように万里の長城が見えます。




居庸関長城、そこは、環状の万里の長城。
万里の長城に立ちながらも、反対側にある万里の長城を見ることができるという
素晴らしいところだったと思います。


足はパンパンで、これが後日周口店(しゅうこうてん)で肉離れを引き起こすことになるのですが、

今回の旅では、ライトアップきらめく八達嶺長城と、晴天の素晴らしき居庸関長城を両方楽しめたこと、

そして、万里の長城に1軒しかない宿「居庸関古客桟」に宿泊できたことが、大満足の秘訣でした。




*


12時に、約束どおり、昨日のドライバーのハオさんが迎えに来てくれました。
そして私は、今から北京市内に向かい、北京市内観光、そしていよいよ北朝鮮への渡航の打ち合わせ。


だんだん、旅は核心に入っていきます。




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