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 準備編・2005年3月 〜旅13ヶ月前〜 


多分きっかけの1つは東京ディズニーシーです。
大学卒業後もずっと仲良しの友人と、初めてシーに訪れたとき、
あの、アラビアンモスクの美しい光景に出会い、一目で大好きになりました。

それから何十ヶ月も経つ中、この邂逅をずっと心で温めていた私は、
ふと、呼ばれるように一通の旅質問メールを出していました。

「アラビアンモスクの美しい世界はどの国で見られますか」

(帰ってきた答えはオマーンではない国でしたが(^^#;;;;;;)

でもそのメールを出したことで一層アラビア世界に訪れたいと思うようになり、
そしていつしか、私の中で、私なりに得た見聞で、
オマーンでその夢をかなえようと、具体化していきました。
(あいのりで見たオマーンの輝くような光景が印象良かったのも理由の1つです)





 準備編・2006年1月 〜旅3ヶ月前〜 


さて、旅好き友人との新年会。
私らしく新しい旅をと勧めてくれ、会話が盛り上がったのがマダガスカル。

うーん。ほとんどノーチェックの土地だわよ。
理由はね、フランス語圏だから(苦笑)





 準備編・2006年3月 〜旅1ヶ月前〜 

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でも、「絶対フランス語圏なんて行かない」とそれまで心を決めていた私にとって
マダガスカル行きが視野に入ったのは、とってもとっても素敵なことでした。

(でもバヌアツのトランジット、仏領ニューカレドニアでフランス語圏に行っています・・・)

だって、フランス語をちゃんとやってみようって思ったんですもの。
そうしてフランス語を真剣に学び始めたのが2月10日です。
仕事でもデスクワークのときはPCからフランス語を耳に流します。

マダガスカルの無謀レアな手配のため、現地との連絡も密に取り続け、
マダガスカルに国際電話もかけ続けて綿密な詳細な打ち合わせをすすめ、
そして、3月半ば、それまで耳に流していたフランス語会話CDが、
不思議なことに、“ある日突然”という感じで、ほんと突然、
何も見ないで聞くだけで大体何を言っているのかが分かるようになるんですよ。
びっくり。
1日5時間のリスニングとしても、100時間でこれだけ成果が出るのかと、感激。

*

で、こういうのを晴天の霹靂というのでしょう。
すっかり完璧なマダガスカル計画が固まったとき、
職場からは、「じゃあゴールデンウィークは交替出勤で」

はい?

やる仕事がなければ休んでいいんじゃないのか?
なぜ不必要に出勤つのるんだ?

まったく腑に落ちないし、直談判しても、ダメ。
こんな会社辞めてやるとも半ば真剣に思いつつ、
でも辞めるのは年収を失っても後悔しない環境と覚悟ができてから、とぶつぶつ・・・。

でもまあ5連休なら取れるらしいので、それじゃあ北朝鮮に行こう♪と、
キモチの切り替えをささっとすませ・・・・られるわけもなく・・・・・

本当は、私は、そんな背景により、3月下旬はひそかに荒れてました。
というか、メール友達に言わせてみても、どうやら確実に荒れていたそうです(笑)
(荒れた私に付き合ってくださり、ありがとう(・・#))

*

さて、業務上直ちにGWの出勤シフトを組まなければなりません。
で、北朝鮮専門会社から取り寄せた資料とネットを見て、
5日間北朝鮮ツアーの催行日のうち、私の希望に近いものを調べました。
一応その会社に電話しましたが、担当者は明日出勤なのだとか。
まあ不催行になることはないと以前聞いていたので、
職場には4月30日からの5日間を休日申請として提出し、
これは希望通り受理されました。


・・・・・・・・でね、翌日北朝鮮旅行取扱会社に電話したんですよ。
「4月30日発5日間、手配お願いしたいんですが」
「あれ、30日って日曜日ですよね、日曜の日本発では北朝鮮に入れないですよ」
「えー、だって、このソウル乗り継ぎのやつ、ありますよ」

「・・・ああ分かりました。
ミスプリです。ごめんなさいね〜」


えーーーーーーーーーーーーーー

だって、これ期待して出勤希望出しちゃったよ〜〜〜(大号泣)

*

マダガスカル頭くる理由で不可、北朝鮮むかつく理由で不可、
次に私が飛び込んだのは、マダガスカルの往復航空券を先日手配してくれていた
格安航空券の会社でした。

対応のよい会社でね(担当者も良かったんだけど)、
マダガスカルの件で何度も電話でお話している担当者に伝えたのが

「4月30日発5日間、
もうどこでもいいから海外脱出させてください(泣き笑い)

でも、私の旅欲を満たすところに毎日飛行機が飛んでいるわけじゃないから、
とにかく候補地を出して、乗り継ぎが可能かどうかを見てもらい、
さらに人気のGW航空券が取れるかどうかを調べてももらう。
マスカット、ハルツーム、アクラ、マナーマ、アルマトイ、テヘラン、パリ・・・

・・・全部取れない。

でも、問い合わせ電話をかけ続けているうちに、
マスカットにキャンセルが出た瞬間に予約を入れることができたんです。
相手方会社の方もびっくりするほど。
「GWの間際の時期にエミレーツ
(の残席状況)が動くなんて」と。


*

でもまあこうしてめでたく、私のGWの旅は、中近東オマーンに決まったのでした。



 準備編・2006年4月 〜いよいよ旅〜 


所詮5日間の短い旅。
オマーンという国は、そういう短い旅にはうってつけのところでした。
(だから選んだんだけどねv)

国土の8割が砂漠、つまり見るべきところは国土の2割。
サラーラというイエメン国境近くの町とその近郊を除けば、
だいたいの見所は首都マスカットの近郊に集中しています。

現地滞在丸3日の海外旅行で、レンタカーで時間の無駄を作らずに移動すると
大抵の見たいものは見れてしまうんです♪

最初はオールレンタカーの旅を考えていましたが、
調べているうちに行きたくなったのは、砂漠(desert、デザート)でした。
ワヒバ砂漠という砂漠で、アラビアンデザート、ベドウィンの暮らしを見て、
アラビアンサンセットに身を包まれたいと願うようになりました。
でもレンタカーで砂漠に入るような身の程知らずではありません。
空気圧調整とかするのいやだし。

そこで私は、マスカットと日本に営業所のある旅行会社を探しました。
(この条件満たす会社探すの苦労した〜;)
そして、日本の営業所に、マスカットの砂漠キャンプ泊手配をリクエスト。
最初の回答は幹線道路沿いのホテルに泊まり
そこから砂漠に出かけるものだったのですが、
私は、どうしてもワヒバ砂漠の中で宿泊したかったので、
そのリクエストを強引に出し、強引にかなえてもらったのでした。

あとは、2日分のレンタカーを予約。
宿の手配は結局しないまま。
でも、オマーンでやりたいことをめいっぱい組み込んだ私のオマーン旅は、
きっと私らしく誇れる私ならではの旅になるはず。

マダガスカルの旅で自分を変えようとして、
フランス語を学んだことでアフリカ全土の旅ができる眺望が生まれ始めた私の新しい旅。

そして

ディズニーシーの美しいモスクに心を奪われたアラビアンパールの世界と
砂漠の上のアラビアンナイトの世界

私は、今までにない私の旅をオマーンで叶えてきたいから、
畏怖感はあるけれども、精一杯の敬意と敬愛をこめて終えてこようと思います。

・・・イスラムの女一人旅は、怖くないといえばウソだけどね。


*




出発の日、すべての準備を終えて、重たい表情で羽田に向かう私のケイタイに
一通のメールが入りました。
有り難い存在の友人からでした。
強がっていたって一人の旅はいつも少なからず不安です。
私の旅に良い意見も反論意見もいろいろと寄せてくれる友人が、
それなのに最後は応援100%のメッセージだけで見送ってくれた。
このメールを見たとき、ちょっと目がうるんでいました。


エミレーツEK6251便は羽田から出発。

私は、オマーンという異国の地で、どういう私であるのでしょうか。
精一杯、めいっぱい、後悔しないよう、誇れる旅になれるよう
楽しかったよって、すべての人に笑顔で回答できるよう

・・・イスラムの女一人旅は怖くないといえばウソだけど

一生懸命、胸張って、・・・・・・楽しんでくるね



*



ちなみに今回の旅の準備で最も大変だったことが着る服のセレクトでした。
女性は肌を見せないという国
首、足首、手首がかくれなければ観光できないところがある
色は黒がいい
なのに気温は灼熱の日中50度
肌は隠したいけれども温泉にも入りたいしオアシスがあれば泳ぎたい
美しい国の一流ホテルでお茶もしたいからドレスコードにも対応したい
砂漠で逆立ちしたり砂漠でラクダにも乗りたい
寒暖激しい砂漠泊には寒さ対策も必要
女性の場合は髪を隠さないと観光できないところもある

そして荷物はかたくなにリュック1つ、撮影機材もいっぱい、重量と体積との戦い

“服ロテ”
(服のローテーション、笑)を何度もシミュレーションした結果、
今ある手持ちの服でどうなったかは旅行記をお楽しみに!





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