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 ワヒバ砂漠で夢のアラビアンナイト 
(US$から両替したら、1リアル=333円でした)


オマーンに朝到着して、密度濃く観光を楽しむ私は、
この旅一番の楽しみの1つ、
ワヒバ砂漠の中へとに入りました。
ビディヤの町から20kmくらい南下したところ・・・
ワヒバ砂漠の遥か内部にあるキャンプサイトを目指します。


私たちは、4WDで
ワヒバ砂漠内部を走り続けます。
うねるように、車は右に傾き左に傾き、
今まさに、広大な砂漠の砂丘の上にいるのだということが分かります。




17:30

ドライバー兼ガイドのアブちゃんが「Beautifil Sunset now !(今夕日が美しいよ)」と言います。




車から降りました。
写真の風紋を見ても分かるように、砂はさらさら。
ほんと砂漠らしいさらさらした砂を踏みしめるのが気持ちよいです。





「・・・わあー・・・」



砂丘(デューン)に降り注ぐ光は、輝くオレンジ色となって私の視界に跳ね返ってきます。

デューンを見上げると、もう筆舌に尽くしがたい美しさ。
なぜか自然の美しさを恐さと思ってしまうほどの神々しい光景に、
本当はここでやりたいこともいっぱいあったんだけど
(サバイバルシート敷いて持参したシードルを飲むとか)
なのに私は何もできずに、ただ美しいデューンを見て立っていることしかできませんでした。

・・・ほんと・・・涙がでそう・・・








*

陽が落ちたあとも、砂漠のオレンジ色は美しいものです。
私たちは更に南下を続けます。


*


ベドウィンの家屋がありました。


ベドウィンについて

ベドウィンとは砂漠の住民を意味する。
ラクダなどの家畜を連れて、定住性をもたず、
常に移動を繰り返すアラブ系遊牧民族です。




とても静かなたたずまいです。
車のエンジンを切ると、ときたまラクダの鳴き声が聞こえるだけ。

砂漠の真ん中に、こんな暮らしをしている人々。

アブちゃんがこの家に入ろうというので、行ってみることにしました。わくわく。

ベドウィンの家。

砂漠の砂の上に
直接絨毯が敷かれています。

右の女性の装束も素敵で、
アラビアな雰囲気がいっぱいです。
オマーンの伝統的なおもてなし。

オマーニコーヒー(カルダモンの風味が利いたスパイシーなコーヒー)とデーツ(ナツメ)の実。スパイシーなコーヒーに甘〜いデーツがこの上なくぴったりで、感動的。
絨毯を敷き、壁にクッションをたてかけるのがオマーンに根付くおもてなしの間なのだそうです。

ふふ、デーツもオマーニコーヒーもおかわりしちゃったもんねー♪
ベドウィンの少年
男前じゃない(^^)
ベドウィンの家を出て、さらに車を走らせると、ラクダを連れたベドウィンの青年に出会いました。握手♪

まるで薔薇色の砂の上の貴公子のよう。
凛々しさがいっぱいでした。
18:40

何もない砂漠を猛スピードで走り続け、
アルラハツーリズムキャンプに到着しました。

やっと来た〜\(^^)/ 感激〜♪
テント泊と聞いていたので水も電気もない覚悟をしていましたが、キャビン風でした。

私のほかは、フランス人グループが数名いました。
お部屋はこんな感じ。電化製品が多いので、自家発電があるのは極めて助かりました
(uu。

キャメル色のリュックかわいいでしょ♪
陽は完全に沈みました。

そうしたらアブちゃんが「夜の砂丘(デューン)ドライブに連れてってあげるよ」ですって♪わーい♪♪

車が右往左往うねりまくるハラハラドキドキドライブ、スリリングで楽しかった!
砂漠の中のキャンプサイトの光景です。ここは屋外。空は満天の星。
絨毯とクッションというオマーン伝統のおもてなしスタイルがここにもありました。

シンドバッドが出てくるような
夢のアラビアンナイトです。
ビュッフェ形式の晩ご飯は、カレーのような煮込みやシシカバブなどオマーンらしい食事でした。

食後、私とフランス人数人は、ふたたび屋外のくつろぎスペースに戻り、デーツとオマーニコーヒーをいただきながらおしゃべりを楽しみます。暗いから懐中電灯がお役立ち♪
オマーン人おにーさんと

うーんアラビアンナイトだわ〜
o(^ヮ^)o




わずかな灯りしかありません。だからこそ満天の星が頭上をきらめきます。
(写真が明るいのはフラッシュのせいです)

何もすることがないからこそ、砂漠の夜が楽しめるんですよね。
夕食が終わったのが19:45で、ここを出て部屋に戻ったのが23時。

実に3時間以上も、オマーン人やフランス人とともに過ごせたこと・・・

・・・いや、それよりも

砂漠らしい暑い熱風やカラリとした空気感と過ごせたこと、
生まれて初めての
中近東の夜を、ワヒバ砂漠の上で過ごせたこと
まさにアラビアンナイトと言わんばかりの素敵な時間を過ごせたことに、

私は、オマーンに来てよかったなぁと、心の底から思ったのでした。



キャビンに戻ってシャワーを浴び、洗濯をし、深夜1時に就寝しましたが、
オマーンに到着した初日から、昼も夜も何を見ても何を思い出してもオマーンオマーンオマーン!という
興奮冷め止まぬ感覚に寝つけれない私は、つい3時に起きてしまいました。










*








朝5時になると、空が白んできました。

寝ているアブちゃんを叩き起こして、「Sunrise! Sunrise!(日の出、日の出!)」とせかす私。

アブちゃんに車を出してもらって、デューンを登ってもらいました。





ワヒバ砂漠の夜明けです。これだけの写真なのに、きれいね〜*




ずーっと、日の出を見つめていました。
刻々と色がオレンジ色に染め上げられる光景は本当に美しかったです。






風紋が本当に美しい。

ここに寝そべったりもしたり。





でも本当にやりたかったことは



逆立ち(笑)



広大な砂漠です。こういう楽しみ方も是非モノです(ホントかな、笑)
おへそが恥ずかしいのでちっちゃな写真です(笑)



真剣な冗談はさておき(笑)




私、どのくらいここにいたんでしょうね。
1時間くらいいたのかな。

だって、砂漠の光景って、「何もない」ことが大ごちそうなんですもの。


私は今回の旅の大きな目的の1つが、この
ワヒバ砂漠でした。
だから、私にとって、この旅一番のリゾートが、ここだったのだろうと思います。








*

アルラハツーリズムキャンプに戻り、朝食をすませ、ラクダやガゼルなどの動物に挨拶をし、
8:00、キャンプサイトを出発しました。



うふふ、また、砂丘ドライブ\(^o^)/

(傾斜45°って、実際はかなりこわいんですよ。)


さて今から、ここから3時間ほどかかる首都
マスカット市内にある、
スルタンカブースグランドモスクに向かいます。

スルタンカブースグランドモスクの観光は11:00までなので、
アブちゃんは、何とか運転を飛ばして、10:30にはモスクに着けるようにしてくれるですって!

たのもしい!



ワヒバ砂漠を疾走し、ビディヤの町でタイヤの空気圧をもとに戻し、
アブちゃんの運転のおかげで、10:20に
スルタンカブースグランドモスクに到着しました。感謝!





私が
オマーンの旅で、絶対に来たかったところです〜〜〜\(^^)/
白亜のモスクが、美しすぎます〜〜♪♪



グランドモスクの観光について

入り口には、審査員がいます。
イスラムの国オマーンでは、グランドモスクに入るには、女性の場合、顔と手以外の肌を隠さなければなりません。髪も隠さなければなりません。

入り口でスカーフレンタルといったものもありません。審査員によって衣装チェックを受け、許された者だけが内部を観光できるのです。本当、崇敬なる場なのですね。

色とかは別に黒じゃなくてもいいのですが、イスラムでモスクにいる女性は、このあと出てくる写真の奥にいる人のように、黒い装束を着ています。だから、敬意をもってここに足を踏み入れる気持ちが強いほど、黒い色でそろえたほうがよいと思い、私も旅準備においては、あれこれ服ロテ(服のローテーション)を考えていました。

*

私が着たもの

結婚式およばれドレス(黒ロングドレス)→これは高級ホテルディナー、上の砂漠キャンプサイトのアラビアンナイト、普通の観光でも着まわしました。ロングドレスだから足が隠れるのがよいのです。オマーン出発5日前にセラヴィで購入。

長袖のトップス(黒ロング)→ギャル系ショップで買ったのでおしゃれです。手の甲が半分隠れるほど袖が長いのもグッドでした。数年前にセシルマクビーで購入。

黒ストッキングに黒膝丈ストッキング→黒ストッキングはもとからはいていましたが、モスク観光のときは肌が透けないよう、更に膝丈ストッキングを重ね履き。

黒ストール→黒スカーフを持っていなかったけれど、黒ストールをもっていたので、それを使って髪を隠しました。

黒サンダル→温泉にもオアシスにも行くし宿ではシャワー浴びるときに履く。だからぬれてもよしの安いギャル系サンダルです。意外に気に入ったデザインのものがなく、1ヶ月探し回った末に、出発前々日にダイエーでやっと発見。



さあ、入り口の審査員の服装チェックにパスし、いよいよグランドモスク観光です。
均整取れた白亜の建物が、本当に美しくて・・・・





私は、このゲートをくぐった瞬間、美しさに心を奪われました。

そういえば私がオマーンに来たきっかけは、
「美しいモスクを見たい」という気持ちがスタートでした。




この旅行記のトップにも選んだほど、大好きな写真です。

白い大理石?の床は照り返しもきつく、気温は40度を超えています。
でも私はここにくることができたことに、心から大感激!

内部の観光はほとんどしませんでした。
「美しいモスクを見たい」・・・この夢みる気持ちにめいっぱいのご褒美をあげるように、
私は、この美しい風景に入り込んで、ずっとここに立っていました。







*

11時にグランドモスクが閉館し、そのまま近くの
シーブ国際空港に行き、アブちゃんとお別れ。

いよいよここからは、レンタカーを使った、本当に一人の旅が始まります。
オマーンの田舎地方に行き、遺跡めぐりと温泉めぐり・・・・楽しみだなぁ♪





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