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©2006-11 Kazuto&Azusa
レンタカーの旅
長期旅行の中で、「いろいろな旅をしたい」と思っています。ローカルバスも、列車も、飛行機も、船も。いろいろな旅をしたい。だから今回は、車を運転する旅として、フランスを選びました。
■何故フランスで?
英国王室領、チャネル諸島のガンジーやジャージーの旅のあと、船でフランスの北西部の港町サンマロに到着する計画を立てていました。そこから首都パリへは高速鉄道TGVを使った移動もできますが、サンマロとパリの間には、かの有名な世界遺産“モンサンミッシェル”があります。折角サンマロに行くのだから、パリに直行するのはもったいない。モンサンミッシェルも訪れたい。モンサンミッシェルの目の前に駐車場があることは知っていたので、駐車場からライトアップされたモンサンミッシェルを始終眺めながらワインで乾杯できたら素敵だなあ・・・と夢見たり。
また、サンマロからパリの間には、あのカマンベールチーズの名のもととなるカマンベール村やリヴァロチーズで有名なリヴァロの町があり、そういったチーズめぐりの旅をするのもフランスの素敵な旅になるのではと、期待と楽しみでいっぱいだったんです。
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日本を旅立つ前から、地図で詳細な位置を確認したりするなど、漠然とではありますが「レンタカーの旅をするならフランス」と心積もりをしていました。
■予約はネットで
フランス入りする数日前に、ジャージー島でHertzレンタカーのオンライン予約をしました。最も小さな車種(TOYOTA Yaris、マニュアル車)です。ドライバー数によって料金が変わるので、今回はドライバー数1と支出セーブ。
■実際の行程
( )の中は走行メーターの下3桁と時刻です。○h△mは○時間△分のこと。途中写真を撮ったり買い物をしたりツーリストインフォメーションに寄ったり駐車スペースを探してぐるぐるしたりしています。だから、走行距離÷所要時間≠走行速度、です。
●9月3日:サンマロ→モンサンミッシェル:69km、2h14m
サンマロ(302、15:56)→モンサンミッシェル(371、18:10):69km、2h14m
モンサンミッシェル前の駐車場で車中泊
●9月4日:モンサンミッシェル→ボンビル:494km、10h45m
モンサンミッシェル(371、08:38)→カーン(503、10:10):32km、1h32m
カーン(503、10:20)→トゥージュビル(559、12:08):56km、1h48m
トゥージュビル(559、12:30)→ルアーブル(603、13:15):44km、45m
ルアーブル(603、14:52)→リヴァロ(693、16:25):90km、1h33m
リヴァロ(693、17:10)→ヴィムティエ(702、18:06):9km、56m
ヴィムティエ(702、17:18)→カマンベール(708、18:17):6km、59m
カマンベール(708、19:10)→ボンビル(865、22:22):157km、3h12m
ボンビル(シャルトル近郊)の畑の傍らで車中泊
●9月5日:ボンビル→パリ:245km、5h1m
ボンビル(865、08:20)→シャルトル(872、08:55):7km、35m
シャルトル(872、09:45)→イモンビル(905、10:40):33km、55m
イモンビル(905、11:05)→オルレアン(950、11:56):45km、51m
オルレアン(950、12:00)→パリ(110、14:40):160km、2h40m
■まとめ
48時間のレンタカー契約(初日15時~2泊3日後の15時まで)。
48時間のうちの総走行距離=808km、総運転時間=18時間。
ドライバー交替なし。給油1回。車中泊2泊。
訪問した都市数は上記12(プラス小さな立ち寄りが多数)
■感想
長期旅行でも、国外運転免許証は日本で取得してから1年間しか有効でありません。だから出発して1年以内には車の旅をしたいと考えていました。日本を出てから運転していなかったことと、日本ではオートマチック車しか運転していないことから、レンタカーを借りた直後は不慣れ感がありましたが、だんだんとアクセルワークやブレーキのクセなどがつかめました。
フランスはのどかな田舎町がとても素敵です。昔ながらの家並みが並び、童話に出てきそうな可愛い風景がいっぱいあります。
フランスは人の集まる都市がとても素敵です。歴史ある教会や大聖堂など、凛とした建物や重厚な街造りがいっぱいあります。
何より、バスや列車がないところへも行ける利点は車の最大の魅力と思います。行きたいところに行き、降りたいところで降り、気に入った風景の前でずっと過ごしていられることは、旅の彩りの1つであると感じました。そうそう、2泊とも車中泊にしたのも楽しかった(^.^)
注意点としては、安全運転を怠らないことは大前提として、現地の車ルール(規則だけでなく、ドライバー同士の“暗黙のマナー”的なものも含めて)を早く身につけることです。フランスでは日本では見かけないようなウィンカーの出し方をしていて、その意味を理解して同様の運転ができるようになったあとは安心したものです。
また、観光に出るときには車内をがらんどうにしておくこと。トランクの中などに荷物をしまい、車上荒らしに遭う確率を少しでも下げることも大事なことですよね。
レンタカー代は決して安くないけれど、サンマロ→パリと乗り捨てにしたので、列車代や宿代がその分ゼロになりました。
48時間程度ならこういう贅沢も小さなもの?
03Sep2007