旅スタイル
- その土地の言葉
- 陸・水、そして空
- 私たちのドゴン
- キープゴーイング
- ユーレイルパス旅
- レンタカーの旅
- テントを持つ旅
- 歩くこと
- 枝毛&くるーん
- 学問で旅を見る
- 真夜中の太陽
- 季節を考える
- 摩天楼ホテル
- 旅は美しく
- 陸のVIPツアー
- 旅はレアルート
- 旅に取り入れたい
©2006-11 Kazuto&Azusa
キープゴーイング
「キープゴーイング」は、旅を動かし続けるという意味の言葉です。
旅人は、ときに、同じ宿同じ町に長く停滞しがちです。
日本ではいつのまにか“沈没”なんて言葉も出来てしまったくらい・・・。
もちろん旅をする人自身が選んだことならどんなスタイルもその人の旅。
で、私たちは、常に常に「旅を動かすこと」を念頭に置いています。
念頭なんてもんじゃなく、むしろそれが、旅の基本中の基本にあります。
* * *
1つの観光に1日を遣う場合、その町には2泊するのが標準です。
前日その町に着いて、観光して、次の日に移動するからです。
その町を拠点に、少々離れた観光地に行く場合は、3泊になることも、よくあること。
私たちの旅は、別段の理由がなければ、1つの町に1泊か2泊。
そして、『キープゴーイング』。
同じ滞在費を遣うなら、未知なる新しい町で、新しい文化や人に出会いたいし、
旅の期間は無限ではないのだから、限られた中でなら、よりいろいろな場所に行ってみたい。
「ねえ、明日、どうする?」
「明日? 動くよ」
互いにそんな言葉を発することが、旅の間中、続いています。
* * *
参考までに、私たちが4泊以上した場所とその理由をば。
(マリのバマコ現時点で)
・アウランコ(フィンランド)、ストックホルム(スウェーデン)
スヴァールバル行き航空券が予定より遅い日にしか取れなかったので、急ぐ必要がなかった。
・ロングイヤービエン(スヴァールバル)
復路航空券が、スヴァールバルに半日か1週間滞在の選択しかなかった。だから後者。
・バレストラン(ノルウェー)
フェロー行きの船が満席続きで予定より遅い日にしか取れなかったので、急ぐ必要がなかった。
・スレイン(アイルランド)
ダブリン発ジャージー行き航空券が5日後。遠出できるスパンでもないし、くじいた足も治すべき。
・ルパビヨンスボワ(フランス)
到着の日、写真家が1週間後に私たちをディナーに招待するという連絡が入り、そこまで滞在決定。
・ジュネーブ(スイス)
ネット予約していた飛行機が1週間後の格安便だったので、そこまで滞在決定。
・ナドール(モロッコ)
ビザ取りは金土日は無理だから、カサブランカの1つ前の都市で、日曜日の夜行バス待ち。
こうしてみると、4日以上滞在しているほとんどの理由が、エアチケットなど、移動が固定されているためであることが分かりますね。
ちなみに3泊した場所は以下の通りです。
・ウルムチ(中国、ビザ待ち)、アルマトイ(カザフスタン、曜日限定の列車待ち)、ブレスト(ベラルーシ、丸1日を遣って遠出観光)、シグトゥナ(スウェーデン、スヴァールバル行き飛行機搭乗前3日を近郊で待つため)、ダグラス(マン、小さな島なので1箇所にテントを張っていろいろ観光)、デュッセルドルフ(ドイツ、でも昼間は列車で隣国に行っていたので夜だけのステイ)、ヌアクショット(モーリタニア、2人とも風邪がひどく、またマリビザやカメラ購入などの時間も必要だった)。
旅をするために旅をするのだから、やっぱり動きたい。
キープゴーイングの気持ちは、ときに心の枷になることもあるけれど、
いつだって、短期旅行の気持ちを忘れずに、新しいものとの出会いを追うことをやめずに、旅を続けたいなと思うのです。
そろそろ一度のんびりしてみたいんですけどね(^^ゞ イツニナルコトヤラ
03Nov2007