準備編・2005年5月 ~旅3ヶ月前~ 

ボリビア&チリの旅から帰ってきました。

・・・首絞め強盗に遭う、なんて嫌な思い出が帰国してからも強く残り、
思い出しては不安な夜を過ごしていました。

こんな情けないこと誰にも言えない。
そしてまた思い出しては不安な夜を過ごす、その繰り返し。


このままだったら、私にとって旅そのものが恐怖になり固まってしまう。
旅は怖い。だけど怖い思いで旅を終わらせたくない。

でも、最後に行きたい土地がボリビアだったから、今どこに行きたいという気持ちもない。

だけどどこかに行かなければ旅が首絞め強盗で終わってしまう。

なのに旅をする場所が、分からない。

・・・なんか、だめね、私。

 準備編・2005年6月 ~旅2ヶ月前~ 

・・・少し立ち直ってきたのだと思います。

首絞め強盗に遭った惨事を、メールで知人に報告できるようになってきました。
別に励ましのメールをもらったわけでもないのに、
髄分と気持ちは励まされていくものです。
(今思うと、励ましてよと思うけれど、そこで励まさないところが優しさなのだろうと思います^^#)



「また旅をしようかな・・・」



ボリビアの実質の首都ラパスで遭った、首絞め強盗。
どの国も首都はたいてい都会だから、良くない人もいっぱいいる。

でも旅って、やっぱり首都に出てしまうし、
最終日の首都ショッピングは今までの旅の定番だし。

・・・旅に出たいけど、一人旅で都会に行きたくない。

知人に相談して、次の旅先として勧められたのが中近東イエメン。
いずれ行くことになるオマーンの隣国です。

でも・・・強盗直後で中東は、周囲が不要に心配してしまうよね・・・
・・・今は、中東に行くちからは、正直私にはない。



・・・そこで逃げるように思いついたのが、南の島
太平洋の隠れ家に行ってみようということでした。


南の島で行ってみたいと思っていたところはバヌアツです。
サイトの「次の旅計画」のページにも
以前からバヌアツ(ヴァヌアツ)を記載していたとおりです。
最初のきっかけはテレビで未開の原住民の様子が放映されたことなのですが、
原住民だけでなく観光客が間近で見られる活火山があり、一方で美しい南国ビーチ。

私の旅を慰労するには、よいところかもしれません。


まっさきに手配会社に問い合わせ。
でもね、私は、半野宿でもいいから、活火山に最も近い宿に泊まりたいし
せっかく先住の人びとに会いにいくなら、一緒にご飯食べたりして楽しく過ごしたい(*^.^*)

なのに手配会社から最初に帰ってきた答えは
「宿の手配は空港隣りのリゾートホテルのみになります」
「お客様のご希望は、衛生上手配できません」

~~~~~んもう。

 準備編・2005年7月 ~旅1ヶ月前~ 

旅に出られるのは8月お盆すぎ。なのに7月になっちゃったよ、んもう。
東京の担当者に電話してもラチがあかない秘境手配に、
私は、バヌアツの首都ポートビラにある旅行会社にメールを出しました。
日本人スタッフがいて東京にもオフィスがある旅行会社です。

こちらは客。
そう割り切って、最初から無理と言える手配内容を提示し、
ダイレクトに、それが可能かどうかを聞きました。


*** 私が手配をしてほしいこと ***
・台所床寝でも庭野宿でもいい。ヤスール火山に一番近い宿に泊まりたい。
・先住民の村で村の人と一緒にごはん作って食べたい。お腹壊してもいいから。
・彼らの歌や踊りに私も参加したい。メジャー観光村じゃなくてマイナー村希望。
・ヤスール火山。サンセットかサンライズと同時に見に行ってみたい。
・ヤスール火山よりも海側にある温泉。できれば入ってみたい。
・現地のトラディショナルな食事。現地の飲食。
・タンナ島はなるべくディープというかレアな滞在をしたい。



返ってきた返事は、手配に善処してくださるという稀有でありがたいもの。

でもそういうメールが来たらこっちのもん(?)で、
私は、可能か否かにかかわらず、まずは私がバヌアツでやりこなしたいことを提示します。

何より時間がない。

メールだけでなく、直接バヌアツの担当者に国際電話をかけたりして
時間最優先でどんどんと手配をすすめていきました。
手配内容は時に転じたり時に白紙に戻ったり何も起こらず順調にすすんだり。
おそらくこれを読む人の想像を絶する(苦笑)、
バトルのような紆余曲折の手配が進んでいきます。

 準備編・2005年8月 ~いよいよ旅~ 

手配内容がほぼ確定しました。

意思疎通が最もできるラインで、
バヌアツ現地とこまめに連絡が取れたことが勝因でした。
あとは、ニューカレドニアの贅沢なクエンドビーチリゾートホテルと
空港送迎の民間会社のバスを国際電話で予約。

バヌアツ出発4日前に、やっとすべてが揃いました。


当初私にイエメンを勧めてくれた知人も、
バヌアツ行きに最初は怪訝な様子であった知人も
最後は「いいですねーーーーよい旅を!」とエールをくれた。

日本大使館すらない南の南の小さな島。
ボリビアで最後の夢をとげた私の新しい旅の第一歩は、南の隠れ家バヌアツ。
それでは、まだ見ぬ夢の人びとと、人生初めての南の島の旅!

そしてこれは、エチオピアに続く、二度目の一人旅です。
めいっぱい楽しい旅になるよう、がんばって行って来まーす(^^)/


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