☆もちものコラム☆

解 熱 薬 に つ い て

「熱冷まし」ってヒトコトで言えばよいのかな。
「プロスタグランジンE」という物質が脳内で体熱の温度設定を高くしているので、薬を飲んでこの物質が作られないようにします。「NSAIDs(エヌセイズ)」と略される薬がよく使われます。薬局で手に入るものだとアスピリン(バファリンなど)やイブプロフェン(イブなど)といった成分。このあたりは「痛み止めと同じ薬」で、痛みと熱と炎症の全てに効きます(★)。

あと、アセトアミノフェン(別名パラセタモール)は海外でも入手しやすい解熱薬です。これは脳(発熱の中枢)に直接働いて熱を下げる作用があります。しかし「アセトアミノフェンには炎症を抑える作用がない」ので、ここをさきほどの★と混同してはいけません。

最近のトピックスでは、インフルエンザにアスピリンを服用させてはいけないことになりました。ライ症候群という副作用発現が有意に高くなるからです。だから、インフルエンザかと思われるほどの高熱が出たら「アスピリンは絶対に避け」、できればアセトアミノフェンを服用してください(●)。

私が所持している解熱薬は、ガボン現在、アスピリンとアセトアミノフェンの両方です。個人的にアスピリン志向ですが、●のことがあるからアセトアミノフェンも持っておきたい。