エチオピア旅行記
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エチオピア100Q
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(エチオピアの通貨:1ブル13.0円でした)
さ!今日はいい天気!
いよいよ、ガイドのTamiratとTamasgenと共に、エチオピアの奥地までキャンプの旅をします!
ガイドは2人ともエチオピア人ですが、英語が話せます。
また、「田村」「玉助」に名前が似ているので(^^)、
私は「タムラ」「タマスケ」って呼ぶことにしました。
タムラは気立てのよいおじさん、タマスケはハンサムなナイスガイです♪
*
私の準備が整ったら、朝ごはんです。
エチオピアでは、インジェラをみんなで食べるんです。
(昨晩、1人で食べきった私って一体・・・)
これはインジェラティブスと言います。
今朝と殺された一頭のヤギの肉に、ピーマンみたいな緑野菜を加えて塩味の焼肉にしたものを
インジェラの上に乗せて、バルバレという辛い香辛料ペーストを添えたものです。
新鮮なヤギのお肉の焼肉。朝から『ビールビール!』と叫びたくなるほど(笑)美味しかった(*^0^*)
この朝食は、『Azusaも一緒に食べよう』って誘われて便乗したので、
コーラも含めてごちになりました♪
さあっ!今から出発~♪
タムラも元気いっぱい。運転席にいるタマスケも元気いっぱい。
何より、旅の目的をいよいよこの目で見れる私も元気いっぱいです!
左のチビちゃんはGOHホテルのマスターのお嬢さんです。きゃわいー(*^^*)
ちなみに朝6時に起床したときはまだ外が真っ暗で、しかも通電もなかったので
ろうそく明かりでお化粧しました。
おかげでちょっとチークが濃く入りすぎてます(*^^*ゞ
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8:00、私たちの4駆の車はジンカを出発しました。
私は助手席で風景なども楽しみます♪
わーい\(^^)/ アイスランド以来の渡河だ♪ |
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8:30 マゴナショナルパークの入り口です 看板はさびていますが バッファローの絵が描かれていました |
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ものすごい悪路 ガタガタ道を通り… |
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そのうち 景色は一面のサバンナ風景に変わり… |
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やがて ムルシ族の人々が風景の中に 見えてくるようになり… |
10:00 ムルシ族の集落に到着しました!
車を止めると、わらわらわら…とムルシ族が集まってきます。
最初は、とにかく恐怖です(@@)
私が車から降りると、
↑こんな感じの人たちがうようよと寄ってくるんですよ(@@)
すごい勢いで寄ってくるんですよ(@@)
槍 とか 武器 を持って寄ってくるんですよ!!(@@;;;
しかも彼らの会話は部族独自の会話。
『ЮЖФ○〆∈ζ∥』 『э◎φ∑Πψ』…こんな会話。
私には
『こいつ食おうか』 『槍で刺そうか』…そんな会話にしか聞こえません(TT)
そんでもって、子供らは私の服をつかみ、ひっぱり・・・
ひゃああああああ><。
*
ところで私、こんな渦中のさなかにもデジカムを録画モードにして、
ファインダーは覗かずに荷物として手に持つ形でずっとこの猟奇な様子を撮影していたんですよ。
日本で知人に見せてあげると、いつも「ひゃあああ」と驚かれます。それだけすごかったんです。
*
ムルシ族の集落について ムルシ族の村は、マゴナショナルパークの中にあります。 マゴナショナルパークに入るには護衛ガードマンが必ず必要です。 私の場合は、タムラとタマスケが護衛ガードマンを兼ねてくれました。 ムルシ族の集落へ行くわけですから、 当然ムルシ族の言葉を話せるわけです。 そしてムルシ族の彼らが槍や銃を持っているのは おしゃれ感覚という要素も含まれています。 護衛ガードマンがつくことと そのガードマンがムルシ族の人と会話できることで 観光客が不意に襲われたりすることはない・・・はず。 また、ムルシ族をはじめとする南部エチオピアの種族の集落では “フォトルール”ができていて 大人1人写真を撮るのに2ブル(26円)、 子供1人を撮るのに1ブル(13円)がかかります。 (でも不思議なことに写真撮り放題な場所もあります) さらに集落によって価格は異なりますが ムルシ族の村では30ブル(390円)を酋長に支払います。 入場料ってなわけですね。 お金が絡むということはトラブルが発生する可能性があるわけで、 そういったトラブルを未然に防ぐために ガードマンがついていないと入場できないことになっているのです。 |
タムラに連れられ、ムルシ族の生活の場へと歩いていきます。
みーんなが、私の周りを取り囲みながら、私と一緒に歩いていきます。
(うひゃひゃひゃひゃひゃ)←心の中の焦った笑い…
心拍数は上がってばかりですが、ちょっと状況が理解できてきました。
(遅いっちゅーの)
車を停めたところから数分歩くと、ムルシ族の家が集まったところに到着しました。
ムルシ族に腕をつかまれたり服をひっぱられたりしているので、
白いシャツ(日差しよけに着ている)はかなり汚れてしまいました。
ここが、ムルシ族の家が集まるところです。
何ヶ月も夢に見てきた、ムルシ村でのムルシ族との出会い…
これは、今回の旅で、最も幸せだった瞬間の一つです。
この瞬間、私が当初目的としていたことが、終わりました。
ムルシ族に会い、彼らの暮らしを彼らが暮らす空の下で垣間見、
↓拡大↓
ここまでお皿が大きいと、相当の美人さんなんでしょうね。
うふふ、さわらせてもらっちゃった(*^-^*)
ムルシ族についてもうちょっとコメントムルシ族は、残存数5000人、地球から滅びゆく種族です。唇にお皿をはめているのは成人女性の一部。 例えば日本人は目がぱっちりしている女性を美人と思うように、 ムルシ族では唇のお皿が大きな女性が美人と思われるんです。 でも、唇にお皿をはめる人数を全体の1割と多めに見ても、 地球上でたった500人の規模なのです。 この民族に古代から伝わる風習と伝統を見られるのは、 あと何年のことなのでしょうか。 |
*
彼らの家は人の背丈ほどの小さなわらぶきで、
入り口はとってもとってもちっちゃいのです。
一緒に写真をパチリ☆
↓拡大↓
家の中を見せてくれました。
地面がむきだしになっていて、床はありませんでした。
*
ムルシ族の少女には、お腹に粒状が盛り上がっている人がいます。
さわらせてもらったら・・・ああ、これはケロイドだわ。
ケロイドとは境界明瞭な隆起性皮膚結節の一種で、傷口が肥厚して出来るものです。
タムラに聞いてみたら、彼女らは皮膚に傷をつけてわざとこのようにしているのだと教えてくれました。
物資がなくてもできる、古代から伝わるおしゃれなんですって。
耳にこーんな大きなお皿を入れる女性もいました。
彼女は、頭に大きなわっかをつけて、めいっぱいおしゃれしています。
笑った顔が、キュートね~(*^^*)
* * *
こんな感じで、ムルシ族の集落で、長い長い時間を過ごしました。
気温は40度。
熱帯の暑さです。
そして私は、『タムラ、帰ろ』って切り出しました。
ムルシ族の集落で、大きな大きな満足感を得ていました。
車に戻る際、最後に酋長と握手。
そして車に戻ったら、なんと時刻は10:30!
あれだけ目まぐるしい驚きの連続だったから、
ものすごく時間が経っているような気がしていたんです。
実際のムルシ族の集落での滞在時間は、30分。
時間のトリップというかトリックというか・・・
不思議な体験でした。。。
*
ムルシ族の集落を出た私たちは、次の目的地マゴナショナルパークのヘッドオフィスへ向かいました。
ヘッドオフィスには12:00に到着しました。
日本で情報収集しているとき、ジンカから南西部に関する情報はほとんどなく
私にとっては、未知も未知なる恐怖のエリアだったんです。
今まさにそのエリアの中にいる、
そして、その中で確実に生きる人に会う私がいる、
そんな感動を覚えながら、ヘッドオフィスを訪ねました。
オフィスで、ナショナルパーク入園料90ブル(1170円)を支払います。
オフィスにはゲストブックがありました。
日本人の書き込みは『世界ふしぎ発見』の撮影隊だけでした(2000年)。
他に日本人の記載はなく、
私も記帳してきました。
ヘッドオフィスでは冷えたコーラ(4ブル、52円)があったので、美味しくいただきました♪
気温40度の中ですものね。冷えたコーラは美味しいのです♪
そして私たちはヘッドオフィスから近くにあるマゴキャンプサイトへ行きました。
ここでランチを食べました。パンとジャム、紅茶とバナナという食事です。
マゴキャンプサイトには井戸があるので、ここで水を200Lほど汲んでいきました。
今日は、これから、さらに奥地の辺境へ行き、未開度の高い種族の集落を訪ねます。
* * *
この旅の最大の目的だった、ムルシ族の集落へ行くという夢が、エチオピア2日めにして叶いました。
『夢を見ていた』という感覚が一番合うほど
感動と驚きから、地に足がつかない時間であったように思います。
夢っていつかは覚めるものって言うけれど、
私が見た夢は、現実そのもの。
だから、私が見た夢は、覚めないの。
そんな素敵な夢に出会えた今日の私は
今までの旅の人生の中で、一番素敵な日でした。
私をここまで連れてきてくれた数々の幸運に、
心から、心の底から感謝します。
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