エチオピア旅行記
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エチオピア到着
ジンカの街
唇に皿のムルシ族
カロ族と世界遺産オモ河
美しきハマル族
地獄のアルバミンチ
首都アディスアベバ
30時間バンコク
旅を終えて
エチオピア100Q
タイ100Q
●●●● 美しきハマル族の人々 ●●●●
(エチオピアの通貨:1ブル13.0円でした)
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ムルレキャンプサイトでの寝心地は、暑苦しさの中ではよく眠れた方でした。
朝6時に起床、自分の荷物、テント、いろいろと片付けてすっきりしたところで
タムラとタマスケが作ってくれた朝食をいただきました。
オニオン入りで美味しいスクランブルエッグ、トースト、紅茶。
7:40、一晩を過ごしたムルレキャンプサイトと、そこから眺める世界遺産オモ河とお別れです。
キャンプサイト料79ブル()を払い、私たちの4WDは出発しました。
サバンナ風景が、砂漠化風景になり、そのうち、ガレキのゴロゴロする悪路へと変わります。
急勾配~ ><。
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自動車で下るのはキケン!!
と誰もが感じるくらい、そんなヤバイ急勾配を下っているんです。
車は5cmずつゆっくりゆっくり進みますが、大きなガレキを乗り越えるたびに右に傾き左に傾き…
写真には、前方に川のようなものが見えます。
これは、干上がった川。
8月のエチオピアは大乾季なので、川が干上がり、そこを車で通ることができるのだそうです。
ともかくともかく、こんなコワイ坂を上がったり下がったり、横転しそうになりながら、
私たちの車は、どこだか分からない方向に進んでいました。
*
やがて、前方に集落と人の影が見えてきました。
かすかに、独自の手拍子と歌で、私たちを迎えてくれているのが分かりました。
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8:40 ハマル族の集落に到着しました!!
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これが、ハマル族の集落がある、何もない光景です。
家と空・・・緑も少なくて、何だか寂しい感じに見えるかもしれませんが、
何故でしょうね。人々は決して寂しくないんです。
美しきハマル族の女性・・・!
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その姿は、まるで女性戦士のよう。
アフリカには、このようなソルジャーのような強さを見せる女性が残っていたんですね・・・
でも、きっと彼女らはミトコンドリアイブを真っ直ぐに受け継いでいるのかもしれない。
ハマル族の女性たちは私に大きな感激を与えてくれました。
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美的感覚も最高級です。メタリック、貝、ビーズ、皮など、デコレートも素敵なのです!
*
そもそもジンカのNTOで車をチャーターした目的はジンカの近くのムルシ族の村に行くことでした。
しかし、女性戦士の気品ある、このハマル族の写真を持っていたので
NTOでそれを見せ、遠く遠くここまで連れてきてもらえたんです。
遠くまで来た分、彼らの観光地的要素は少ないものです。
そのような、エチオピアに古来から存続する種族に出会えて、
私がここに来た最大の感想は『充足感』そのものでした。
ムルシ族の集落に行くことが目的だった私でも
旅を終えて日本に帰ってくると、
行ってよかったところの筆頭がこのハマル族の集落なのですから。
*
*
みんなで集合写真
彼らの手拍子と歌に支えられ
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涙が出そうな、感動の時間でした
ハマル族の歌と手拍子。
楽器もなにもないから、心で歌ってくれる。
なんだか、とてもよいおもてなしに、ぐっと心に響くものがありました。
私が、300枚近く撮ってきた写真の中で、一番好きな写真がこれです。
そうして私は村長と握手し、9:30、ハマル族のこの村を離れました。
*
ハマル族の人々は、辺境の地に道を作る仕事をしているそうです。
なるほど、このあたりから、どんどん道が平らになります。
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これは、ハマル族の作るビッグタウンであるトゥルミへ向かう道です。
今日は月曜日。トゥルミの街では月曜日にビッグマーケットが開催されます。
タムラが、「月曜日だとトゥルミの街でビッグマーケットがあるけど、行く?」って聞くもんだから、
私の返事は、何があっても絶対YESです(#^.^#)
『土曜日はジンカのビッグマーケットで今日はトゥルミのビッグマーケット、Azusaはラッキーだ』ですって!
金曜日に日本を出発すると、最短でこれだけ数多く回ることができるんですね。ラッキーです♪
*
10:40、トゥルミの街に到着しました。
服を着た黒人さんの集まりだったジンカのマーケットとはがらりと異なり、
民族の宝庫という言葉が本当にぴったりです!
ハマル族やバンナ族など、すごーく多くの人が集まっていて、
生活用品を売ったり穀物を売ったり、また、みんなで座っておしゃべりをしています。
ともかくガヤガヤガヤガヤと、何百人分もの声がざわめいています。
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このような民族の宝庫。本当に素晴らしい場所です!
ジンカのビッグマーケットより、何もかもがフォトジェニックでしょう(*^-^*)
このトゥルミのマーケットではフォトルール(1人2ブル(26円)を支払うルール)がなく、
タムラにも『問題ないからたくさん写真撮っていいよ』って言われました。
トゥルミの街は規模が大きく、ホテルやレストランもありました。
アボルブンナ(茶道のコーヒー版)があったので、1ブル(13円)でコーヒーを1杯いただきました♪
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写真の奥ではサンダルウッドの木を焚いて、本式に香りを点てていました。
*
トゥルミの街を11時過ぎに出たあと、私たちの車はジンカへ向けて戻ります。
途中、ディメカの街、アッルッバの街を通過していくと、風景に緑がどんどん増えてきます。
13:00、タムラが『Azusa!ここからバンナ族のゾーンだからね』って教えてくれました。
今までハマル族のゾーンを見てきたのですが、途中からバンナ族のゾーンになるわけですね。
*
13:25 バンナ族の街、カイアファールに到着しました。
エチオピアへ旅立つ前、情報が本当に稀少だった頃、
ネットで少しだけ見かけたカイアファールの名前。
そのときは、「わー、ジンカから離れていてどんなに秘境の町なんだろう・・・」って思っていました。
いざそこに立つと、そうでもないって感じなんですが、
出発前にちょっと神秘のベールを感じていたカイアファールの街は、
1歩1歩を重く歩くだけの、何か私にとっての特別な思いがある街でした。
カイアファールの街
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青と赤のビーズ飾りを頭に(はちまきのように)つけている男性がバンナ族です。
ここのレストランで昼食です♪
下の写真はインジェラティブス。
ヤギの肉の塩炒めをインジェラに乗せて辛いソースバルバレをつけていただきます。
更にこのお店ではヤギの溶かしバターを上からたくさんかけてくれました。
美味しい美味しい美味しい\(^^)/
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このインジェラとメタビール(エチオピアの地ビール)は、2人がごちそうしてくれました♪
食事が終わったら、カイアファールの町をぷらぷら歩きました。
*
14:30、カイアファールを出発し、ジンカへ向けて出発しました。
15:15、アリ族のエリアに突入しました。ぽつんぽつんと集落が見えます。
私はところどころで豊かな緑と共存するアリ族の集落の写真を撮りました。
車を走らせていると、アリ族の少女たちに出会いました。
もちろん写真を撮らせてもらいます\(^^)/
きゃわゆ~いのよ~~♪
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アリ族の少女たちは4人とも赤い装束が印象的でした。
私も加わって、5人で写真を撮りました。いや~、本当にかわいい^^
さすがにジンカに近いところだけあって、やや都会的な印象があります。
そうして私たちは、15:30、ジンカに到着しました。
走行距離はおよそ400km。砂漠あり、悪路あり、川底あり・・・よく行って来たなぁと感激もひとしおです。
GOHホテル(おととい泊まったのと同じ部屋)にチェックインしたら、記念写真です♪
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左から、タムラ(Tamirat)、GOHホテルのお嬢さん、私、タマスケ(Tamasgen)
タムラとタマスケと別れたあと、昨日シャワーを浴びていない分、シャワーを浴びました。
エチオピアなので、水シャワーなのですが、やっぱりよいもんです(*^.^*)
体から流れる水は、まるで泥水でした。
シャワーと着替えと洗濯の間、デジカムを2日ぶりに充電しました。
*
さっぱりしたら、ジンカの街をお散歩しました。
今日は月曜日。閑散としたビックマーケット地や、いつもと変わらぬ道などを歩きました。
ドキドキして何も分からなかったエチオピア初日から比べると私も慣れたもんで、
「You! You! You! You!」と声をかけられると笑って「ユーユーッ」って切り返しちゃうもんね(^^)v
お散歩のあと、NTOに寄りました。
私の格好があまりに変わったので、タマスケが『beautiful~』って言ってくれました。ヤッタネ!
ちなみに、J&Rで買った黒のタートルのノースリーブと黒のフレアスカートを合わせ、ストッキングをはいています。
ジンカらしくなくても私らしければいいんです^^
*
ムルシ族、カロ族、ハマル族、バンナ族、アリ族と出会ってきた私は、
ここジンカからエチオピア南西部でやりたいことをやり終えました。
あとは、ここから首都アディスアベバへ戻ることが課題です。
タムラは、『私もアディスアベバのオフィスに戻るから送っていってあげるよ』って言ってくれるし
『折角飛行機のチケットを持っているんだったらそれを使うのが一番かもね』とも言ってくれます。
でも、私が、『2日でアディスアベバに行くことは可能なの?』って聞き、タムラが『丸2日かかるが』というと
私は、その方法を選択したくなりました。
成田からジンカまでは飛行機の力でやってきた。
ムルシ族たちに会いに行けたのは車の力。
このまま飛行機やNTOの車でアディスアベバに戻ってしまったら、
私はエチオピアの地べたを見ずにエチオピアの旅を終えてしまう…
何か不測の事態が起こったとしても、予備日が1日あります。
(“1日しかない予備日”って考えると不安は尽きないんですけどネ…)
私は、ちょっと悩んだ末に、1人で悪名高きエチオピアのローカルバスに乗り、
自力でアディスアベバに行くことを決意し、それをタムラに伝えました。
タムラは『チケットを持っているのに、何故Azusaは危ないバスに乗るんだ?』と私に聞きました。
その返事は
『 I wanna try. 』 (ニッコリ)
*
私はジンカのバスターミナルへ行きました。
心配になったのか、タムラが車で送ってくれました。
バスターミナルって言っても、ジンカのは規模がとっても小さくて、
民家のお庭みたいな敷地にバスがポツンと停まっているだけ。なーんだガッカリ(^^ゞ
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バスターミナル風景はこんな感じです。
さて、私は、チケットマンからチケットを買いました。30ブル(390円)でした。
10時間以上乗る長距離バスの値段としては安いわ~♪(ちなみにメキシコでは5000円)
チケットマンとドライバーの両方に、
『私は明日アルバミンチに行きます!お願いだから、助手席をリザーブしておいてね(^^)/』
と重々伝えておきました。
*
というわけで、今日はジンカ最後の夜となりました。
私がエチオピアで飲んでみたいお酒の1つに、タッジがありました。
タッジはタッジワインとも呼ばれ、ハチミツから作るワインです。
タッジを飲んでみたいことをタムラに伝えると、GOHホテル近くの道をヘンに細いところに入ったところにある
タッジベット(酒盛り場のようなところ)に連れて行ってくれました。
写真のように、土の上に椅子がごろごろ置いてあるだけの、簡素な建物ですけど。
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タッジは、ハチミツの糖分を醗酵に使っているので、ハチミツの風味を残しながら甘くありません。
バレンシアオレンジの風味がしたかな^^
アルコールはほどよく入っていて、ちゃんと酔っ払えます(笑)
お値段は、中身だけだと3ブル(39円)、ボトルつきで10ブル(390円)です。
やすーい(*^^*)
私はGOHホテルで仲間たちみんなで飲みたいと思ったので、ボトルごと購入しました。
*
この日の夜は、昼間出会った日本人パッカー2人とお酒を飲みながら3人で長話を楽しみ、
また、ホテルのママさんや子供たちに折り鶴の折り方を教えてあげたりしながら、
また、アテネオリンピックの報道にエチオピア人のみんなと一緒に盛り上がりながら、
ブラックアフリカの最後の夜を、楽しく楽しく過ごしました。
海外の旅で、こんなに楽しい夜って、あったっけ・・・?
それはきっと、アフリカの気温、アフリカの大地、アフリカの空気、そしてアフリカの気質のせいね。
本当に気持ちよくなりながら部屋に戻り、
ろうそく明かりで荷造りをし、日記を書き、
私は24時に就寝しました。
明日は5時起きで、噂のエチオピアバスに乗り込みます!(ドキドキ・・・)
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(エチオピアの通貨:1ブル13.0円でした)
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ムルレキャンプサイトでの寝心地は、暑苦しさの中ではよく眠れた方でした。
朝6時に起床、自分の荷物、テント、いろいろと片付けてすっきりしたところで
タムラとタマスケが作ってくれた朝食をいただきました。
オニオン入りで美味しいスクランブルエッグ、トースト、紅茶。
7:40、一晩を過ごしたムルレキャンプサイトと、そこから眺める世界遺産オモ河とお別れです。
キャンプサイト料79ブル()を払い、私たちの4WDは出発しました。
サバンナ風景が、砂漠化風景になり、そのうち、ガレキのゴロゴロする悪路へと変わります。
急勾配~ ><。
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自動車で下るのはキケン!!
と誰もが感じるくらい、そんなヤバイ急勾配を下っているんです。
車は5cmずつゆっくりゆっくり進みますが、大きなガレキを乗り越えるたびに右に傾き左に傾き…
写真には、前方に川のようなものが見えます。
これは、干上がった川。
8月のエチオピアは大乾季なので、川が干上がり、そこを車で通ることができるのだそうです。
ともかくともかく、こんなコワイ坂を上がったり下がったり、横転しそうになりながら、
私たちの車は、どこだか分からない方向に進んでいました。
*
やがて、前方に集落と人の影が見えてきました。
かすかに、独自の手拍子と歌で、私たちを迎えてくれているのが分かりました。
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8:40 ハマル族の集落に到着しました!!
ハマル族について ハマル族は人口30万人。 このあたりの民族では最大規模の人口をもちます。 ハマル族はエチオピア南西部に広く分布していて、 今私がたどり着いた村のように、辺境で暮らす少数人口の集落もあれば トゥルミ(あとで私も訪れます)のようなビッグタウンをも形成しています。 だから、一言で「ハマル族の家に行った」と行っても、 未開の土地から、栄えた町まで、いろいろあります。 今回私は、両方を訪れることができました。 |
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これが、ハマル族の集落がある、何もない光景です。
家と空・・・緑も少なくて、何だか寂しい感じに見えるかもしれませんが、
何故でしょうね。人々は決して寂しくないんです。
美しきハマル族の女性・・・!
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その姿は、まるで女性戦士のよう。
アフリカには、このようなソルジャーのような強さを見せる女性が残っていたんですね・・・
でも、きっと彼女らはミトコンドリアイブを真っ直ぐに受け継いでいるのかもしれない。
ハマル族の女性たちは私に大きな感激を与えてくれました。
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美的感覚も最高級です。メタリック、貝、ビーズ、皮など、デコレートも素敵なのです!
*
そもそもジンカのNTOで車をチャーターした目的はジンカの近くのムルシ族の村に行くことでした。
しかし、女性戦士の気品ある、このハマル族の写真を持っていたので
NTOでそれを見せ、遠く遠くここまで連れてきてもらえたんです。
遠くまで来た分、彼らの観光地的要素は少ないものです。
そのような、エチオピアに古来から存続する種族に出会えて、
私がここに来た最大の感想は『充足感』そのものでした。
ムルシ族の集落に行くことが目的だった私でも
旅を終えて日本に帰ってくると、
行ってよかったところの筆頭がこのハマル族の集落なのですから。
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彼らが家の中を見せてくれました。 土の上に、毛皮がじゅうたんのように 敷いてありました。 |
ハマル族の少女 | ![]() |
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女性が子供と共に休んでいました 彼女らも笑顔で迎えてくれます |
赤ちゃんに いないいないばー!w(^^)w |
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みんなで集合写真
彼らの手拍子と歌に支えられ
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涙が出そうな、感動の時間でした
ハマル族の歌と手拍子。
楽器もなにもないから、心で歌ってくれる。
なんだか、とてもよいおもてなしに、ぐっと心に響くものがありました。
私が、300枚近く撮ってきた写真の中で、一番好きな写真がこれです。
そうして私は村長と握手し、9:30、ハマル族のこの村を離れました。
*
ハマル族の人々は、辺境の地に道を作る仕事をしているそうです。
なるほど、このあたりから、どんどん道が平らになります。
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これは、ハマル族の作るビッグタウンであるトゥルミへ向かう道です。
今日は月曜日。トゥルミの街では月曜日にビッグマーケットが開催されます。
タムラが、「月曜日だとトゥルミの街でビッグマーケットがあるけど、行く?」って聞くもんだから、
私の返事は、何があっても絶対YESです(#^.^#)
『土曜日はジンカのビッグマーケットで今日はトゥルミのビッグマーケット、Azusaはラッキーだ』ですって!
金曜日に日本を出発すると、最短でこれだけ数多く回ることができるんですね。ラッキーです♪
*
10:40、トゥルミの街に到着しました。
服を着た黒人さんの集まりだったジンカのマーケットとはがらりと異なり、
民族の宝庫という言葉が本当にぴったりです!
ハマル族やバンナ族など、すごーく多くの人が集まっていて、
生活用品を売ったり穀物を売ったり、また、みんなで座っておしゃべりをしています。
ともかくガヤガヤガヤガヤと、何百人分もの声がざわめいています。
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このような民族の宝庫。本当に素晴らしい場所です!
ジンカのビッグマーケットより、何もかもがフォトジェニックでしょう(*^-^*)
このトゥルミのマーケットではフォトルール(1人2ブル(26円)を支払うルール)がなく、
タムラにも『問題ないからたくさん写真撮っていいよ』って言われました。
トゥルミの街は規模が大きく、ホテルやレストランもありました。
アボルブンナ(茶道のコーヒー版)があったので、1ブル(13円)でコーヒーを1杯いただきました♪
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写真の奥ではサンダルウッドの木を焚いて、本式に香りを点てていました。
*
トゥルミの街を11時過ぎに出たあと、私たちの車はジンカへ向けて戻ります。
途中、ディメカの街、アッルッバの街を通過していくと、風景に緑がどんどん増えてきます。
13:00、タムラが『Azusa!ここからバンナ族のゾーンだからね』って教えてくれました。
今までハマル族のゾーンを見てきたのですが、途中からバンナ族のゾーンになるわけですね。
*
13:25 バンナ族の街、カイアファールに到着しました。
エチオピアへ旅立つ前、情報が本当に稀少だった頃、
ネットで少しだけ見かけたカイアファールの名前。
そのときは、「わー、ジンカから離れていてどんなに秘境の町なんだろう・・・」って思っていました。
いざそこに立つと、そうでもないって感じなんですが、
出発前にちょっと神秘のベールを感じていたカイアファールの街は、
1歩1歩を重く歩くだけの、何か私にとっての特別な思いがある街でした。
カイアファールの街
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青と赤のビーズ飾りを頭に(はちまきのように)つけている男性がバンナ族です。
ここのレストランで昼食です♪
下の写真はインジェラティブス。
ヤギの肉の塩炒めをインジェラに乗せて辛いソースバルバレをつけていただきます。
更にこのお店ではヤギの溶かしバターを上からたくさんかけてくれました。
美味しい美味しい美味しい\(^^)/
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このインジェラとメタビール(エチオピアの地ビール)は、2人がごちそうしてくれました♪
食事が終わったら、カイアファールの町をぷらぷら歩きました。
*
14:30、カイアファールを出発し、ジンカへ向けて出発しました。
15:15、アリ族のエリアに突入しました。ぽつんぽつんと集落が見えます。
私はところどころで豊かな緑と共存するアリ族の集落の写真を撮りました。
車を走らせていると、アリ族の少女たちに出会いました。
もちろん写真を撮らせてもらいます\(^^)/
きゃわゆ~いのよ~~♪
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アリ族の少女たちは4人とも赤い装束が印象的でした。
私も加わって、5人で写真を撮りました。いや~、本当にかわいい^^
さすがにジンカに近いところだけあって、やや都会的な印象があります。
そうして私たちは、15:30、ジンカに到着しました。
走行距離はおよそ400km。砂漠あり、悪路あり、川底あり・・・よく行って来たなぁと感激もひとしおです。
GOHホテル(おととい泊まったのと同じ部屋)にチェックインしたら、記念写真です♪
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左から、タムラ(Tamirat)、GOHホテルのお嬢さん、私、タマスケ(Tamasgen)
タムラとタマスケと別れたあと、昨日シャワーを浴びていない分、シャワーを浴びました。
エチオピアなので、水シャワーなのですが、やっぱりよいもんです(*^.^*)
体から流れる水は、まるで泥水でした。
シャワーと着替えと洗濯の間、デジカムを2日ぶりに充電しました。
*
さっぱりしたら、ジンカの街をお散歩しました。
今日は月曜日。閑散としたビックマーケット地や、いつもと変わらぬ道などを歩きました。
ドキドキして何も分からなかったエチオピア初日から比べると私も慣れたもんで、
「You! You! You! You!」と声をかけられると笑って「ユーユーッ」って切り返しちゃうもんね(^^)v
お散歩のあと、NTOに寄りました。
私の格好があまりに変わったので、タマスケが『beautiful~』って言ってくれました。ヤッタネ!
ちなみに、J&Rで買った黒のタートルのノースリーブと黒のフレアスカートを合わせ、ストッキングをはいています。
ジンカらしくなくても私らしければいいんです^^
*
ムルシ族、カロ族、ハマル族、バンナ族、アリ族と出会ってきた私は、
ここジンカからエチオピア南西部でやりたいことをやり終えました。
あとは、ここから首都アディスアベバへ戻ることが課題です。
【すでに手配してある方法】 今日:ジンカ滞在 明日:ジンカ滞在 明後日:飛行機でアディスアベバへ |
【タムラの申し出】 今日:ジンカ滞在 明日:タムラが戻る車に乗りアディスアベバへ |
【私の挑戦】 今日:ジンカ滞在 明日:ジンカからローカルバスでアルバミンチへ 明後日:アルバミンチからローカルバスでアディスアベバへ |
『折角飛行機のチケットを持っているんだったらそれを使うのが一番かもね』とも言ってくれます。
でも、私が、『2日でアディスアベバに行くことは可能なの?』って聞き、タムラが『丸2日かかるが』というと
私は、その方法を選択したくなりました。
成田からジンカまでは飛行機の力でやってきた。
ムルシ族たちに会いに行けたのは車の力。
このまま飛行機やNTOの車でアディスアベバに戻ってしまったら、
私はエチオピアの地べたを見ずにエチオピアの旅を終えてしまう…
折角の女一人旅!!
何か不測の事態が起こったとしても、予備日が1日あります。
(“1日しかない予備日”って考えると不安は尽きないんですけどネ…)
よし、エチオピアの地べたを歩こう!!
私は、ちょっと悩んだ末に、1人で悪名高きエチオピアのローカルバスに乗り、
自力でアディスアベバに行くことを決意し、それをタムラに伝えました。
タムラは『チケットを持っているのに、何故Azusaは危ないバスに乗るんだ?』と私に聞きました。
その返事は
『 I wanna try. 』 (ニッコリ)
*
私はジンカのバスターミナルへ行きました。
心配になったのか、タムラが車で送ってくれました。
バスターミナルって言っても、ジンカのは規模がとっても小さくて、
民家のお庭みたいな敷地にバスがポツンと停まっているだけ。なーんだガッカリ(^^ゞ
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バスターミナル風景はこんな感じです。
エチオピアのバスについて 私が乗ったバスには、運転手とは別にチケットマンがいました。 バスに乗りたい場合はチケットマンからチケットを買い、 車内ではチケットマンがチケットを確認する、車掌さんみたいな人です。 なので、チケットが欲しい場合はチケットマンに頼むと何とかなります。 また、エチオピアのバスは早朝出発するものが多くあります。 夜真っ暗なうちに出発するのに街灯もないようなところなので、 ろうそくや懐中電灯は、100%必須アイテムです。 座席に座れなかったらバスに乗れないことになるので、 朝の座席争奪戦は、本当に戦争のようでした。 『マグニチュード7の大揺れ走行』『うさぎのようなジャンピング走行』 『お尻をバットで殴られるような乗り心地』『ひったくり的座席争奪戦』 『生ゴミ捨て場とゲロため場(失礼)のような車内』 ・・・かなり噂どおりのバスの旅。旅行記を乞うご期待デス(^^;;;; |
10時間以上乗る長距離バスの値段としては安いわ~♪(ちなみにメキシコでは5000円)
チケットマンとドライバーの両方に、
『私は明日アルバミンチに行きます!お願いだから、助手席をリザーブしておいてね(^^)/』
と重々伝えておきました。
*
というわけで、今日はジンカ最後の夜となりました。
私がエチオピアで飲んでみたいお酒の1つに、タッジがありました。
タッジはタッジワインとも呼ばれ、ハチミツから作るワインです。
タッジを飲んでみたいことをタムラに伝えると、GOHホテル近くの道をヘンに細いところに入ったところにある
タッジベット(酒盛り場のようなところ)に連れて行ってくれました。
写真のように、土の上に椅子がごろごろ置いてあるだけの、簡素な建物ですけど。
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タッジは、ハチミツの糖分を醗酵に使っているので、ハチミツの風味を残しながら甘くありません。
バレンシアオレンジの風味がしたかな^^
アルコールはほどよく入っていて、ちゃんと酔っ払えます(笑)
お値段は、中身だけだと3ブル(39円)、ボトルつきで10ブル(390円)です。
やすーい(*^^*)
私はGOHホテルで仲間たちみんなで飲みたいと思ったので、ボトルごと購入しました。
*
この日の夜は、昼間出会った日本人パッカー2人とお酒を飲みながら3人で長話を楽しみ、
また、ホテルのママさんや子供たちに折り鶴の折り方を教えてあげたりしながら、
また、アテネオリンピックの報道にエチオピア人のみんなと一緒に盛り上がりながら、
ブラックアフリカの最後の夜を、楽しく楽しく過ごしました。
海外の旅で、こんなに楽しい夜って、あったっけ・・・?
それはきっと、アフリカの気温、アフリカの大地、アフリカの空気、そしてアフリカの気質のせいね。
本当に気持ちよくなりながら部屋に戻り、
ろうそく明かりで荷造りをし、日記を書き、
私は24時に就寝しました。
明日は5時起きで、噂のエチオピアバスに乗り込みます!(ドキドキ・・・)
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