夕陽は、赤い


空が青いのは、レイリー散乱によるものだった。

夕陽が赤いのは、太陽光の大気中通過距離が長くなるため、青い光が散乱されきって、赤い光が残るため。


また、太陽光が衝突する粒子径が大きくなると、レイリー散乱のみならずミー散乱の要素が出てくる。

ミー散乱は波長依存性(※レイリー散乱が波長の4乗に反比例する、等といったこと)がないため、何色の光が散乱するかという原因にはならないが、散乱光は光の進行方向に向かうという特徴がある【前方散乱】。

これに、先程の赤い光が残ることを加味すると、夕陽の赤は際だって強く観測者の目に到達することが考察できる。
14Nov2006