恒星は、瞬く


夜空を見上げていると、瞬(またた)く星と、瞬かない星とがあります。
瞬く星は恒星です。
瞬かない星は惑星(火星、金星、木星など太陽系の惑星)です。

恒星は、遥か遠く(最も近いケンタウルスで地球から4.2光年)離れています。そのため、大きな星でも、地球上我々観測者の目には、点の光源となります。点光源であり、その遠さゆえ光量が少ないのが恒星です。大気の揺れにより大気密度に差が生じると、光が屈折するため、観測者の目に到達する光量は一定ではなくなります。
これが、恒星が瞬く理由です。

一方惑星は、太陽の光を反射して強い光を放ちます。また、惑星は、ある程度の面積をもって観測者の目に到達します。面光源であり、そのため多少の大気密度のゆらぎがあっても、観測者の目から光がそれることがほとんどなく、それゆえ瞬かないのです。
これが、惑星が瞬かない理由です。
26Jan2007