メイは英語でブレッドフルーツ、日本語でパンの実、フランス語でフリュアパン。緑の果実を焼くと、中がほっくりおイモさんのようになっています。結構水分を吸うので、煮込み料理やココナッツミルク和えなど、水分の多い料理と良く合います。
Ulu(ウル)、Talo(タロ) ...トケラウ
ウル(写真黄色)はパンの実、タロ(写真茶&灰色)はタロイモです。ウルの木はトケラウ中に生えていて、またタロはサモアから輸入されていて、どちらもよく食べられています。写真は焼きタロにゆでウル。ゆでてゆで汁をきった鍋にココナッツクリームを注いで加熱を続け、ココナッツクリームが豆腐状になってまとわりついていて美味しいのです。
Mei(メイ) ...トンガ
日本語でパンの実、英語でbreadfruit(ブレッドフルートゥ)。焚き火の中で焼いたり皮をむいてゆでたりします。各国パンの実比較も是非ご覧下さい(≫
こちら)。メイはイモ類(マニオケ、タロ等)より傷みやすく、イモ類が通年採取されるのに対しメイは年に3回しか実をつけないので、メインの主食の座はイモ類の勝ち。メイをスライスして揚げた「メイチップス」は人気の一品です。
fruits de pain(フリュドゥパン) ...仏領ポリネシア
英語ではブレッドフルーツ、日本語では「パンの実」。大きいものだと人の顔ほどの大きさがあります。こんがり焼いて表面を真っ黒こげにしたあと、皮をナイフではいで、ほっくほくのおイモさんのようになった中身を食べます。さつまいもほど甘くなく、じゃがいもほど硬くなく、ふわっとした食べ心地が本当に良くて、すっかり大好物になっています。
フリュアペン ...コモロ
コモロで主食の1つとして食べられている、パンの実の素揚げです。サントメプリンシペでもよく食べられていますが(≫
こちら)、サントメ版は焼いて皮をむくのに対し、コモロでは焼いて皮をむいて中を素揚げしています。
マイヨットで主食の1つとして食べられている、パンの実の素揚げです。サントメプリンシペでもよく食べられていますが(≫
こちら)、サントメ版は焼いて皮をむくのに対し、マイヨットでは焼いて皮をむいて中を素揚げしています。
パンの実は、英語でbread fruitと呼ばれます。ここサントメプリンシペではフルータもしくはフルータパンと呼ばれます。直径15~20cmくらいの実を焚き火で黒こげにし、皮をむくと、まるでパンのようにふわふわの身が出てくるんですよ。油を使った煮込み料理によく添えられています。サントメプリンシペではいたるところにこの木が生えていて、国民の大事な主食となっています。
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