Thali(ターリ) ...インド
ターリもミールス(≫
こちら)も同じ、共通インド文化の定食です。所違えば言語・食材・形式が違い、主にアーリア人地域(中北部)でターリ(ステンレス皿の意)と呼ぶ。組合せ例:チャワル(ご飯)、パポル(薄せん)、左下からサブジ(野菜カレー)、サラドゥ(生野菜)、バジヤ(炒め物)、チャツネ(タレ)、ダル(豆スープ)、アルゴビ(じゃが&カリフラワーカレー)。店によりお替りOK。
Meals(ミールス) ...インド
ターリ(≫
こちら)もミールスも同じ、共通インド文化の定食です。所違えば言語・食材・形式が違い、主にドラビダ人地域(南部)でミールス(量ある食事の意)と呼ぶ。組合せ例:アリシ(ご飯)、アプラム(薄せん)、左からサグ(野菜カレー)、ポリヤル(野菜炒め)、パッチャリ(ヨーグルトカレー)、サンバル(豆カレー)、ラッサム(酸味汁)、カーラコランブ(辛汁)、タイユ(ヨーグルト)。お替りOK。
Chicken Butter Masala(チキンバターマサラ) ...インド
日本のインド料理店でも「バターチキン」は代表メニューですね。「マサラ」とは香辛料そのものの意味と、時間をかけて作ったもったりとした作り置きカレーペーストの2つの意味があります。バターの風味を生かして作り置きマサラと仕上げの香辛料で、美味しいチキンカレーの出来上がり♪ ヨーグルトなどで出される淡い色が好きです。味もマイルドやわらか超リッチ~!
Palak Paneer(パラックパニール)またはSaag Paneer(サグパニール)、Naan(ナンまたはナーン) ...インド
パラックはほうれん草、又はほうれん草に近い野菜。これを予め丁寧にピューレにしておき、パニール(カッテージチーズ、≫
こちら)のカレーに混ぜて、色鮮やかな緑カレーにしたものです。別名サグパニール。ナンは発酵またはベーキングパウダーで少し膨らんだ、カレーには定番の薄パンです。本来ナンはタンドール釜で焼くものだけど最近はどこも鉄板焼き。
Navratan Korma(ナブラタンコルマ) ...インド
ナブラタンは「9つの宝石」の意味で、9つの素材を意味します。また、コルマは「クリーミーなカレー」に当てられる用語で、しばしばナッツピューレを使ってとろんと仕立てるマイルドカレー。写真はパニール(圧縮カッテージチーズ)、カリフラワー、じゃがいも、インゲン、etc。9つの素材を素揚げにしてマイルドナッツカレー仕立てにしたものです。宝石の響きが気分優雅♪
Paneer Kofta(パニールコフタ) ...インド
パニールはカッテージチーズ(牛乳に酸を加えて作る)を圧縮したもの。これをゆでじゃがいもと混ぜてコロッケ型に成型して揚げて、カレー仕立てに仕上げました。コフタとは、こうした「押して成型したもの」を指す用語です(写真は少しコフタ断面が見えるようにしています)。チーズとじゃがいもが口の中でほぐれてとろけて、美味しい♪
Chicken Dopiaza(チキンドピアジャ) ...インド
これは美味しいですよ~。「ド・ピアジャ」は「ダブル・玉ねぎ」の意味。玉ねぎをたっぷり使ったカレーという意味です。写真の紫、白、黄色に見えるものは全部玉ねぎで、緑ピーマン、鶏肉と共に、しっかりした風味の香辛料(クローブなど)を利かせて作られていました。
Fish Kalai(フィッシュカライ) ...インド
「カライ」はヨーグルトを使ったカレーの1つ。注文を受けたら油にヨーグルトを入れて強火で炒め、水分をほとんど飛ばして旨みを濃縮させてからカレーを仕上げていました。今回食べた「日本人ならカレーと呼ぶであろう数々のインドの料理」の中で、これが一番美味しかった。日本でも是非ヨーグルト濃縮技、やってみようっと。
Chicken Curry(チキンカリー)、Chicken Masala(チキンマサラ) ...インド
「インドにカレーはない」とか「インドのおかずは全部カレー」て言った人は誰? 現地シェフの見解は皆「カリーは水分の多い煮込み」。今回チキンカリーとチキンマサラを同時比較。左の「カリー」は汁気が多く右の「マサラ」はもったり、特徴が出ています。なおドラビダ文化圏(タミルナード州など南インド)でカリは野菜炒めを指す意味になるので、これは北インドでの話ということで。
パラタ、パロタまたはポロタ、beef curry(ビーフカリー) ...インド
パラタは生地を層状になるようにして焼いた薄いパン。さくさくふわふわして食べ飽きません! インドは人口の8割が牛を食べないヒンドゥー教徒であっても、ビーフ料理をたくさん見かけられることもポイントの1つ。「カリー」とは、水分を多くゆるく作ったカレーのことを指します(≫
こちら)。
Biriyani(ビリヤニ)またはBriyani(ブリヤニ)、Raita(ライタ) ...インド
元々イスラム教徒の食べ物が今やすっかりインドの国民食。カレー汁混ぜご飯(しっとり)、香辛料炊き込みご飯(パラリ)、カレーピラフ(パラリ)、中に肉カレーが埋もれている、等スタイル色々。イスラム教都市ハイデラバードはビリヤニのメッカで、「ハイデラバーディービリヤニ」が今回食べた中で一番美味しかったです(写真外)。付け合せの定番はライタ、刻み野菜入りヨーグルト。
Tandoori Chicken(タンドーリチキン) ...インド
タンドールという釜で、ヨーグルト・香辛料・赤い色素を染み込ませた鶏肉を焼き上げたインド名物料理です。はふはふとアツアツをいただくのが最高です。通常タンドーリチキンは骨付きの大きなまま焼きますが、骨を除いて食べやすくカットしてから焼いたものは、チキンティッカと呼ばれます。
Chicken 65(チキンシクスティーファイブ、チキンシシティーファイ) ...インド
南インド発祥の、スパイシーチキン焼き。元々は65種類の材料(香辛料など)を使うことが名前の由来ですが、現在使われているのはせいぜい10種類くらいですって(苦笑)。ドライタイプもありますが、私はトマトソースの酸味が生きたしっとりタイプが気に入りました。日本人が発音するときは「チキンシシティーファイ」くらいが通じやすいかな。甘酸っぱくて、鶏さんウマーイ☆
マサラドーサ、ココナッツチャツネ、サンバル、トマトチャツネ ...インド
米粉と豆粉をブレンドしたもので大きな円形クレープを焼いたものがドーサ。そこにマサラ(カレー風味をつけたじゃがいも)を挟み込んだものがマサラドーサです(写真は上面を少し破って中が見えるようにしています)。付け合せの定番はココナッツチャツネ(写真黄色、≫
こちら)やサンバル(写真茶色、通常豆が入るさらさらカレー)です。写真赤はトマトチャツネ(トマト香辛料ペースト)。
Poori(プーリ、プーリー)、ココナッツチャツネ、マサラ ...インド
全粒粉で生地を作って油で揚げるとプクーっと風船のように膨らみます(揚げずに焼けばチャパティーになる)。付け合せの定番は爽やかなココナッツチャツネ(写真白、≫
こちら)やマサラなど。写真の黄色いものはマサラ(キャランガマサラ、じゃがいものカレー)です。ヒンドゥー教では油を尊ぶので、油で揚げたこのプーリーは祝事の定番の食べ物としても扱われます。
Idli(イドゥリ)、ココナッツチャツネ、サンバル ...インド
南インドの、米粉と豆粉のブレンドでできた蒸しパン、食感ふわふわ! 中には塩味や酸味があるものも。定番はココナッツチャツネ(写真白、ココナッツの硬い内壁が破砕されたソース)やサンバル(写真黄色、通常豆が入るさらさらカレー)。その他マサラ(魚・肉・野菜の旨みが出たカレー)などをかけていただきます。インド全土に広がりを見せる軽食の定番です。
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