Chili Crab(チリークラブ、チリクラブ) ...シンガポール
絶品シンガポール料理! 身がたっぷり詰まったハードシェルの蟹に、いったん甲羅等にヒビを入れてから辛いスパイスで煮込み、蟹の旨みが出たところで溶き卵を絡めたものです。トマトの旨みも加わっており、世の中の至高の旨さが味わえる指折りの逸品だとさえ思います。甲羅にも手足にもヒビが入っているので意外と食べやすいです。
Hokkien mee(ホッケンミー、ホッキエンミー) ...シンガポール
白い米麺と黄色い小麦麺をブレンドし、汁の色が淡いことで、シンガポールのホッケンミーはマレーシア版とはまるきり異なります(マレーシア版は黄色い小麦麺だけを使ったソースだくの真っ黒料理です)。えびの風味を活かすのがポイントの料理です。写真のものは高級店の豪華ホッケンミー! 牡蠣もイカもエビもタップリ入って、至高の美味しさでした。
肉骨茶(バクテー)、猪脚(チューチャオ、pig trotters)、Yam Rice(ヤムライス) ...シンガポール
肉骨茶(左上)は豚のあばらの肉を漢方と煮込んだものですが、シンガ版は白こしょうを強く利かせるので、味が少し単調でした。マレーシア版のほうが漢方が十分に味わえて個人的に好き。チューチャオ(手前)は豚足煮込み、ゼラチンが美味しい! またシンガポールではヤム芋をよく使います。醤油と共に炊き込んでヤムライス(写真右)にしたり、ヤムケーキを味噌だれで食べたり。
Satay(サテ)、Ketupat(ケトゥパ) ...シンガポール
シンガポールのサテは、鶏肉、豚肉などを串焼きにしたもので、ピーナッツ、醤油、砂糖が入った濃厚なタレでいただきます。定番の付け合わせはケトゥパ、ごはんをぎゅっと押して方形にしてココナッツの葉っぱを編んで作る小さな器に入れたもの。そして生玉ねぎと生きゅうり。
Laksa(ラクサ) ...シンガポール
ラクサは代表的なプラナカン料理です(プラナカン:15世紀初頭ごろより海峡沿いに定住した中国人と、彼らが地元マレー女性と婚姻して発生する子孫を指す)。米の麺をエビ風味の利いたココナッツ&香辛料ベースの、オレンジ色が美しい汁でいただくもの。シンガポールならではの「カトンラクサ」(写真)と、マレーシアと広く共通するその他のラクサとがあります。
Mee Goreng(ミーゴレン) ...シンガポール
東南アジアではおなじみのミーゴレン。でも「シンガポール3大料理の1つ」と言われるならばやはりここでも紹介しておきましょう。小麦の黄色い中華麺をエビや肉、野菜と共に炒めたもの。色はソース焼きそばでも実際は甘みある醤油ベース(日本のものほど醤油はしょっぱくありません)。えびのだしが美味しいです。ちびみかんを絞っていただきます。
Kueh Pie Tee(クエパティ) ...シンガポール
プラナカン料理の代表的な一品(プラナカン:海峡中国人とマレー人の婚姻により15世紀初頭頃より形成されてきた混合文化)。餃子の皮みたいなものをアルミカップのようにギザギザが入るよう成形して揚げ「食べられる器」を作り、大根やキャベツのほんのり甘い煮物を入れ、ゆでエビでトッピングしたものです。中国語表記「金林」。おめでたい料理ですね。
BBQ Stingray(バーベキュースティングレイ) ...シンガポール
名物エイ料理登場! エイの身にサンバル(辛タレ)やライム汁などをかけてベイクし、生玉ねぎを薬味に乗せたものです。身が柔らかい上、そこに旨い味付けをつけられたら、箸が止まらなくなって危険じゃないですか(笑) 味にうるさい中国人シェフらと食べに行ったのですが、数々の料理のうち彼らが一番美味しいと言っていたのがこれでした。中国語読みでサオカオバンユー。
英名でオイスターオムレットゥ。上質の生カキと薬味野菜を小麦粉入りの卵液でふわりと閉じ込めた絶品料理。もとは福建省の料理なので、福建人のたどり着いた地、例えば香港や台湾などでも同様の料理が見受けられます。中国語表記では「[虫毛](横に並べて一文字)煎」と書きます。アツアツのうちにいただくのが最高!
Otak(オタ)またはOtak-otak(オタオタ) ...シンガポール
マレーシアやブルネイでもポピュラーなオタオタですが、シンガポールでは省略系の「オタ」が定着しています。魚のすり身にサンバル(辛いペースト)を混ぜてバナナの葉でくるんでベイクしたものです。えびのオタや魚の脳みそのオタなどもありますが、一番ポピュラーなのは多分サバのオタです。辛すぎない辛味の具合が絶妙で、ビールのおつまみにしたくなりますよー。
牛肉河粉(ニューローハーフン) ...シンガポール
河粉(ハーフン)とは米粉を原料に、まるで八つ橋の皮のような広い麺を作ったもの。これを美味しい牛肉煮込みに入れていただきます。シンガポールでは牛肉のハーフンが最もポピュラーですが、魚やエビのハーフンもあるそうです。写真見てもうっとり~、こんな料理が、美味しくない訳がない♪
Ngo hiang(ンゴヒヤン、五香) ...シンガポール
福建スパイス(五香)を使った揚げ春巻き風料理。豚ミンチ、豚レバー、中国豆腐、焼き豚、魚肉団子など、様々な具のバリエーションがあり、これらを包み揚げにしたものです。辛いソース、辛くないソースをつけて食べます。昔はシンガポール屋台の定番料理でした。今は屋台は廃止されホーカーというフードコートが形成されましたが、今もホーカーで人気の定番です。
咖啡排骨(カーフェーパイクー) ...シンガポール
豚肉のリブ肉をから揚げにして甘辛いタレで絡めた料理を想像してください。美味しそうでしょ? シンガポールではこのタレにコーヒーを混ぜたものがポピュラーで、実にこれが驚きの味! 美味しいんですよ。
Carrot Cake(キャロットケイク)またはChai Tao Kway(チャイトークワイ) ...シンガポール
名前がにんじんケーキなのに材料は大根! 大根と米粉を混ぜて蒸して大根餅(中国語ではローポーカオ)を作り、角切りにして卵と炒めて作る、優しい食感が見事な料理です。醤油入りの黒いキャロットケイク(写真)と、醤油なしの白いキャロットケイクがあります。唐辛子の入れ具合によっては辛いものもあるそうです。大根餅が旨いのだからこれも旨いに決まってるよね!
Chwee Kueh(チークエ、水粿) ...シンガポール
シンガポールでは朝食の定番。米粉溶液を浅いプリン型に入れて蒸し、大根の醤油煮付けを乗せ甘味噌を添えたものです。米の味がすツルンツルンのプディングは口の中が快感! ベトナムのバインベオBanh Beoに似ていると思います。プディングではなくクレープ状に作ったものはChee cheong fun(チーチョンファン、猪腸粉)と呼ばれ、これまたシンガポール名物料理です。
NEWater(ニューウォーター) ...シンガポール
シンガポールには山がない、山から下る川がない。でも550万人が生きる水を確保しなければならない。水問題は国最大の課題の1つであり、現在は敵国マレーシアに脅されながら水を買っている状態です。現在進行形の「NEWater」事業は、何と下水排水を飲用の上水にすること。マレーシアとの水契約期限である2061年、どれだけの水がNEWaterになっているのでしょう。
©2007-11 Azusa