Makan Nasi(マカンナシ)またはNasi Ikan(ナシイカン) ...ココス
ココスの人口の大半はマレー系住民で、米をとにかくよく食べます。また農地がないゆえ皆が漁に出ることで、魚を獲ってはよく食べている。すなわち、日々の食事の相当な部分がごはんと魚の組み合わせに占められているのです。マカンナシは「ごはんもの」という意味で、ナシイカンは「ごはんと魚の組み合わせ料理」という意味。美味しい魚のトマト煮のご飯乗せ、美味でした!
Satay(サテ) ...ココス
サテはインドネシア、マレーシア、シンガポールなど東南アジアの広域で見られる串焼きのこと。ココスの人口の大半はマレー系住民なので、サテはポピュラーな料理の1つです。ただ先述の国々ではピーナッツダレや照り焼きダレをどっぷりとつけるのに対し、ココスでいただいたサテはほんのりカレー粉風味だけの美味しい鶏の串焼きでした。
Curry Puff(カリーパフ) ...ココス
マレーシアやシンガポールでポピュラーな軽食です。ココスの人口の大半はマレー系住民で、なおかつ食糧物資の貧弱なこの国では、作れるときに作って冷凍が利く(揚げる直前の状態で冷凍保存)こういう食品は大事な要素です。今回いただいたものは中身がカレー風味のじゃがいも。鶏肉や卵で作るバージョンもあるとのことです。
Curry(カリー) ...ココス
ココスで国で1つしかないスーパーに行っても、食料品の量も種類も少ない。国に農地がないので野菜などの生鮮品が貧弱でした。でもカレーならば大丈夫。空輸されて日持ちがきくじゃがいもや玉ねぎ、冷凍販売されている肉、消費期限が非常に長いカレー粉など、カレーは食糧事情の悪い国の味方です。写真はマレー系の調理人が作ったであろう、マレー風チキンカレーです。
Juice Kelapa(ジュースクラパ) ...ココス
ココスではかつてココナッツ産業の労働力としてインドネシアからマレー人が渡来した。今もそこには歴史を語る無数のヤシの木があります。ココナッツジュース即ちジュースクラパは暑さから体を解放してくれる美味しさ! 飲み終えたら鉈で割って内壁のココナッツゼリーをどうぞ(育ちすぎるとゼリー状ではなくなり硬くなります)。
Roll(ロール) ...ココス
オーストラリアでポピュラーな軽食で、肉やソーセージを芯にパイ生地で巻いて焼いたもの。ココスは食糧の大半をオーストラリアから空輸しており、オージー料理の材料は入手しやすい。作れるときに作って冷凍が利く(加熱する直前の状態で冷凍保存または冷凍食品化して販売)こういう食品は大事です。数が超少ない商店でも店頭販売しており、よく売れています。
Pie(パイ) ...ココス
オーストラリア領ココスでは食糧のほとんどをオーストラリアに依存しています。パイはスーパーで出来合いが売られる人気の軽食、オージー本場と同じ形をしています(≫
こちら)。写真は大人数用の取り分けパイ、中身はSteak & Mushroom(ステークアンドマッシュルーム)でした。
Roast Beef(ローストビーフ) ...ココス
農地も牧場も持たず、食糧の多くをオーストラリアからの空輸に依存しているココスですが、ココスの住民の大半はハラムミート(豚肉や不適切手法とみなされる方法で捌かれた肉)を食べません。オージービーフは直輸入で入手でき、安く、冷凍も容易で、人口の2割を占めるオーストラリア人も含めて国民皆が食べられる良い肉なのでしょう。
缶詰(写真上)、冷凍食品(写真下) ...ココス
ココス島には人が住む島が2つあり、食糧品を扱うスーパー/商店が1軒ずつ。どちらも脅威の缶詰&冷凍食品率の高さ、生鮮食品の少なさです。隣国のクリスマスは中国人が7割の国で、中華料理を作る為にも各種野菜を含め豊かな食材を輸入しますが、同じ豪領でもココスは8割がマレー人、2割がオーストラリア人、・・・中国人がいない。その差がここに出ましたね。
ワイン、ビール ...ココス
豪領ココスでは、空輸コストによる割高と免税による割安とがあいまって、辺鄙な島国ですがオーストラリア本土と同等の価格で酒類が販売されているように思えました(品目ごとに同一銘柄同士の厳密比較をしたわけではなく、多分同程度だろうという判断です)。酒類はもちろんオーストラリア産のものが圧倒的に多いです。食料品がバカ高いのに比して、なんと有り難いこの価格。
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