ラペトゥまたはラペットゥ ...ミャンマー
世界でも、日常的にお茶を「食べる」国はミャンマー以外にそうないのでは? ラペッソウ(茶葉を嫌気乳酸発酵により漬物にしたもの)を刻み、ピーナッツ油、塩、豆類、トマト、キャベツなどを加えて手でよく混ぜます(混ぜずに客に提供するスタイルもある)。にんにくと青唐辛子を添えるのもミャンマースタイルです。美味しさと独自性に、とにかく感激しまくった料理です!
ンガーヒン、トメー ...ミャンマー
「ヒン」とは調理されたおかずのことで、スパイスと油で「油浮きカレー」となったものを指します。ンガーは魚。写真のように水分が多く残るヒンをスィーレーイェーレーと言い、トメー(ごはん)が主食の定番おかず。ヒンはその他、ワターヒン(豚カレー)、チェターヒン(鶏カレー)、バズンヒン(エビカレー)、ンガウヒン(タラコカレー)、ペポーヒン(納豆カレー)など。
ワターヒン、トメー、トーザヤ、カピイエ ...ミャンマー
「ヒン」とは調理されたおかずのことで、スパイスと油で「油浮きカレー」となったものを指します。ワターは豚。写真のように水分が残らず油だけが残ったヒンをスィービャンと言います。ヒンを1つ注文すると、大抵、トメー(ごはん)、トーザヤ(生野菜セット)、カピイエ(魚醤と唐辛子入りの野菜のつけダレ)、スープ、お茶が無料でついてきます。このつけダレの美味しさハマります!
タミンはごはん、ドゥは和えること。タミンドゥはごはんを油や豆と和えたごはんです。具は、ゆでたイエローピース(ザドーベー)や落花生が定番です。なおいわゆるチャーハン、焼き飯系の料理はタミンジョーと言い、ミャンマーではこちらも大変にポピュラーです。付け合わせに生にんにく丸かじりも、ミャンマーの定番スタイルですよ。匂いは気になりますけど味はやみつき(^^ゞ
ンガットゥミンニン、チョンミエ ...ミャンマー
これは伝統的シャン料理の1つ。「ンガ」が魚、「トゥミン」がご飯、「ニン」は(推測ですが)もちもちの意味。日本の米のような粘りのある米に加熱後ほぐした魚肉とピーナッツ油、トマト、塩などを、手でゆっくりゆっくり何度も何度も時間をかけて和えたものです。丁寧に作ってくれるから本当に美味しくって。奥にあるチョンミエ(ニラの根っこ)を薬味にかじりながらいただきます。
シャンカウスエ:ミーセンドゥ ...ミャンマー
ミャンマーでは「シャンカウスエ」(シャン族の麺、米や小麦が原料)が重要な位置にあります。その1つであるミーセン(ミーシェ、ミシーとも)はもちもちした特有の歯ごたえがあるシャン米から作る絶品麺! 写真はゆでたミシーを醤油、魚醤、こしょう、油、味の素、ネギ、ほぐした焼き豚、砕きピーナッツ、にんにくフライなどで和えた(ドゥ)ものです。生涯最高の美味麺がここに!
シャンカウスエ:シージェ ...ミャンマー
ミャンマー料理においては「シャンカウスエ」(シャンヌードルとも、シャン族の麺、米や小麦が原料)という美味しい麺が重要な位置にあります。その1つであるシージェは鶏肉入りの油あえそばのこと、通常小麦麺使用。ミャンマーに行くと実に多様な調理法のシャンカウスエが楽しめます。
モヒンガー、モーヒンカー ...ミャンマー
この料理はミャンマーならでは! ナマズのすりみとウコン、にんにく、生姜、玉ねぎなどから作る淡白でも旨みの濃いスープで、米の細い麺(見た目日本の素麺そっくり)をいただくものです。具の定番の1つバナナの軸はまるでミョウガの如くシャクシャクしています。トッピングの定番はゆで卵やヒヨコ豆のかき揚げ「ペーカッチョー」。たっぷりの生野菜をかじりながら召し上がれ!
チャーザンジョ(写真右)、ヒンジョー(写真中) ...ミャンマー
チャーザンは春雨風の麺、「ジョ」は炒めるという意味で、春雨炒めはミャンマー料理の定番、生にんにくと生青唐辛子がよく添えられます(写真左)。そして極シンプルなスープがしばしば添えられ、「甘い」という「ジョー」という言葉を使って「ヒンジョー」と言いますが、決して甘い訳じゃない。料理に甘い味付けを使わないミャンマーでは「酸っぱくも辛くもない」味を「甘い」と呼びます。
チンイェーヒン ...ミャンマー
ミャンマー料理は米食が基本かつ汁物がつく点で和食に似ているかも。汁物は「ヒンヂョー」又は「ヒンガー」というシンプルな(辛味や酸味のない)スープ(別途紹介、≫
こちら)や、「チンイェーヒン」という酸味あるスープがあります。写真のものは、魚の骨をダシにして野菜をくったり煮込ませたもの。酸味あるスープは美味しいですね。
ワッタートゥトゥ、ワタドゥトゥ ...ミャンマー
ワッター(豚肉)のあらゆる部位を串に刺したもののスープ煮を目の前で作ってもらって、熱いうちにいただくもの。ミャンマーではよく見かけられる、もつ鍋屋台の光景です。ピーナッツ味噌ダレと、生にんにく&生唐辛子丸かじりでいただきます。1串50チャット(5円)という安さが嬉しい!
ミャンマーのシャン族は、ヒヨコマメを原料とした、まるで日本の卵豆腐のような柔らかで優しくて旨みのある味わいの豆腐を持っています。その名もトウフと言うのです。1cm厚さに切って揚げて食べたり、拍子木に切って油と野菜と和えてサラダにしたり(写真)。元の豆腐が美味しいのだからこのサラダももちろん美味しい!
レッシェーケウシーチェ ...ミャンマー
ミャンマーではよくある食材、うなぎの炒め物です。中華料理も浸透しているミャンマー(中国と接しているので)では、こういう中華風の炒め物もごく普通に見られます。そしてこれがっ、うなぎと言えば日本の蒲焼きが最高と思う脳を一挙更正する絶品の美味しさ^^
ペッポウまたはペッボウ ...ミャンマー
ミャンマーで納豆発見! しかも日本の納豆に酷似! 起源は中国雲南とされているのでそこから双方に伝播したのでしょう。調理法は、香辛料と油で煮ていわゆるカレー「ペッポウヒン」にしたり、唐辛子やにんにくなどと油で炒めて「ペッポウジョ」にしたりします。納豆好きにはたまらん旨さなのですよ。一方有塩納豆は味がまるで中国のトウチ、野菜のつけだれに使われています。
モンニィンチン、モーニェージェン、モウニンチェ(写真右前の漬物) ...ミャンマー
流石に日本を何年も離れていると「高菜漬け」なんて手の届かない大ご馳走になってくる。でもシャン族の料理ではしょっちゅう高菜漬けを出してくれるので癒してもらえた! 正確にはモンギーという苦菜(写真左奥)を使った漬物です。強度発酵していて酸味がしっかり出ていて美味しい♪ 屋台では「ご自由にお取り下さい」の如くお替わり自由♪
日本では、もち米はお祝いの日、特別なときに食べるものですが、ミャンマーは普通のお米が常食であるにも関わらずもち米(カオニェン)も日常から多用しています。私が体験したところでは、揚げ春巻きの具がもち米だったり、朝食には写真のようなもち米菓子(カオニェンガチェ)がよく食べられていたりといった具合に。
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