Pho(フォー) ...ベトナム
ベトナムの代名詞的料理! ライスペーパーを細切りにして作る平たい米麺を使う汁そばです。鶏肉や牛肉のゆで汁にヌオックマム(魚醤)や味の素、砂糖を加えて作る甘めスープを椀に注ぎ、ゆでた麺を入れ、切った肉を乗せます。写真は鶏肉乗せのフォーガーPho Ga、別に牛肉乗せのフォーボーPho Boもポピュラーです。好みで生野菜やライム、唐辛子をトッピングして。
Phở bò kho(フォーコーボー) ...ベトナム
別途紹介するフォー(≫
こちら)に属するけれど、普通にフォーと言ってもこの料理は指しません。コーが煮込む(英語堪能なベトナム人は「シチュー」と通訳してくれた)、ボーが牛。つまり、牛肉や牛骨を煮込んで旨みを引き出した煮汁で、平たい米麺をいただくものです。生のもやしやドクダミ、シラントロ(香菜)など歯ごたえと香りのよい生野菜をたっぷり添えていただきます。
Bun Bo Hue(ブンボーフエ) ...ベトナム
フエ料理には、宮廷料理が多いという印象があります。この洗練された麺料理にも脱帽の想いです。米粉を練って丸穴から押し出して茹でて作る丸麺に、牛肉のゆで汁やヌォックマム(魚醤)ベースの美味しいスープ。上には野菜やチャーシュー乗せ。ベトナムでは麺料理には生野菜各種が添えられます(写真では生もやしやどくだみの葉など)。唐辛子やライムを好みでどうぞ。
Cha Gio(チャージョー、写真左)、Goi Cuon(ゴイコン、写真右) ...ベトナム
写真左のチャージョーは日本でも定番の揚げ春巻き、別名ネムNem。小麦粉の皮に、中身は肉・野菜・春雨など自由に。写真右のゴイコンはいわゆる生春巻き、別名ボビアBo biaやポディアPo dia。水で戻したライスペーパーに、自由な具を香りの強い葉と共に巻きます。
Banh Cuon(バンクー)またはBahn Uot(バンウー) ...ベトナム
米粉溶液を蒸して出来るべろんつるんとした麺がバンウー(ウーはwetの意味)。この究極の生の米麺で豚肉や野菜を巻く/添えていただきます。巻いた場合はバンクーですが(クーはrollという意味)、巻かずにバンクーだったり(写真)、巻いてバンウーだったりと現状の呼び名は混用されています。ヌォックマム(魚醤)と砂糖のタレが病みつきに美味しい!
Com Hen(コムハン、コムヘン) ...ベトナム
これはベトナム宮廷料理(フエ料理)の代表的な料理で、汽水(または淡水)で獲れるしじみをふんだんに使った「しじみ丼」です。しじみのヌオックマム(魚醤)煮をごはんに乗せ、バナナの花やドクダミなど香り高い香草類をたっぷり添えています。日本で作るならば、青紫蘇や茗荷、できればドクダミをたっぷりと乗せると、そのシャクシャクした歯ごたえも再現できることと思います。
Com Sen(コムセン)またはCom La Sen(コムラセン) ...ベトナム
これもベトナム宮廷料理の定番料理。ごはんとハスの実その他の具を炒めて、ハスの葉で包んで蒸し、最も外側にはハスの花を仕立てました。中身は「蒸篭で作るチャーハン」をイメージできる味付けです。センはハスの実という意味です。花開く御姿が高貴ですね。
Com Ga(コムガー) ...ベトナム
ベトナムでコムガー、タイでカオマンカイ、その他マレーシアやシンガポールでも人気料理。ゆでた鶏胸肉をゆで汁の中で冷まし、切り分け、きゅうりと生姜入りの甘辛いタレを添えてゆで汁炊きごはんと食べます。鶏もも肉を使ったら名前はコムドゥイガーCom Dui Gaです。中国の海南鶏飯(ハイナンチーファン)と同じと言うのは嘘で、海南にはこのテの鶏飯はありません。
Canh Chua(カンチュアまたはカインチュア) ...ベトナム
カンはスープ、チュアは酸っぱいという意味。タマリンド(酸味ある木の実)等で酸味をつけたスープです。写真の料理はカンチュアカーCanh Chua Ca(カーは魚の意味)で、大ぶりの魚もパイナップルも入り、甘酸っぱさが引き立っています。具沢山が基本、写真はトマトセロリ大根などたっぷり。カンボジアにもそっくりの料理(サムローの1種)があります。ごはんと一緒に召し上がれ。
Cà ri(カリ) ...ベトナム
カリはベトナム語でカレーのこと。特に南部ベトナムの料理です。ベトナム風カレーにはココナッツミルクとヌォックマム(魚醤)で味をつけるのが特徴で、写真のCà ri gà(カリガー、鶏肉入りカレー)には、その他レモングラスや生姜を風味付けに使っていました。具は鶏肉にんじんじゃがいもと食べやすいものばかり。ごはんと共にいただいたら美味しかった~。
Cha Cua(チャークア) ...ベトナム
これはベトナム式のカニ入りスパニッシュオムレツ! 中国語では越式蟹肉餅と書かれます。春雨やしいたけネギなど具沢山卵焼きと、カニ肉入り卵白卵焼きと、卵黄のみ卵焼きが3層になるように作り、切り分けてごはんに乗せていただきます。レイヤーがきれいね~。そして中華風の味もしっかりついていますが、添えてあるチリソースも非常に合います。
Mi xao chay(ミーサオチャイ、ミサオチャイ) ...ベトナム
ミーが中華麺、サオが炒める、チャイは野菜類(肉なし)の意味。ゆで中華麺に青菜や揚げ春巻き油揚げを乗せて炒め和えたものです。ヌォックマムの味付けが限りなく美味しい。マダガスカル定番の庶民料理「ミサオ」(≫
こちら)も、ひょっとしてフランス人がベトナムつながりで持ち込んだのじゃないかと勘ぐるこの頃(^^ゞ
Banh Mi(バンミーまたはバインミー)、Ca Phe(カフェ) ...ベトナム
かつてフランス領だったベトナムではふわふわフランスパン(中がすかすかしていて柔らかい)が朝食の定番の1つ! 中に好きな具を挟んでサンドイッチにしたものがよく食べられています。食卓にハーブソルトが置いてあって、これがまた美味しいんです。ベトナムのもう1つの定番、こくのある美味しいカフェ(コーヒー)と共にどうぞ!
Chao(ジャオまたはチャオ) ...ベトナム
ジャオはお粥のこと。ベトナム粥は、鶏や豚や臓物でしっかりダシをとったスープで作るんですって。お米をよけると具が出てくるし、美味しいですよ~。
Ruou(ロー) ...ベトナム
ベトナムの薬用酒! ヘビやコウモリなどギョッとするものが漬け込まれていたり、ミカンの皮などほっとするものが漬け込まれていたり。その具によって、腰痛に効く、膝の痛みに効くなど、効果効能が違ってきます。味が良くて、寝しなの一杯として楽しむだけでも十分に価値あるものです。写真には各種ヘビが写っています。
Che(チェーまたはジェー) ...ベトナム
チェーはベトナムスイーツの代表格。寒天の細切り数色に、コンデンスミルクやココナッツミルク、フルーツや豆、シロップなどを重ねた冷たいおやつです。暑くて歩き疲れた時でもこれで一発逆転! お店によっては温かいチェーもあります。
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