ムームーって可愛い名前! 焚火で石を、夜見ると真っ赤になるように(昼間見ると白にしか見えない)焼き、イモ・野菜・肉をバナナの葉に挟んで(土がつかないようにする)、上下に焼き石を置き、放熱による「蒸し焼き調理」をします。パプアニューギニアに土器文化がなかったからこそできた「土中オーブン」は、食材をふっくら柔らかくする最上の調理法です。美味しさ最高です。
サクサクって可愛い名前! サゴヤシの幹のデンプン質の部分からデンプンを取出すと(片栗粉みたいな感じ)、腐りにくい状態で保存がききますよね。これをお湯などで練ってもち状にして、鶏肉料理などをおかずにいただくものです。子供の頃工作に使ったデンプン糊っぽい味が少ししました。ピジン語ではSago(セイゴ)と呼ばれます。
わ!ニューカレドニアやバヌアツのブーニャ(≫
こちら)と同じだ! 大きな鍋に具材を入れ、穴を掘って熱した石と共に埋めて蒸し焼き、つまり原理はムームー(≫
こちら)と同じですね。アイギールとはここに入れる青菜の名前(調理前はアイビカという葉が調理後アイギールと名前を変えるらしい)。鶏肉やイモ類などがココナッツミルクやにんにくと共にふっくら調理されていました。
banana cake(バナナケイク) ...パプアニューギニア
パプア山間部に伝わるバナナケイクとは、私たちがイメージするお菓子とは全然違います。甘くないバナナをスプーンでかきとり生姜やねぎを混ぜて青菜と混ぜてバナナの葉でラップしてゆでるそうです。塩をつけていただきます。さといもと明日葉でこういうの作ったら美味しそう~って、思ったよ^^
フィスはピジン語で魚という意味です。海でも山でも魚はよく獲れるようで、今回いただいたのは川魚の素揚げです。クムーという西洋パセリのような葉と共にいただきます。
英語でソーセージならピジン語でもソーセージ。この皮が着色料で真っ赤っかなのがパプアニューギニア国民の大好物。素揚げにしたものをクムーという西洋パセリのような葉と共にいただきます。
Kau kau(カウカウ)、Lamb flap(ラムフラップ) ...パプアニューギニア
カウカウこそパプアニューギニア人の大事な主食ナンバーワン! 英語でスウィートポテトと言い、日本でならばサツマイモが近い味を持っています。黄色いカウカウや白いカウカウがあります。ラムフラップ(骨付き羊肉の2cm厚さスライス)はニュージーランドからの輸入品で、安い肉として庶民の食卓に根付いています。
Tapioka(タピオカ)またはCassava(カッサバ) ...パプアニューギニア
キャッサバ芋のこと。安く買える人々の主食の1つとなるイモです。
マグロの血合いの部分を使ったツナ缶って、なかなか見たことないのではないかと思います。パプアニューギニアとそのお隣ソロモンにしかないと言われる(詳細未検証)、世にも珍しい、そして旨いツナ缶。旨さの秘密には調味料が少々入っていることもありますけれど、パプアニューギニアでは通常のツナ缶の1/5の値段でこれが買えるから、絶対これがいい!と思うわけです。
Beef Stack & Rice(ビーフスタックアンドライス) ...パプアニューギニア
パプアニューギニアは輸入食の影響から「食生活がオーストラリア依存」となる地域が多いのですが、インドネシアに近い地域では当然「食生活がインドネ依存」になる。写真は羊肉角切りを濃い醤油味の麺入り汁仕立てにしたもので、ごはんにかけて食べます。なぜ羊をBeefと言うのか、Stackはステーキと言いたいのか? ともあれ濃い醤油味に限りなくアジアを感じました。
Suga(スガー)またはSugakein(スガケイン) ...パプアニューギニア
外国人が一度も来たことがない村に訪問したとき、「ウェルカムドリンク」代わりに出されたものが、サトウキビでした。英語でシュガーケーンですがみんなスガーって呼ぶんです。皮をナイフで剥いで、歯で引きちぎり、口の中で咀嚼して甘い部分をいただき、甘みが出なくなったらカスを吐き捨てます。
パプアニューギニアはいろいろなフルーツに恵まれています。写真は、ポポ(パパイヤ)、パイナップル、オレンジ、レモンの盛り合わせ。
Sausage flour(ソーセージフラワー)、Flour ball(フラワーボール) ...パプアニューギニア
パプアで人気の揚げパン2種。中にソーセージが申し訳程度に入ったのがソーセージフラワー(写真左、フラワーは小麦粉の意味)で、具なしの丸い揚げパンがフラワーボール(写真右)です。
ヤシの一種のような背の高い木の小さな(2~3cmくらい)緑の実(写真中央)がブアイ。中の身の部分を口に含み、「マスタード」と呼ばれる植物(写真左)に「ライム」と呼ばれるアルカリ性の粉(写真右)をつけて更に口に含みます。ナルコティックな(麻薬のような)作用に男女問わず愛されています。ブアイを噛む人は口の中真っ赤っか。日本語ではビンロウと言います。
コフィはピシン語でコーヒーのこと(言われなくても想像つくよって言われそうですけど念のため)。パプアニューギニアは良質で美味なるコーヒーの産地として世界に知られています。コクがあって、酸味が強くなくて、どっしりした香りがあって好きな味!
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