Plun Pilie(プランピライ) ...ピトケアン
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プランはグリーンバナナを意味するピトケアン語。英語のプランテーンですね。甘くないグリーンバナナをすりおろして、水を加えてもっちりさせたあとに容器に入れてベイク(オーブン焼き)したものです。食感はというと、まずねっとり。もちもち。日本の料理で言うと片栗粉をたっぷりいれた「いももち」のよう。そして甘くないけれどもバナナ風味が口に広がります。
Pick Fish(ピックフィッシュ) ...ピトケアン
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ピトケアンの地物の魚は、よくピックフィッシュとして食べられているのだそうです。魚の種類は何でも良く、いったんゆでたあとにほぐして、玉ねぎと一緒に炒めて作ります。素朴な美味しさが想像できますよね! 好みでココナッツミルクを入れる方法もあると、ピトケアン一の料理上手のおばさんに教わりました。魚と合うように、玉ねぎは一辺が1cmより小さな角切りで。
Fish & Chips(フィッシュアンドチップス) ...ピトケアン
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英領国家ピトケアンでは、食材の多くはニュージーランド頼りで、ニュージーランドもまた英連邦国家、両国と共通してフィッシュアンドチップス(揚げ魚とフライドポテト)がポピュラーです。家庭の手作りのフィッシュアンドチップスは、島の男がその日捕らえた新鮮そのものの魚で作りますから、新鮮でアツアツでほくほく! 白身から湯気が出るほどジューシーな美味しさがありました!
Cow Peas(カウピース) ...ピトケアン
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現地ではgreen beansと呼ばれる豆(多分エンドウマメ)をココナッツミルクで炊いた豆料理です。今回は玉ねぎ、インゲン、トマトなどが入っていて美味しいシチュー風の味付けでした。ただ玉ねぎetcはあくまで「depend」(任意)なので、大事な材料は豆とココナッツミルクということでした。
Bake rice(ベイクライス) ...ピトケアン
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国民の皆が持ち寄るの食事パーティーが開かれたとき、ベイクライスを持ってきた人は3人もいました。それだけありふれたピトケアン料理なのですね。1カップくらいのお米を洗って、ひたひたのココナッツミルクを入れて砂糖を入れ、オーブンへ。ほのかに甘く炊き上げました。デザートにライスプディングとしていただいてもマッチしそうな料理です。
Corned Beef(コーンドビーフ) ...ピトケアン
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日本人にコンビーフというとあのねじまき付き缶詰が連想されますが、本来のコーンドビーフは塩漬け牛肉に火を通した英国料理です。ピトケアンでは複数の場でコーンドビーフを食べ、「うわこれ美味しい!」と言ったら、「ニュージーランド製のパック詰めをみんな買って切って食べている」という回答でした。様々なNZ製食品がピトケアン料理の土台になっているのが現実です。
持ち寄りの料理 ...ピトケアン
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人口40人台、家庭数約20だけという極小国家ピトケアンでは、例えばツーリストが来るときや、お祝いの日などは、各家庭で作った料理をみんなで持ち寄ります。そうすれば1、2品作るだけでもごちそうが並びますものね。国中から料理が集まってみんなでシェアする国なんて、ピトケアンならではですよ!(笑) 3日の滞在中に2度もこのスタイルの食事をいただく機会がありました。
Plun Pancake(プランパンケーク) ...ピトケアン
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プランピライ(≫
こちら)のタネを固めに作ってフライパンで焼いたパンケーキ。サトウキビシロップをかけていただきます。甘くないバナナ味のパンケーキにアクのある味のシロップとは、伝統的なのだけれど今いち。素直に生地に砂糖を入れたほうが美味しそう。でもそんなことをしたらつまんないからやっぱり伝統的な食し方が良いと思う(どっちやねん→つまりは揺れる料理ってこと)。
Pie(パイ) ...ピトケアン
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英国関連の地ではパイは欠かせない料理ですね。チキンやミートを入れたおかずパイもあります。
Trifle(トライフル) ...ピトケアン
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英国の伝統的デザートがピトケアンでも見られます。カスタードクリームはインスタント(つまり長期保存できる材料で作られる)が流通しているから簡単です。スポンジケーキを沈めてカスタードクリームに浸し、生クリーム(ガスボンベに入ったものが買える)をかけています。スポンジにオレンジジュースなどがしみこませてあって、美味です。
Pitcairn Honey(ピッケンハニー) ...ピトケアン
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ピトケアンでは筆頭のお土産物がハチミツです。南国フルーツの花が咲くピトケアンでは、マンゴーの花の蜜なども含まれているのです。色から分かるように味も濃厚で、これで紅茶を飲むのも美味しかったです。
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