パラグアイは肉食文化圏で、人々はあまり野菜を食べません。「野菜不足をお茶で補う」という発想で、どこに行くにも茶器セットと水筒を持っています。茶葉はジェルバと言い、淹れたお茶はマテと言います。冷水で淹れたお茶は特にテレレとも言われます。ボンビージャという穴あき(茶濾しつき)金属ストローで飲むアイディアが素晴らしい。
Chipa(チーパ) ...パラグアイ
パラグアイ伝統パンです。アルミドン(キャッサバ粉デンプン)、ゆでマンディオカ(ゆでキャッサバ芋)、チーズ、卵を混ぜて牛乳でこねてオーブンまたはオーブントースターで焼いたもの。街中ではちくわのように串に刺してぐるぐる焼きにしたもの(これは美味しいらしいです)も、穴あきドーナッツ型にして売られたもの(これはいまいちでした)もありました。写真の団子状のものは絶品♪
Sopa Paraguaya(ソパパラグアージャ) ...パラグアイ
直訳すると「パラグアイのスープ」なのに、全然スープじゃないっ! 名前の由来はとうもろこしスープを作っているときうっかりして水分を飛ばしすぎてとうもろこしケーキになってしまった、ということです。トウモロコシの粉、チーズ、卵、牛乳、玉ねぎで作ったパウンドケーキです。ぼそぼそしていて水分が欲しくなります。玉ねぎが入ることで風味はチーパとは全く異なります。
小さな国土のパラグアイには多数の日本人移住者やその子孫が住んでいます。だから日本食材も手に入りやすいし、安価に日本料理が食べられます。意外にも日本料理店には地元パラグアイ人もいっぱい来ていて、うまく文化が共有できていように思えます。
Aforado(アフォラード) ...パラグアイ
鶏手羽にぼったりと衣をつけて揚げた、いわゆるフリットです。アフォラードってメスフラスコ(理科の実験で精密に容量を測るためのガラス器具)という意味があるらしく、なるほど言われてみれば形がフラスコっぽいのかも。
Pollo asado(ポジョアサード) ...パラグアイ
「焼いた鶏肉」という意味のポジョアサードは中南米で広く見られる料理です。
parrillada(パリジャーダ) ...パラグアイ
肉食重視のパラグアイ人の典型料理。parrilla(パリージャ)が「網」、parrillada(パリジャーダ)は「網で焼かれたもの」の意味で、通常は数種類のお肉のミックス焼き肉を指します。「アサード」(焼いたという意味)と使い分けない場合もあり、アサードの中にパリジャーダが位置づけられている感じ。写真は「コスティージャ」というあばら肉に「チョリソー」というスパイシーソーセージ。
churrasco(チュラスコ) ...パラグアイ
肉食重視のパラグアイ人の典型料理です。ブラジルのシュハスコまたはシュハースク(≫
こちら)と同じ料理です。大きな肉を串焼きにして、客の希望する量をお皿の上で切り落としてくれるスタイルが南米らしさ満点です。
Arbondigas(アルボンディガス) ...パラグアイ
「肉団子」という意味の単語です。今回は肉団子を紹介したいというよりは、「どことなくイタリアの影響を受けた南米料理」を紹介したかった。イタリア移民が多いパラグアイでは、他の南米諸国とちょっと違って、安飯屋であっても「どことなくイタリアっぽいかも?」という料理が多いと思いました。写真はトマトソース煮込みの美味しさが印象的でした。
Milanesa(ミラネッサ) ...パラグアイ
ミラネッサは「ミラノ風」という意味で、南米各地に広まっているカツです。肉にペレヒール(パセリみじん切り)が入ったとき卵をくぐらせてからパン粉をつけます。しかし、パラグアイやアルゼンチンのミラネッサは・・・あれーパセリ見えなーい(・
Caldo de gallina(カルドデガジーニャ) ...パラグアイ
メニューを見て喜んでペルーのカルドデガジーニャを思い出して(≫
こちら)うきうきと注文したら・・・、流石肉食のパラグアイ、野菜入ってません(泣) 鶏肉とキンカンだけの、でもゼラチンとろけるとろみあるスープでした。
Mandioca(マンディオカ) ...パラグアイ
キャッサバ芋のことです。フランス語圏ではマニオクと呼ばれて西アフリカや中央部アフリカ各地で登場したものと同じです。肉料理に対し主食として食卓に並びます。じゃがいもと長いもの美味しさがミックスされた感じで、ほくほくねっとり、大好きなおいもです。
Brahma(ブラーマ) ...パラグアイ
パラグアイの美味しいビール♪ 南米の他国でもお目にかかれます。
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