レギュム ...ハイチ
フランス語でも野菜という意味をもちます。写真ではジュリコレ(赤豆ごはん)の上に乗っているもので、キャベツ、玉ねぎ、皮をむいたナスなどをみじん切りにしてトマトでどろどろに煮たもの。野菜の甘みと旨みが濃縮されていて本当に美味しかったんです。緑の野菜を混ぜたレギュム、チョリソーソーセージ入りでおかず感をアップしたレギュムなど、バリエーションは様々です。
ソスプワノワ ...ハイチ
プワは豆、ノワは黒という意味。だからソスプワノワは、黒豆のピューレソースという意味です。中米ならフリホーレスと呼ばれる料理と同じです・・・が!! ハイチのソスプワノワ、めちゃ美味しい~! 何故かというとシネンセ種のフルーティーな香りをもつ唐辛子を使っていて、ほのかな辛味にさわやかなフルーティーさが隠れているのです。かなり気に入っちゃいました。
プワトンまたはソスプワトン ...ハイチ
プワpwaは豆という意味です。インゲンを主体に、にんじんも加え、レモンでさわやかさを出したトマトスープです。ハイチではポピュラーな料理のようで、幾つかの食堂で見かけました。野菜のトマトスープにレモン入りって、いいアイディアですね!
bannan(バナン)、tassot(タソ) ...ハイチ
バナンはゆでバナナ。調理用バナナを使っているので、甘くなく、イモ類の1つといった食感です。タソは肉という意味。今回いただいたのは「ジャーク牛肉」(ジャークシーズニングというジャマイカ発祥でカリブ海に広まっているスパイスブレンドで漬け込んだ牛肉)のサイコロ焼きです。量は寂しいけど、味が濃いのでこれでいいのかも。
Dili kole(ジュリコレ、ジュイコレ) ...ハイチ
カリブ海で定番の、赤豆炊き込みごはんが、ハイチにもありましたよ。ハイチ料理の繊細な技法によってハーブや細かく切った野菜入りで味良しです。なお、日本人の発音はラ行の音が強いので、ジュイコレと言ったほうが地元の発音に近くなると思います。
Tonm tonm(トムトム)、カラール ...ハイチ
トムトムはとうもろこし粉を練って冷やし固めたものを包丁でそぎ切りにしたもの。カラールは骨入り(今回は肉なし)のピーナッツ風味のオクラソースです。驚くのは食べ方! カラールに浸したトムトムを、なんと!噛まずに飲みこむのです!・・・個人的にはとうもろこしやオクラソースの味を楽しみたいのに、噛もうとすると周囲がやんややんやとうるさくて・・・(^^ゞ
dili(ジュリ)、ラロ ...ハイチ
ジュリはちょこっと塩を入れて炊いた白いごはんで、ジュリブランduli blanとも言います。そして「ああこの人たちはアフリカ人なんだなあ」と実感したのが、ラロという芋の葉のみじん切りをどろどろに煮たもの。シエラレオネのプラサス(≫
こちら)やギニアのボラカイ(≫
こちら)と同じ料理なんですもの! 朝陽のせいでオレンジ色ですが、実際は緑が黒ずんだ色をしています。
mayi kole(マイコレ) ...ハイチ
最初食べたときは豆がゆと思いましたが、実は挽き割りのとうもろこしかゆ(ちょこっと豆入り)。これが美味しくてね、ブイヨンの味が利いていて、辛い唐辛子(写真の黄色いもの)、茎ごといれたハーブ(多分香菜)、骨(骨付き肉から肉がなくなったもの、写真の茶色いもの)、そしてほのかなシナモン風味。
bouyon(ブヨン) ...ハイチ
フランス語のブイヨンが訛ってハイチ語(クレオール語)のブヨンになった模様。しっかしこれは旨い。カニ!塊の肉!タロ芋!マニオク! その他、香草、にんじん、バナナ(甘くなくイモみたいな加熱用バナナ)、すいとんと、色々入って美味しさ満点のごった煮です。写真で1人前。お腹いっぱいになれます♪
ザボド ...ハイチ
「ハイチってコンゴ民主(旧ザイール)みたい」と、町並み、人々の顔立ち(ここにはザイールから連れて来られた奴隷もいるそうです)、そして町にありふれるアボカドから、そう感じました。道端にはアボカドだけを売る少女もたくさんいます。地元クレオール語では「ザボド」と呼ぶようです。
フレスコール ...ハイチ
町中では、移動かき氷屋台をよく見かけます。1つ5グー(12円)で暑さ解消! シロップは自分で選べます。このシロップがウゾ(ギリシャのなんとも匂う酒)の匂いがするのは、わざとアニスシードの香りをつけているのでしょうか? なおこの氷は氷業者が作っている様子ですが、あまり食べ過ぎないよう注意。
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