Tortilla(トルティージャまたはトルティーヤ) ...グアテマラ
トルティージャ文化の中米諸国で、一番美味しかったのがグアテマラのそれ。マサ(とうもろこし粉)を水でこねてひとちぎり、それを手と指でパンパンとたたいて丸く薄くしたものを鉄板でほっこりと焼き上げます。人々の大事な主食です。焼きたてが最高なので、是非メルカド(市場)などで焼き立てを食べてみてください! お気に入りは黒とうもろこしの粉で作ったトルティージャネグロ。
Tostada(トスターダ) ...グアテマラ
薄いトルティージャをサックリ揚げて上にいろいろな具を乗せた、スナック感が出たおかずです。ワカモレ(アボカドピューレ)、トレモラチャ(紫キャベツの薄い酢漬け)、パスタ(トマトソーススパゲティー)、鶏のマヨネーズサラダ、チョミン(中華インスタント焼き麺)などをいただきました。
Pepian(ペピアン) ...グアテマラ
ペピトリアというカボチャの種の様なものを使っているからペピアン。油を使わず、カボチャの種様のもの、ゴマ、トマトのようなもの、巨大唐辛子のようなもの、玉ねぎにんにくその他野菜類を焦がしながら鍋で炒め、水を加えてミキサーで滑らかにしてから肉類を入れて煮込みます。ごくわずか辛く、ごくわずか苦く、野菜と肉の旨み満載のペピアンはグアテマラ料理の代表的一品です。
Cardo(カルド) ...グアテマラ
スペイン語学校の先生によると、カルドはソパ(≫
こちら)よりも水を多くして野菜を多く入れて煮込んだ料理、のことです。もちろん肉が入ることもよくあります。
Sopa(ソパ) ...グアテマラ
ソパは英語のスープと同じ語源ですから、スープ類全般を指す言葉です。具も多種多様。写真は「Sopa de carne」(ソパデカルネ、肉スープのこと)。ランチメニューのメインとして選んだら、汁部分と具材を別盛りにしてサーヴされました。
hilacha(イラーチャ) ...グアテマラ
スペイン語でhilachaは糸くずという意味です。その名の通り、肉を細く裂いたものがトマトベースのスープの具になっています。グアテマラのイラーチャには、(1)煮込まれて自然に肉が裂けたもの、(2)裂いた肉を入れるもの、の両方があるとのことです。イラーチャは、じゃがいもと合わせてトマト味にするのが一般的だそうです。
Guisada(ギサーダ) ...グアテマラ
guisadaは「煮込みの」という意味をもつ形容詞。肉を煮込む場合は「カルネギサーダ」と呼ばれます。写真を見てもらえたら味は想像できるのではないでしょうか。肉の旨み、トマトの旨み、油のコクが味わえます。
Adobado(アドバド) ...グアテマラ
「マリネする」「漬ける」という意味を持つ動詞adobar(アドバル)が過去分詞形になり、「マリネした」「漬けた」を意味するようになった言葉がアドバド(adobado)です。achiote(アチョーテ)というベニノキの粉末でマリネして真っ赤になった豚肉を焼いたもの。ジューシーさが美味しいです。
carne asado(カルネアサード)とfrijoles(フリホーレス) ...グアテマラ
asado(アサード)は焼き肉という意味の名詞、carne(カルネ)という女性名詞に形容詞としてかかる場合はasada(アサーダ)となります。焼き肉はグアテマラで良く食べられていて、時にサルサ(写真はトマトソース)をたっぷりつけてくれます。写真の黒いものはフリホーレスという煮豆(にんにくや玉ねぎと煮てある)で、これも何を食べてもついてくるおかずです。
pollo frito(ポジョフリットまたはポヨフリット)またはpollo dorado(ポジョドラードまたはポヨドラード) ...グアテマラ
揚げるという意味のfrei'r(フレイル)を過去分詞形が、揚げたという意味のfrito(フリット)です。いわゆるフライドチキンです。衣がつくことも、つかないこともあります。またこれを「pollo dorado」という人がいます。ドラードは黄金のという意味なので、日本的表現だと「キツネ色に揚がった鶏」という意味になります。
Tamal(タマルまたは複数形でタマレス) ...グアテマラ
他の国ではとうもろこし粉を使ったタマルしか見なかったのに、グアテマラではごはんを使ったタマルをいただきました。これらを団子のように練って、肉やトマトソースと共に葉でくるんで蒸す(もしくはゆでる)のです。写真はお米を使ったタマル。やわらか炊きごはんを食べるような美味しさが、トルティージャ(とうもろこし粉の薄焼き)の続くグアテマラで美味しく感じます。
グアテマラの朝食の定番は卵料理。中段左奥が「chile rellenos(チレレイエンノス)」でピーマンの肉野菜詰めに卵を絡めて揚げたもの、手前右が「huebo torutada(ウエボトルターダ)」で卵焼き、手前中が「coliflor(コリフロール)」でカリフラワーに卵を絡めて揚げたもの、手前右が「huevo duro(ウエボドゥロ)」でゆで卵。注文するとフリホーレス(煮豆)が添えられてきます。
Atoll(アトール) ...グアテマラ
とうもろこし粉や米を使って粥状にしたものです。ごま、魚パウダー、塩など、その場所によっていろいろなものが味付けに加わるようです。
Chile(チレ) ...グアテマラ
グアテマラの食堂には、その店オリジナルのチレが食卓に置いてあります。野菜を塩や酢で漬け込んだもので、野菜には必ず激辛ピーマンを含めるから、これは「辛味調味料」としておかずの風味増しに使います。ピクルス代わりに、漬け込まれた野菜を食べるのも美味しいです。辛いけどね。
Cafe'(カフェ、グアテマラコーヒー) ...グアテマラ
グアテマラは有名なコーヒーの産地です。
horchata(オルチャタ) ...グアテマラ
グアテマラでは、米粉を原料として砂糖やシナモンなどを加えて作られたドリンクがあり、コメドール(食堂)のセットメニューの定番ドリンクになっています。化学的な味がせず、自然の風味がごちそうです。
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