アゼルバイジャンで最も食べたかった郷土料理がこれでした。温かいヨーグルトスープには、チャイブ、イタリアンパセリ、ディル、香菜などのハーブとごはんつぶが入っています。ヨーグルトが温かいというのは日本人には不慣れなことですが、さっぱりして、パン食に合うと思いました。
Permeni(ペルメー、ペルメニ) ...アゼルバイジャン
小さな小さな水餃子。旧ソ連圏の国の代表的料理の1つです。羊肉のミンチと香草を練ってタネにして作っていて、肉の旨みがあります。スメトンというヨーグルトを乗せていただくのが定番です。
Donar(ドナー、ドナル) ...アゼルバイジャン
アラブ圏ではシャワルマとも呼ばれるこの料理。日本でも見かけますよね。肉の薄切り肉を重ねて炙り焼きにしたものを焼けた表面から削り、パンを開いてトマトソースやマヨネーズを塗ったものにきゅうり、トマト、玉ねぎ、香菜と共に挟んでくれました。ドナーはアゼルバイジャンではストリートフードの代表格で、街中にドナー屋が溢れているんですよ。
アゼルバイジャンはカスピ海沿岸の国なので、是非カスピ海の魚料理を食べてみたいと思っていました。写真はカフェでいただいたものですが(※旧ソ連圏ではカフェはお茶処ではなく食事をするところをいいます)、内臓を取った白身魚の唐揚げはなかなかの味わいでした。
羊肉に、多めのキャベツ、そしてにんじんや玉ねぎハーブ(イタリアンパセリなど)が入ったトマト煮込みです。とにかくじっくり煮込まれていて、短時間調理では出ない複雑な味が美味しい。語源はロシア料理のボルシュと同じかな。
Tursusu(トルシュ) ...アゼルバイジャン
ロシアや周辺国ではキャベツの酢漬けがよく食べられています。野菜色素で赤くなったキャベツの酢漬け、大好きです。
Blincik(ブリンチッキ) ...アゼルバイジャン
もちもちしたクレープ生地でじゃがいもピューレ(写真上)やチーズ(写真下)を入れてくるんだものです。ほかほか温かいものが美味しいです。ロシアのブリンニーと、名前も物も似ています。
アゼルバイジャンでは大きな大きな円盤状のパンが一般的です。厚さは3cmほどあり、もちもちした噛み心地があります。
アゼルバイジャンの紅茶は、イランと同じく2段式。すなわち濃く煮出した紅茶をお湯で割って飲むタイプです。イランと違う点は、半月切りレモンを乗せること。レモンとグラスの直径が一緒で、なんとも可愛いのです。
日本で言うカスピ海ヨーグルトは北の隣国グルジアのものですが、名に反しグルジアはカスピ海には面していません。カスピ海に面した国のヨーグルト、ということで、アゼルバイジャンのヨーグルトのほうがその名に反しないと思ったりも。アゼルバイジャンのほうがヨーグルトが普及しているように思いました。食堂で小皿盛りになって登場したりもします。
アゼルバイジャンはワイン発祥の地の1つです。だから、ここに来たら是非、アゼリーワイン(アゼルバイジャン産ワイン)を楽しんでくださいね。
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