アーブグシュトゥ ...イラン
美味しすぎてはまった♪ アーブ=水、グシュトゥ=肉。トマトジュース、トマト、ヒヨコ豆、骨付き羊肉、じゃがいも(4つ割り)の壷煮込み。食べ方:スープを皿にあけちぎったパンを浸して食べる→壷に残った具を皿にあけ押し棒で潰す(肉まで潰す)→塩とレモン汁で調味しパンに乗せて食べる。ペルシャ系民族が多数を占めるイランでも、これは実は北西部トルコ系民族地域の料理です。
キャバブorカバブ ...イラン
日本人には「ケバブ」と発音したほうが分かりやすい料理ですが、イランでの発音はキャバブが多い。肉の串焼きの総称です。レバーは「ジギャール」、肉の赤身は「チェンジェ」、鶏肉は「ジェジュ」(写真)といったように呼ばれます。ゴウジェ(トマトの串焼き)とナン(薄パン)が必ずついてきます。
モルクorモールグ ...イラン
モルクまたはモールグは、鶏肉料理のことを指す言葉です。炙り焼きやトマト煮が多いです(鶏肉はキャバブ(ケバブ)の具になることも多いのですがそちらの鶏はジュジェと呼ばれていました)。別途紹介するゼレッシュプルとの相性が抜群です。
ゼレッシュプル ...イラン
イランではよく見るごはんもの。黄色と白の2色ごはんをスパイスとバターと塩でピラフ風にパラリと炒め、赤い美しいザクロ(ゼレッシュ)を乗せています。セレシュクプルやゼリーシュポロとも聞き取れます。プルやポロは、ピラフと同じ語源です。そして中には肉がたっぷり埋まっています。
Gheimeh(ケイメーorゲイメー) ...イラン
イランの国民的スープです。羊肉、フライドポテト、黄色い豆(この豆の名前がケイメーまたはゲイメーなのだそうです)、たまねぎの入ったトマトベースの煮込み(ホレシュト)です。トマトの酸味が心地よく他の具と合っています。
ベリヤーン ...イラン
ナン(薄パン)の上に、味つけのない羊肉ミンチソテー、砕きナッツ、砕きクルミを乗せたもの。当然味がないのですが、食卓に置いてあるレモン汁と塩をふると、妙に美味しくなります。ベリヤーンしかメニューにない店もあり、地元民の静かな人気食、という感じがしました。
サンドビーチ ...イラン
イランには道端にサンドイッチ屋がいっぱい! コッペパン状のパンを裂いて具を入れる形式です。生野菜やハムといった定番の具、中東らしく豆コロッケ、はたまた羊の脳みそなど、具は多様です。
バルバリー ...イラン
写真の大きなゴマ乗せパンがバルバリーです。1cm以上のふんわり厚み。縦に裂きやすい構造、ゴマの風味、食べていて楽しいパンです。ちなみにパンの上に乗っているのは、イラン人の食卓の友のピヤース(生玉ねぎ)、横のお皿はドゥモルタ(トマトピューレと卵のオムレツ)です。
Ash(アシュ) ...イラン
イランつまりペルシャ系民族のヌードルスープは「アシュ」、私は同じペルシャ系のアフガニスタンでも「オシュ」というヌードルスープを食べていますので、確実に関連性ありと思っています。写真はターメリックで黄色い色と風味がついた麺をヨーグルトの中に入れバジルオイルをかけたもの。この旅ではイランあたりから「ヨーグルト系スープ」というトルコとの共通点を見るようになりました。
Somaq(ソマックまたはスマック) ...イラン
イランには食卓に不思議な調味料が置いてあります。乾燥梅干しの粉のような酸っぱい味がします。何かの実を砕いたものなのですが、ただ酸っぱいだけでなく梅干し風味があり、キャバブ(肉の串焼き)やモールグ(鶏肉の煮込み)にぱらぱらかけると美味しいです。イラクやトルコでも同様の調味料を見かけることができます。
シュチャ ...イラン
イランでは、お茶飲み用の砂糖は普通の角砂糖ではありません。圧縮成型して写真のような大きな塊にしたものを砕いた、溶けにくい砂糖を使います。お茶に砂糖を溶かすのではなく、口に圧縮砂糖を入れ、紅茶を飲み、口の中でゆっくり溶かし出します。
チャイ ...イラン
イランの紅茶は2段式。湯沸かしの上に茶葉と水が入ったヤカンを乗せ、水蒸気で茶葉を煮出します。その濃い茶をお湯で割っていただきます。砂糖は圧縮成型して溶けにくくしたものの一片を口に含め、お茶を飲んで徐々に溶かしていきます。熱くて飲めないお茶は写真のようにソーサーに落として温度を低くし、ソーサーから飲みます。日本にはない文化がいっぱいですね。
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