UAEを語る上で外せないのが砂漠の遊牧民の歴史。何かあれば「今日は祝いだ、ヤギを絞めて食おう」のような暮らしをしてきたのでしょう。今もUAEの国民食といえば、こういう肉をがっつりいただくものが欠かせないのです。ギラバは羊やヤギの肉をトマトや野菜と煮て香辛料で調味したもの。野菜も入っていて本当にご馳走です。ホブズをちぎってギラバをつかんでいただきます。
砂漠の遊牧民料理が今もUAEの国民食。マンディは同じアラビア半島にあるイエメンが起源とされる、「炙られた味つき肉」をごはんと共に提供するものです。鶏肉や羊肉を塩・香辛料・色素に漬け込み、オーブン焼きまたは油に通して調理します。写真はダジャージ・マンディ(ダジャージ=鶏肉)、または英語交じりでマンディチキンと呼ばれます。
ウォスラまたはワソラ、ロズ ...アラブ首長国連邦
UAEを語る上で外せないのが砂漠の遊牧民の歴史。何かあれば「今日は祝いだ、ヤギを絞めて食おう」のような暮らしをしてきたのでしょう。今もUAEの国民食といえば、こういう肉をがっつりいただくものが欠かせないのです。肉は主にヤギや羊が用いられます。ロズ(ごはん)の中に、柔らかくゆで上げられた骨付きの塊肉が、ドドンと埋もれています。
中東ではおなじみになりすぎました。ヒヨコマメの裏ごしにタヒーニ(ごまペースト)、時ににんにくやレモンを加えてなめらかにしたものです。オリーブオイルをまわしかけ、ホブズ(薄パン)ですくっていただきます。
ファタモウズ(左)、ファタタマル(右) ...アラブ首長国連邦
ファタはマッシュ状の食べ物のことで、ファタモウズ(写真左)はバナナ(モウズ)のマッシュ、ファタタマル(写真右)はナツメの実(別名デーツ、タマル)のマッシュです。甘いおやつはアラブ圏の得意技。
ラブナはヨーグルトのこと。写真は、日本で一般に流通するヨーグルトに比べ極端に水分が少なく、ねっとりとして、なおかつ酸味のあるヨーグルトです。
「シシ」=串、ケバブは「あぶり焼き調理」。角切りの肉を串刺しにして焼くものや、ひき肉にスパイスなどをブレンドして串に練りつけて焼くものがあります。「シシ」をつけず単に「ケバブ」というだけでも十分通じます。
(通常は骨なしの)肉をあぶり焼きにするのが、ティッカです。肉をヨーグルトやスパイスで予めマリネしておき、その後直火で美味しいあぶり焼きにするのです。写真はチキンティッカ。その他マトンティッカ(羊肉)もあります。
アラブ諸国に広く根付く、薄いパンです。
カルダモンやクローブなどのスパイスを利かせ、ぱらりと炊かれたごはん。オマーンではビリヤニ=カラフル米、マクブース=単色米、ということだったのに、UAEでは2色米のものも1色のものも、みんなビリヤニって呼ばれていました。写真はビリヤニマトン。米の下にたくさんのお肉を隠す盛り付けもポピュラーです。
インド料理、パキスタン料理、他 ...アラブ首長国連邦
UAEの人口のうち、UAE国民はたった8%!! 実に多くのアジア人が労働者としてこの国にやってきています。すなわちUAEの日常生活で目にする庶民の食事はインド、パキスタン、バングラディシュ、フィリピン料理・・・、となりかねません。インド料理の場合は南インド料理が主体となります。
薄いクレープ。UAEの土地で古来より作られていた食です。伝統的な黄金仮面をつけるおばあちゃんが焼いてくれました。溶き卵とチーズ入りをいただきました。
薄いホットケーキ、ほんのりした甘さがありますが、上に蜜をかけます。UAEの土地で古来より作られていた食なのだそうです。
カルダモンなどのスパイスが利いた、甘くない(または甘さ控えめ)、薄めのコーヒーです。満タンまで入れず、飲む側が「もう要らない」という合図(空のカップを左右に振る)をするまでおかわりが続きます。銀行の順番待ち椅子の傍らなどにもガワが置いてある、気が利いている。
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