エジプトの庶民食と同じものです。粒の大きな煮豆にゆで卵のザク切りを乗せ、カッテージチーズ(酸っぱい)、生玉ねぎやトマトのザク切りを乗せ、油をいっぱいかけたものです。味は、チーズの酸味しかついていないので、辛い唐辛子ペーストや塩を乗せて、混ぜていただきます。パンが添えてあり、パンに乗せると大変に美味です。油たっぷりが美味しさの秘訣ですね。
ケニアやタンザニアの庶民食と同じものです。ワリはごはん、ニャマは肉のトマト煮込みです。私たちが訪問したのはスーダン南部なので、近隣国と共通するスワヒリの食文化も見かけられました。
ウガリ(ポショ)とカイワット ...南スーダン
ウガリはケニアやタンザニアの庶民食と同じ、とうもろこし粉を炊いたもので、南部首府のジュバではウガンダと同じポショという名前で呼ばれていました。カイワットはエチオピアの庶民食と同じ、赤い香辛料と油いっぱいの煮込みです(具は問いません。写真はヤギ肉です)。ウガリとカイワットを組み合わせて食べられるなんて、スーダンだけかも^^
エチオピアの庶民食と同じものです。スーダンにはエチオピア人も多く移り住んでいることから、インジェラも広まっています。写真のような大きなテフ粉クレープを焼き、冷めたら、味のしっかりついた肉煮込みや豆煮込みと併せていただきます。
チャドの庶民食「フォワ」と同じものです。レバーの油ソテーに生玉ねぎを添えたものをいただきました。別途パンが添えてあります。レバー好きには嬉しい一品ですね。
コンゴ民主(旧ザイール)の庶民食「ブガリ」と同じものです。キャッサバ(マニオク)の乾燥した粉をお湯で練った主食です。もちもちした食感が大変に美味しいし、お腹にもどっしりたまりますよ。
チャパティマベダ ...南スーダン
ウガンダの庶民食と同じものです。チャパティ(アラブ風薄パン)のサイズに溶き卵を焼き、重ねてくるくるっとくるみました。チャパティにも溶き卵にも薄い塩味がついていて、アツアツなほどチャパティの香ばしさが立って美味しいです。朝食にチャイと併せるのが良いですね。なお「マ・ベダ」は「with egg」という意味のアラビア語です。
エジプトの庶民的飲料と同じものです。ハイビスカスの花を乾燥させたものをお湯に浸して作ったお茶で、クエン酸を大量に含むので砂糖を加えると絶品の甘酸っぱさが出ます。真っ赤な色は目でも楽しめますね。暑い砂漠気候で疲労したとき、是非お飲みください。なおエジプトのカルカデは主にスーダンからの輸入品なので、スーダンはカルカデの本家本元ということになります。
アラビア圏の伝統が多く見られるスーダンですから、一息つくにはチャイが欠かせません。私たちが訪問した地域では、お湯を沸かすときに予めカルダモンやクローブなどのスパイスを入れる、スワヒリ圏(タンザニアなど)との共通点も見られました。必ず砂糖が入っていて、甘くて熱いお茶は暑い気候にぴったりです。
マウまたはアゲー ...南スーダン
私たちが訪問した南部スーダンでは、ディンガ族やトポサ族が集う酒飲み処でふるまい酒をいただきましたこのお酒はミル(麦)を発酵させたもので、どろりと粘度の高い不透明飲料です。麦の味がいっぱいします。ディンガ族の言葉ではマウ、トポサ族の言葉ではアゲーと言いますが、「マウ」のほうが通用度が高いように思いました。
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