Kieneji(キェネジ)またはMukimo(モキモ) ...ケニア
キェネジはスワヒリ語、ケニアの最多民族であるキクユ族の言葉ではモキモと言います。農耕民族キクユ族は野菜や豆を本当にいっぱい食べるのですが、その典型的な食事と言えるでしょう。カホロラという葉野菜で緑に染まったマッシュポテトに、甘くないコーン粒を加えたもの。写真はきれいな緑色ですが、キクユ族の家庭でいただいたときは、葉のみじん切りが混ざっていました。
Nyama Choma(ニャマチョマ) ...ケニア
ケニアには遊牧民がいたことから、肉をもりもり食べる習慣が根付いています。ニャマチョマは英語で「meat roast」、つまり焼き肉のこと。大きな塊をドンと焼いて、客の前で切り、そのまな板の上から直接食べます。主食のウガリをつけることもありますが、ニャマチョマを食べるときはピリピリ(輪切り唐辛子のような辛いもの)と塩だけ。あまり野菜は登場しないようです。
Matumbo(マトゥンボ) ...ケニア
ナイロビに滞在した間、マイッタ! マトゥンボにはハマリました! 胃の粗切りのシチューです(写真は牛の第3胃、いわゆるセンマイを使用)。くさみなどなく、旨みいっぱいのモツ煮は人気の品なのか、早い時間になくなるお店が多いように思いました。
Karanga(カランガ) ...ケニア
わーい♪ 肉じゃがだー♪ と、嬉しくなってしまうカランガです。牛の角切り肉をたっぷり使っています。少々のトマトが入っている場合もあるのですが、何しろ肉とじゃがいもの味が引き立っているので、まさに肉じゃが味! なのですよ。
Beef Soup(ビーフスープ) ...ケニア
ケニアの食として、ビーフシチュー(トマト系シチュー)もポピュラーなのですが、もしビーフスープを見かけたら是非食べてみてください。骨付き塊肉を煮たシンプルうまうまスープ。少々の玉ねぎみじん切りと塩味しかつけていないと思うのですが、透明スープなのにうまうまで、しかも肉が驚くほど柔らかいのです。
Pilau(ピラウ) ...ケニア
いわゆるピラフのこと。タンザニア版はクローブやカルダモンなどのスパイスが使われていましたが、ケニア版はスパイシーではなく、肉の旨みで味を決めている感じがしました。大好きなケニア料理の1つです。
Sukuma(スクマ) ...ケニア
ケールの葉(キャベツ外葉のような硬い葉)を細かく刻んでトマトや玉ねぎと共にソテーしたものです。野菜不足かな? と思う体調にはうってうけですね。個人的には、ワリ(ごはん)やチャパティ(アラブ薄パン)よりもウガリ(とうもろこし粉を炊いたもの)と一緒にいただくと美味しいと思います。
Githeri(ギゼリ) ...ケニア
豆とコーン粒を炊いたものを、ギゼリと言います(写真ではキャベツソテーとゆでじゃがの間に置かれているものです)。安価なおかずとして庶民に好まれているのが、良いですね。写真はギゼリに肉シチューをかけた、ちょっぴり豪華版。
Ugali(ウガリ) ...ケニア
ケニアのウガリは日本でも有名ですね。ここもやっぱりウガリです。とうもろこしの粉を炊いたもので、タンザニアのウガリ、ウガンダのポショ、モザンビークのシマ、マラウィのンシマ、ナミビアや南アのパップなどと同じもの。アフリカに広く共通する主食は、ここケニアがその文化の北端となります。
サモサ ...ケニア
スワヒリ圏のケニアですから、サモサは当然(?)その土地の食として根付いています。ひき肉や玉ねぎのソテーが具に入った三角揚げ春巻き、のようなもの。
Uji(ウージ) ...ケニア
麦の粉で作った葛湯のようなとろみドリンクです。冷めていると、とろんとろんとした食感が心地よい♪ 大きなボウルに入っているものはウージジェレUji jere(写真)、小さなカップだとウージマグUji Mugと呼ばれます。
Kingfisher(キングフィッシャー) ...ケニア
ケニア出身の、イチゴワインです。コンゴ民主の旅をしていたとき、私たちをもてなしてくれたベルナデットおばさんが宿のレストランでこれをよく飲んでいたので、「ケニアに行ったら絶対これを飲む!」と、あづさのケニア旅の目標の1つになっていたものです。甘みがくどくなく、冷えた1本はほどよいアペリティフ。
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