サントメプリンシペの食の筆頭に挙げたいのが、様々な具をトマト&油で煮込んだこの料理法。島国なのでメインの具には魚介類を使うことが多いのですが、チキンが入るものもあります。ハヤトウリ(大根風野菜)、インゲン、玉ねぎなどに、少々のトマトペースト、水と多めの油を主体にしたものです。実に美味しくて、教わった作り方を一生作り続けていきたい味です。
アロースは米またはごはんという意味です。サントメでよく見るのはトマトペースト少々を炊き込んだほんのり赤いごはんです。赤豆を炊き込むものもよく見かけます。このごはんは家庭でも作られるポピュラーなものです。家庭でも、白いままのごはんを食べることはあまりありません。
パンの実は、英語でbread fruitと呼ばれます。ここサントメプリンシペではフルータもしくはフルータパンと呼ばれます。直径15~20cmくらいの実を焚き火で黒こげにし、皮をむくと、まるでパンのようにふわふわの身が出てくるんですよ。油を使った煮込み料理によく添えられています。サントメプリンシペではいたるところにこの木が生えていて、国民の大事な主食となっています。
ヤーミはゆでたヤムイモです。ブジーロはカツオのことで、レモン、玉ねぎ、生トマトと一緒に塩味のさっぱりさが美味しい煮込みにしていました。これにマラゲッタ(唐辛子ペースト)と油をかけていただきます。トマト&レモン仕立てのカツオ、美味しい♪ アフリカで、カツオを出す路上ごはん屋は珍しく、ここが島国であることの魚の豊かさを表しているようです。
サントメプリンシペでは長く煮込む料理が根付いています。カリルーの主原料は、おそらくタロイモはサトイモの葉です(カリブ海ではカラルーという、≫
こちら)。みじん切りにし、玉ねぎやトマトと共に煮込んだ、少しカレー粉を感じる程度のほのかなスパイシーさを出したシチュー。白身魚が具、おそらくオクラの強いとろみがあります。黄色いのはカボチャも入っているのでしょう。
サントメプリンシペでは、是非名物のゆでガニをどうぞ! 新鮮で、カニみそも美味しくて、1はい400円くらいで満足できる量が食べられますよ。
アフリカの島国サントメプリンシペでは、古代魚らしき魚もちらほらと市場で売られています。この魚は、うろこが鎧(よろい)のように厚く硬いのですが、食べにくさを乗り越えて身にたどり着くと、白身がとっても美味しいのです。魚なのにネズミのようなしっぽが可愛いよね^^
ボンスは巨大カタツムリです。サントメプリンシペのいたるところで、ボンスのスライスの串焼きが売られています。歯ごたえも良く、味も良く、マラゲッタという辛味ペーストをつけていただきます。なお、海の貝はボンスデメール、この巨大カタツムリはボンスデテールと狭義に区別する人もいます。
南国サントメプリンシペでは、バニラも採れるのでしょうね。焼酎のようなクセのないスピリッツに漬け込んだものが、市場や路上で売られています。ほのかな香りが素敵です。
サントメプリンシペのとっても安いお惣菜です♪ ミールは大粒のとうもろこしで、コーコはココナッツのスライスです。これらを塩ゆでにして、大きな葉に包んで売っています。
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