コートジボワールのナンバーワン郷土食、アチェケです。キャッサバ芋を挽いたものを炊いて、塩味をつけ、具には魚やスライス玉ねぎ、スライストマトを乗せ、魚の揚げ油を必ずかけます。アビジャンのお店では、こうして可愛らしくバナナの葉に巻いたものをテイクアウト用にしてくれました。もちもちした食感が美味しいです。
カッサバ(キャッサバ)芋のマッシュで、ねっとりねっとりしています。カッサバ芋の独特の酸味があります。これを、しょっぱくないトン汁味の汁でいただきました。この汁は、スンバラーという味噌風味のものとひき肉が入り、ヤシ油で風味がバツグン、とろみがあるアツアツのスープでした。
フトゥバナニ+ソースグレイン ...コートジボワール
ソースグレインは、ヤシの実を煮込んで独特のヤシ油風味を出したソースです。辛味もしっかり入っていて、ホットな美味しさがあります。今回はサバ煮が入っていました。フトゥは写真のように手でちぎり、ソースをつけていただきます。
フトゥヤム+ソースオーベルジン ...コートジボワール
写真のフトゥは、ヤム芋だけでもち状にした、「フトゥヤム」です。ソースオーベルジンは、ナスを煮込んでほのかな苦味をつけたソースです(ナスのお味噌汁は少し苦味が出ますよね、あのイメージ)。今回は玉ねぎやトマトの角切りも入っていて、辛いピーマンの辛味もあり、サバ煮が入っていました。フトゥはコートジボワールを代表する郷土料理、ソースもバラエティに富んでいます。
フトゥバナニ+ソースゴンボ ...コートジボワール
写真のフトゥは、ヤム芋+バナナのミックスをもち状にした、「フトゥバナニ」です。ソースゴンボはオクラのみじん切りがどっさり入って煮込まれたとろとろソース、辛いピーマンの辛味もあります。今回はサバ煮も入っています。コートジボワールだもの、フトゥを食べまくりましょう!
フトゥバナニ+アラシーソース ...コートジボワール
写真のフトゥは、ヤム芋+バナナのミックスをもち状にした、「フトゥバナニ」です。アラシーソースは、辛いピーマンと骨付き肉が入ったピーナッツソース煮込み。コートジボワールだもの、フトゥを食べなければ始まらないし終わらない!
名前がポテトに似ています。つまりこれは、イモの葉のどろどろ煮込みです。独特のにおいをもつヤシ油をつかっていないので、日本でどこかで食べたことがあるような味(つまり、葉っぱ類のみじん切りの油炒めをご飯に乗せた味)になっています。
ジェゲとは魚のこと。内臓を取った魚を唐揚げにしてサンドイッチにするのですが・・・、中骨も頭もあばら骨も入っていて、パンごと口に入れても最終的には骨を口から出さなければならず、非常に食べにくいものです。しかし旨いから悔しい・・・。「ゲームをしながら片手で食べられるように」とサンドイッチを考案したサンドイッチ公爵がこれを見たら、きっと嘆かれることでしょう。
フランス語の綴りでヤムイモは「Igname」となりますが、ニョンって言うと現地の発音に似ています。縦割りのヤム芋を素揚げしたものです。ピーマン(唐辛子風の辛いものを砕いたもの)を添えていただきます。コートジボワールは、別途紹介するフトゥもあるように、ヤム芋を使う料理が多いのです。
コートジボワールの地ビール、ボック。日本人の舌にも合う、飲みやすさがとても心地よいと感じました。大瓶を注文するとドン!と1L出てくるのも、嬉しいなー。
こ・・・これは・・・、ウマスギル!! サヘル地帯(サハラ砂漠の南部、サハラのふち)の遊牧民文化の一端をコートジボワールも形成しているのだと気付かされる料理です。発酵乳に甘みをつけたものは、甘酸っぱくてレモンカスタードのような味わいです。ミレット(トウジンビエ)の粉を粒状に丸めたものをふかしてタピオカのようなツブツブにしたものが入っています。
タプカは、タピオカのことです。キャッサバのデンプン玉のことですね。これをお湯で煮て透明な粒にし、生姜を少し入れます。そして砂糖で甘みをつけ、好みで練乳を入れます。写真のようにアツアツの状態をビニールに入れて売ってくれるので、角をちぎってチュウチュウと吸いながらいただきます。タピオカ大好きだから、美味しかった♪
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